« Live! 宮沢和史『寄り道2007夏さがし』@世田谷区民会館 | トップページ | 『不完全なふたり』鑑賞(オススメ映画を紹介します) »

『ボルベール<帰郷>』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Volverベネロペって、良い女優さんだったのですね。
チョット見直しました。

どうしても、とにかく美人だけどハリウッド作品では添え物的な役柄が多く、女優としてよりも周囲の男性を虜にしてしまう【魔性の女】というイメージがつきまとっていました。

でも、この作品で見せる、複雑な過去を持っていながら、一人娘の母親として気丈に振る舞い、普段のセクシーさとは異なる肉感的な魅力(役作りで増量&付け尻を入れている)で、とにかくたくましい女としてスクリーンの中で生きていました。
スペイン映画ですが、イタリアの肝っ玉母さんのイメージしました。

10代のころ母親を火事で失ったライムンダは、失業中の夫と一人娘のパウラのために日々忙しく働いていた。自分を可愛がってくれていた伯母を見舞いに訪ねた故郷のラ・マンチャで、火事で死んだはずの母親を見かけたという噂を耳にする。そんな中、パウラが肉体関係を迫ってきたライムンダの夫を殺害してしまったことを引き金に、伯母の死、隣人の母親探しと癌闘病と次々にトラブルが発生していく・・・。

カンヌ映画祭で主要キャスト6人が最優秀女優賞を受賞という作品だけに、ベネロペだけでなく、10代の娘から、30代の主人公と姉、40代の隣人、60代の母、そして80代の伯母、とそれぞれの年代が痛みを抱えつつ強く生きている女性をきちんと演じていて、女優達の力を感じます。

男性は殺される夫、レストランの元オーナー、映画スタッフ、そして火災で焼死して会話の中でしか出てこない父親と、とにかく存在が希薄でした。

テーマとしては重たい(重たすぎる)ものですが、セリフがユーモラスでクスッと笑えるのがスペイン映画っぽいのかな?

荒唐無稽に見える展開も、それなりに伏線は張ってあって、「なるほど」とは思ったのですが、日本人にはブラックすぎるかも。
行方不明者をしっかり探さないのは、スペインらしいことなのか、スペインの中でもド田舎だからなのか・・・?
この辺は、好き嫌いの分かれるところではないでしょうか。

原色を印象的に散りばめたビビットな色彩感覚は、前作の『バッド・エデュケーション』同様にペドロ・アルモドバル監督らしくて、楽しめました。

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★☆)

|

« Live! 宮沢和史『寄り道2007夏さがし』@世田谷区民会館 | トップページ | 『不完全なふたり』鑑賞(オススメ映画を紹介します) »

「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/83452/7047524

この記事へのトラックバック一覧です: 『ボルベール<帰郷>』鑑賞(オススメ映画を紹介します) :

« Live! 宮沢和史『寄り道2007夏さがし』@世田谷区民会館 | トップページ | 『不完全なふたり』鑑賞(オススメ映画を紹介します) »