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『アルゼンチンババア』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Horikitaよしもとばなな原作の映画って、まだ3本しかないのですね。意外!

のんびりした感じの独特な世界。那須や福島で撮影されたようですが、とにかく景色がキレイでした。田舎に忽然と現れる“アルゼンチンビル”も雰囲気があって良かったです。
そもそも『アルゼンチンババア』というタイトルですが、子供の頃に近所に住んでいる風変わりな大人に対して付けたネーミングっぽくて良いです。

母親に死なれ、父親に失踪される不幸な女子高生・みつこ役の堀北真希が、健気に演じています。とにかくカワイイし、役に合っていたと思います。首にギブス巻いた主人公というのも珍しいですよね。
彼女の口から「汚れていくお母さんなんて見たくない。もう死んじゃえと思った。」というセリフが飛び出すのは衝撃的だけど、真理を付いていると言うか、分かるその感覚って思いました。
たまたま入ったマッサージ屋の助手(ココリコ・田中)に恋するエピソードは微妙...かな。最悪な時に優しい言葉をかけられて、分からなくはないけど。

叔母役の森下愛子さんが良い。こういうハスッパな女性を演じるの久し振りですよね。見ていて心地良かったし、可笑しかったです。タクロー夫人であることを忘れちゃいました。
そして、従兄弟役の新人・小林裕吉君も初演技とは思えない自然な感じで良かったです。

肝心な父親・悟役の役所広司さんと、アルゼンチンババアことユリ役の鈴木京香さんは、悪くないのだけど、日本映画界を代表する二人にこの役は勿体ない気がしました。役に合っていないのか、何か違ったような感じがしました。

Kyoukaそれでも、京香さんの熱演ぶりは伝わってきます。特に日系アルゼンチン人の流暢だけど微妙にイントネーションの異なる日本語は、役作りのためにアルゼンチンに取材に行って、出会った日系人のしゃべり方を真似した賜物です。
ある朝、家族を惨殺され、一人生き残り、祖先の故郷の日本にやって来たという苦労、悲壮感が全く感じられないのは、そういう演出だったと言うのは理解できます。
ここ最近の役は「美人だけど(だから?)毒を放つ、悪女(でも意外に良い奴)」というイメージなので、今回の「得たいが知れない悪そうなだけど、天使のように全てを包み込む女」という設定が真逆なだけに、こちら側が勝手に違和感を覚えただけなのかもしれませんが...。
白髪まじりのボサボサ頭で、服装もオバちゃんぽいけど、しわのない肌の艶、手の甲の感じには、正直50代の女性には見えなかったです。(タンゴを踊るラテン系だからなの?)

Yakusho役所さんは、与えられた役割の中で、完璧な演技を見せていたのではないかと思います。だから、演技がどうのと言うよりか、妻を看取らず、葬儀にも出ず、全てを投げ出して、逃げ回る父親像に共感できなかっただけだと思います。

悟からは「大人は子供が思うほど完璧ではなく、弱い者だ。」と、アルゼンチンババアからは「それども、全てを愛してあげたい。」というメッセージがあったのかなぁ...というころで。

(満足度:★★★、オススメ度:★★★)

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