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『アポカリプト』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Apocalypto記念すべき(?)、今年100本目の映画です。

名優であり、イエス・キリストを描いた『パッション』を撮ったメル・ギブソン監督の新作。
予告編を観た瞬間から、ビビビッと来たんです。
とにかく観なくちゃ、と。

演技未経験の若者を起用し、セリフは全編マヤ語、衣装や髪型、文明都市の建造物などにはリアリティがあって、冒頭からこの未体験の世界にポーンと放り込まれた感覚を味わえました。

マヤ文明の終わり頃。“ジャガー・パウ”は、中央アメリカのジャングルにある楽園のような村で、酋長の父、妻、長男と平和に暮らしていた。妻は第二子の臨月を迎えていた。
ある日、マヤ帝国の傭兵に村を襲撃され、平穏な生活が壊されてしまう。女達は情婦や奴隷として売るために、男達は雨乞いの儀式の生贄として連れ去られてしまう。
危機一髪のところで、日蝕により儀式が中断され、命は助かるものの、今度は人間狩りの標的になる。敵の攻撃をかわしたパウは、妻子の待つ村を目指してジャングルをひた走り、傭兵たちと死闘を繰り返すことになる。

歴史アクションという触れ込みだったので、マヤ文明の崩壊を描くのかなと思っていたのですが、文明の矛盾を暗示させながら、ネイティブ・アメリカンの生活を通して親子や隣人との絆に焦点を当てた普遍的な物語になっていました。

「R-15」指定を受けている通り、男たちの血が流れ、頭が飛んでいくなど、残虐なシーンが多いのが気になります。

しかし、成人の男女は残虐に切り刻んだり、生きたまま掴まったりするのですが、小さな子供には一切手を出さないところが印象に残りました。
「子供は神(に近い存在)」という信仰でもあるのでしょうか。
滅ぼされた村で生き残った少女はシャーマン体質だったらしく、依童となり、日蝕や「ジャガーを連れて走る男」の出現を予言するシーンもあります。

ところで、置き去りにされた子供たちは、その後どうなったのでしょうか・・・?

また、死に対して寛容的というか、科学が未発達で死を受け入れざるを得ない時代の死生観みたいなものも見られます。
敵側ですが、傭兵部隊の隊長がパウの反撃で傷を負った息子に対して、「死ぬな」と叫ぶのではなく、「安らかに眠れ」と語りかけているシーンが印象的でした。
とは言え、この後の隊長は、父親としての復讐心からパウを深追いして、プウの庭のようなジャングルの攻防の中で苦戦を強いられていくのですが・・・。

人間標的の2組目でパウは逃亡を図るのですが、残された人質たちはちゃんと逃げられたのでしょうか・・・?

CGを使用せず、ジャングルでの捜索シーンでは、暗闇の中で松明の灯りだけで撮影したり(デジタルビデオの力はスゴイ)、本当の猛獣が隣りにいるように見せる昔ながらの撮影方法を用いてみたり、映像も素晴らしいです。

好き嫌いはあると思いますが、僕は好きです。
ただ、それだけです。

(満足度:★★★★☆、オススメ度:★★★★)

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» 「アポカリプト」走る!走る!走る!ギブソンお見事! [soramove]
「アポカリプト」★★★☆ メル・ギブソン監督 ルディ・ヤングブラッド、ダリア・ヘルナンデス出演 2006年、アメリカ、138分 まだ西洋文明が入り込む前の中南米、 マヤ文明が栄えていたが、 多くは生まれた海や山で自由に暮らしていた。 家族を養い...... [続きを読む]

受信: 2007年6月27日 (水) 20時28分

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