『歌謡曲だよ、人生は』鑑賞(オススメ映画を紹介します)
昭和の歌謡曲を題材にした短編映画集。
11作品、OPを含めると12のヒット曲がモチーフとなっています。
平日の夜に観ましたが、40~50代のサラリーマンが多かったように思います。
その世代の方が聴くとしっくり来るのでしょうか?
新宿では木曜日の初回上映時に、題材となった曲を歌った本物が来場するイベントがあるのですが、ポスターを見て、奥さん(なのかな?)に「○○さんが来るゾ」と電話している方を数名見ました。
一番のオススメは、矢口史靖監督の『逢いたくて逢いたくて』。出世作『ウォーター・ボーイズ』以来6年振りに妻夫木聡君とタッグを組むことで話題になっていますが、期待通りの出来でした。
短い時間の中でも、スローモーションの入れ方や、歌詞とリンクする動作など、矢口作品らしい、と思いました。逢いたい人も捻りを利かせていて、ストーリーに意外性があり、らしいです。
妻夫木君の演技は水を得た魚のように自然で、田んぼを全力疾走で駆け抜けます。伊藤歩ちゃん、ベンガルさんと芸達者な共演者の演技も良かったです。
個人的には、噂のエアギター選手権を取り上げた『これが青春だ』も好き。「青春時代って、テストだったり、恋だったり、肝心な時に限って腹壊すんだよなぁ」と変な共感をしてしまいました。オチも良かったです。
『女のみち』は、宮史朗さん本人がムショ帰りの男で出演し、銭湯のサウナで、高校生相手に話しかける姿が、本人は非常に真剣なのだけど、嫌がらせにしか見えないというのが実にユーモラス。高校生を演じた少年はどこかで見たことがあるのですが、思い出せませんでした。
余貴美子さんの『ざんげの値打ちもない』は女の情念というか、ちょっとエロチックで、サスペンスとしても、ドキドキしました。
蛭子能収氏が監督した『いとしのマックス』は武田真治、インリン・オブ・ジョイトイ、矢沢心、長井秀和と何気に豪華キャストを使いながら、蛭子さんの漫画そのままにシュールな方向に持っていったのは面白かったです。ロケ地は新宿中央公園ですね。
『みんな夢の中』、『乙女のワルツ』は、ノスタルジックな作品で新鮮味はないのですが、両作品に先日亡くなられた鈴木ヒロミツさんが出演されていて、そういった意味でもしんみりしました。(両方とも「死」を意識した作品でしたね・・・。)
大杉漣さんの『小指の思い出』も同じ路線かと思わせて、最後は『世にも奇妙な物語』的なオチに持っていったのは、ビックリしました。
11作品あれば、正直「なんじゃ?」と言うのもありますが、気に入る作品はあると思います。
(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★☆)
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