« 『ハンニバル・ライジング』鑑賞(オススメ映画を紹介します) | トップページ | ラグビー!日本代表vs香港代表@秩父宮ラグビー場 »

『神童』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Shindo

普通の人を演じることは大変なことなのだなぁ、と改めて思いました。

ピアノが好きだけど上手くはない、普通の凡人・和音(ワオ)を演じる松山ケンイチ君。ワオは、“L”のように作り込むことの出来ず、ドラマのロボットオタク君のように動きやしゃべりで滑稽に見せることもない、本当に普通の青年です。頼りなさとか、ぎこちなさという点では上手く表現できていたのではないでしょうか。

この映画は、とにかく14歳の成海璃子の存在感が際立っています。

彼女の出演していたドラマって、そんなに真剣に観たことがなかったのですが、妙に説得力のある演技をする女優ですよね。
言葉を覚える前に音符が読め、ピアノが弾けたという神に選ばれた少女・うたを、チョットひねくれたところも含めて、難なく表現していました。恐ろしい才能です。

この二人が、恋人とも、兄妹とも違う、でも音楽を通して心がつながっているという不思議な関係は、ラストの連弾で見せる穏やかな表情からも伝わってきます。

音楽がテーマの作品なので、二人のピアノ演奏へのこだわりは当然あるのですが、それ以上に音楽以外の“音”に対する非常に繊細なこだわりを感じました。
風の音、虫の音や鳥のさえづり、水のせせらぎ、りんごをかじる、コップを置く、人間の呼吸、そして耳鳴り・・・。生活の中の様々な音が感じられました。

自分も三半規管が強くなく、疲れている時に耳鳴りや眩暈がすることがたまにあるのですが、その時の不安感は、やっぱりネットで症状を調べたりするので、「うた」ほどは深刻ではないにしろ分かる気がしました。

天才を理解できない教育ママ役の手塚理美さん、吉田日出子さん、串田和美さんの教授同士の大人の関係も気になるところでした。それから、うたを天才としてでなく、変な同級生として気になりイタズラをする池山君も良いですよね。男子なら分かるかも。

物語と全く関係ないのですが、個人的には世界的なピアニスト・リヒテンシュタインを、イギリスのロックバンド「モット・ザ・フーブル」のモーガン・フィッシャー氏が演じているのが、懐かしくて嬉しかったです。彼はTHE BOOMのツアーメンバーを長いことやってましたからね。彼のアンビエントなメロディも聴いてみたかったですね。

この努力を知らない天才と、努力しても追いつかない凡人の凸凹コンビが、どう成長していくのか、気になる終わり方でした。原作漫画に続きがあるなら、観てみたいなぁ。

(満足度:★★★☆、オススメ度:★★★)

|

« 『ハンニバル・ライジング』鑑賞(オススメ映画を紹介します) | トップページ | ラグビー!日本代表vs香港代表@秩父宮ラグビー場 »

「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/83452/6232023

この記事へのトラックバック一覧です: 『神童』鑑賞(オススメ映画を紹介します) :

« 『ハンニバル・ライジング』鑑賞(オススメ映画を紹介します) | トップページ | ラグビー!日本代表vs香港代表@秩父宮ラグビー場 »