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『ハンニバル・ライジング』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Hannibalいろんな意味で騙された!と思いました。
決して悪い意味ではないです。

『羊たちの沈黙』シリーズの重要な登場人物、精神医学者で、猟奇的、快楽的な殺人者である「サイコ・キラー」レクター博士の誕生秘話ということでしたが、ここに描かれるのは一人の少年の復讐劇でした。

リトアニアの貴族出身のハンニバル少年は、戦争により目前で両親を失い、生き残った妹・ミーシャも兵士達の暴力等により失う。終戦から8年後、戦争孤児の収容所を抜け出し、フランスに住んでいる叔父の元へ逃げるが、叔父は既に亡くなっており、未亡人の日本女性レディ・ムラサキが迎え入れる。ある日、市場で彼女を性的に侮辱した肉屋の男を殺害したことをきっかけに、妹殺害に関与した元・兵士たちのその後を調べ、復讐に乗り出していく。

正直、これだけ復讐の感情を前面に出した悪意に満ちた青年と、後にアンソニー・ホプキンスが演じたレクター博士はつながりづらいと思いました。
「感情を失ったモンスター」というセリフは出てくるのですが、復讐って、ものすごく人間的な感情ですよね?

しかしながら、復讐が終わった後の空しさから、つまりこの後に続くであろうストーリー(原作者の構想では、次は日本が舞台になるとか?)の中で、よりサイコなモンスターとして目覚めていくのだろうと、思うことにしました。
まだ精神科医ではなく、天才的という感じもしなかったのですが、ここでは医療学校の特待生とは言え、解剖の準備しかしていないことも同様のことですから。

逆に、この後にカニバリズム(食人肉)にハマってしまう理由としては、分かりやすかったです。

若きハンニバルを演じるフランスの若手俳優のギャスパー・ウリエルは、与えられた設定の中で好演していたと思います。冷たい表情とかは良かったのではないでしょうか。
しかし、ハンニバルってロシア人だったのですね。ホプキンスはイギリス人で、ギャスパーはフランス人ですので、少々不思議な感じがしたのでした。

さて、レディ・ムラサキを演じたのは、中国の国際派女優のコン・リー。相変わらずキレイでした。
二人の関係を、戦争で家族を失った者同士の擬似母子だったのか、男女間の恋愛感情があったのか、微妙はサジ加減で演じられていました。ギャスパーの出世作である『かげろう』も人妻を恋に溺れさせる少年役でしたので、彼女も甥だと分かっていながらも、若い男にどうしようもなく惹かれていったのかな、と思って観ていました。(コン・リーも同じ解釈だったようです。)

さて、海外映画に日本人が出てくると、どうしても突っ込みたくなってしまいます。この作品でも、レディ・ムラサキがハンニバルに日本文化を教えたことになっていますが、無理があるのは仕方ないのかな・・・。少し残念に思いました。

これはこれで「復讐劇」として十二分に面白かったのですが、何年後でも良いので、次につながる続編が出来ることを期待しています。

しかし、レクター博士って、元々は脇役だったのですよね・・・。スピンオフもここまで来ると素晴らしいのかもしれませんね。

(満足度:★★★★、オススメ度:★★★★)

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