« ラグビー関東大学対抗戦 早明戦2006 | トップページ | 『暗いところで待ち合わせ』鑑賞(オススメ映画を紹介します) »

『武士の一分』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Bushinoitibun山田洋次監督の時代劇三部作のラストであり、キムタクが時代劇に初挑戦するということで制作発表の時から興味ありました。東京国際映画祭のオープニングイブではチケットが即完売で、オークションでは数万円の金額がついた映画です。

藩主のお毒見役を務める三十石の下級武士・三村新之丞は、美しく気立ての良い妻・加世、父の代から使える中間の徳平と、つつましく平和な日々を送っていた。ある日、藩主の昼食に出された貝の毒にあたってしまう。加世と徳平の献身的な看護で一命は取り留めるが、視力を失っていた。暗闇の中で絶望するが、加世の泣きながらの説得で自殺を思いとどまったのだった。

叔母の以寧ら親戚が今後の生活を話し合い、加世が顔見知りである藩の番頭・島田藤弥に口添えを頼むことになる。暫くして、新之丞は「三村家存続、家禄はそのまま、生涯養生せよ」との処遇を受けるのだった。しかし、加世が島田に口添えを頼むために身体を許さざるを得なかったこと、新之上の処遇は藩主自らの温情であり、島田の口添えは一切なかったことが、次々に明らかになる。

「武士として譲れない一分がある。」目の見えない新之丞は、妻をもてあそんだ島田に果たし合いを申し入れる。相手が盲人相手に油断した瞬間、その一瞬のチャンスを狙って。

前半はキムタクも宝塚出身の壇れいさんも、庄内弁がぎこちない印象があった(多分、撮影自体が早い段階だったのだと思うのですが、)のですが、中盤からは観るほうも慣れてきたし、アドリブっぽいところもあり、「やっぱりキムタクだ」と思える雰囲気になっていました。

キムタクの演技の魅力と言えば、相手を見つめ、射抜くような“目力”だと思うのですが、ここでは盲人ですので目の焦点を合わせておらず、どんよりとした怒りとか悲しみを表現できていたと思います。また、剣道経験者なので、殺陣の姿はサマになっていたのではないでしょうか。

中間・徳平役の笹野高史さんが、若い夫婦を幼い時から知り、常にそばで仕え、温かく見守る男をコミカルに演じていて、印象に残りました。笹野さんが、これだけ最初から最後まで出ずっぱりというのも珍しいと思うのですか、渋い演技を堪能させていただきました。ラストの泣きどころの演出ぶりも憎いです。

おしゃべりで嫌われ者の叔母・以寧役の桃井かおりさんも、どこにでもいそうなオバちゃんっぽくて良かったです。インタビューで、「キムタクの従姉役でのオファーだったのに、脚本が届いたら叔母役になっていた。」とか、「(役柄はキムタクと)恋仲です。そう言っとけば、勘違いして来る客もいるじゃない。」と相変わらずの迷珍発言を連発。でも、ハンサムな自慢の甥を持っていった嫁に焼き餅して意地悪している、と解釈するとそれはそれで面白いかも(本当か!?)。旧知の仲というキムタクとのやり取りは一番の笑いところと言えます。

敵役の三津五郎さんは、本当に憎たらしくて役に合っていたと思いますが、果たし合いはあっけなくて、もう少し頑張れよ、って思ってしまいました。夫婦愛がテーマなので、血生臭いシーンはあっさりと演出されたのだと思いますが。

日本映画の良心。観るだけの価値はあると思いますよ。(☆☆☆☆☆)

Bushi

|

« ラグビー関東大学対抗戦 早明戦2006 | トップページ | 『暗いところで待ち合わせ』鑑賞(オススメ映画を紹介します) »

「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/83452/4433447

この記事へのトラックバック一覧です: 『武士の一分』鑑賞(オススメ映画を紹介します) :

» 『武士の一分』鑑賞! [☆★☆風景写真blog☆★☆healing Photo!]
『武士の一分(いちぶん)』鑑賞レビュー! 人には命をかけても 守らねばならない 一分(いちぶん)がある 『武士の一分(いちぶん)』とは 侍が命をかけて守らねばならない 名誉や面目をいう ★review★ 映画の日 1日に観て来ました〜! 千円均一の日に公開開始なんて ラッキーですた!(-人-)ありがたやありがたや。。。。 本作は、前回鑑賞の★007/カジノロワイヤルとは 180°転換の?"復讐劇"かと思いきや なんのなんの下級武士で... [続きを読む]

受信: 2006年12月 5日 (火) 21時14分

« ラグビー関東大学対抗戦 早明戦2006 | トップページ | 『暗いところで待ち合わせ』鑑賞(オススメ映画を紹介します) »