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『こわれゆく世界の中で』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Breaking最近良く観るなぁ、ジュード・ロウ。

建築家のウィルには同棲して10年の恋人リブがいるが、彼女の娘が心身症を患っていることもあって、関係が上手くいっていない。そんな時、オフィスが窃盗団に荒らされる。毎晩、オフィスに張り込んで、犯人の少年を追跡した先で、美しい母親・アミラと出会い、惹かれていく。

個性の異なる二人の女性の間で揺れる男の大人のラブストーリーですが、母子がボスニア難民をテーマにしているだけに、硬質なイメージがしました。

ウィルは恋人とその娘の関係に立ち入れないことや友人と共同経営するオフィスに、リブは娘の看病や男とのすれ違いに、そしてアミラ母子は、故郷を離れ、ただ今日を生きることに、それぞれが不安を抱えた日常の中で、心のよりどころを求め、さまよう姿が描かれます。

いつもはどこかトリッキーな印象のあるジュード・ロウですが、二人の女性に嘘をつく、優柔不断な男ですが、ものすごく誠実な面もある男として丁寧に演じていました。
最近の作品の中では、非常に合っていたような気がしました。

アミラ役のジュリエット・ビノシュはウマイ。初めは少年との接触や復讐が目的で下心で一杯だったはずなのに、顔を合わす毎に惹かれていくウィルの気持ちは何となく分かります。年は取っているなぁと感じるものの、外見は美しく、穏やかで包容力のありそうな年上の女性には、男は弱いと思いますよ。しかも、毎日の生活で疎外感を感じていたり、疲れているのですから。その辺を的確に表現していたと思います。
ただ、物語の進行上は重要な設定である「難民」という点が、二人のロマンスにおいて、彼女に引け目を与え、男に付けいる隙を与えている印象が強くなっていたのが、惜しいかったかもなぁ。

リブ役のロビン・ライト・ペンは、華やかな外見とは裏腹に、娘の看病で自らも少々ヒステリックな振る舞いも見せる恋人を好演していました。

物証が見つかり、犯人として逮捕された少年の裁判や母子との別れの展開は良かったのですが、リブとの関係修復の手段として心身症の娘を持ってきたのは都合が良すぎないか、と思いました。
犯人の少年役の俳優は新人のようですが、目付きが非常に印象深く、今後どのようなキャリアを積んでいくのか、非常に楽しみな少年です。

他のGW作品に押されて、空席が目立つのが惜しい・・・。それぞれの愛のカタチがあり、俳優達の競演が楽しめるはずです。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★)

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受信: 2007年5月31日 (木) 22時16分

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カテゴリ : ラブ・ストーリー 製作年 : 2006年 製作国 : イギリス 時間 : 119分 公開日 : 2007-04-21〜 監督 : アンソニー・ミンゲラ 出演 : ジュリエット・スティーヴンソン マーティン・フリーマン レイ・ウィンストン ジュード・ロウ ヴェラ・ファーミガ ジュリエット・ビノシュ ロビン・ライト・ペン 再開発が進むロンドンのキングス・クロス。ウィルとサンディが経営する会社のオフィスに窃盗団が侵入し、コンピューターなどが盗まれ... [続きを読む]

受信: 2007年6月 4日 (月) 01時38分

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