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オススメ映画を紹介します(12月・2)

Eragon○エラゴン 遺志を継ぐ者・・・全く予備知識もなく観ましたが、テンポが速くて、でも大変分かりやすく、楽しむことが出来ます。戦士の成長物としては『スターウォーズ』、エルフやドワーフなどの人間以外の種族が登場するのは『ロード・オブ・ザ・リング』と最近のファンタジー作品の良いとこ取り的な内容と言えるかもしれません。それらの作品の上映時間は3時間超と非常に長い印象がありますが、1時間40分という短い時間に上手くまとめ上げていて好感が持てました。

王の所有する森の中で青い石を見つけた少年・エラゴン。貧しい農村生活を送る彼は、石を売って食糧に替えようとするが、その石は「ドラゴンの卵」で、エラゴンは卵から孵ったドラゴン・サフィラを密かに育てはじめる。独裁者の王は、かつては竜を操り悪と戦い、世界の平和を維持していたドラゴン・ライダーだったが、仲間の竜を全滅して、世界統治を始めたのだった。ドラゴンに選ばれ、復活したドラゴン・ライダーとなるエラゴンの成長と、世界に平和と秩序を取り戻すための闘いの物語がはじまります。

3部作の序章ということで、ドラゴンも幼体から成体に成長する過程ですし、登場人物の顔見せ的ストーリーではありますが、原作自体が未完なだけに、次回作が観たくなる期待感は持てました。(☆☆☆☆)

Beethoven○敬愛なるベートヴェン・・・この季節になると街中に流れ出す『歓喜の歌』(日本だけだそうですが)。ベートヴェンがその『第九』を発表する4日前から始まるこの作品は、耳が聴こえなくなった生涯独身の天才作曲家の晩年を描きます。主演のエド・ハリスが、音楽室にあった額縁から出て来たようになりきっているのが、まず印象的でした。

ベートーヴェンのアトリエに楽譜を清書するために、音楽学校からアンナという女生徒が派遣されてくる。最初は女性というだけで怒り心頭のベートヴェンだったが、やがて彼女の才能を認め、二人の間には師弟愛以上の感情が芽生えてくるのであった。

ドラマのクライマックスは10分以上ある「第九」の初演シーンなのですが、指揮を取るベートヴェンと、耳の聴こえない彼のために合図を送るアンナの目と目の交感は、どんなラブシーンよりも濃厚ですし、単に音楽シーンとして観ても圧巻です。

ベートヴェンの写譜師は3人いて、正体不明の最後の1人をアンナという創作上の女性として登場させています。しかし、女性が普通の職業を持つことすら困難な時代に、実際に女性作曲家がいたことが確認されていて、型破りなベートヴェンだったらそんな型破りな弟子を持つかもしれない、という発想で脚本は書かれたそうです。ダイアン・クルーガーが、ベートヴェンに憧れ、ベートヴェンになろうとする女性を見事に演じています。

歴史物、伝記物でありながら、非常に現代的な側面を持った作品になっているのではないでしょうか。(☆☆☆☆)

Paprika○パプリカ・・・誰にでも「他人の夢の中を覗くことが出来たなら」と思ったことあると思うのですが、その願望を現実にしてしまったのが、筒井康隆のSF小説を今敏監督がアニメ化し、ベルリン映画祭で大絶賛をされたこの作品です。

精神医療の研究所に勤めるクール・ビューティな敦子は、対象者の夢に入り込み、治療方法の糸口を見つけ出す少女のような「夢探偵」パプリカというもう一つの顔を持っている。ある日、研究所から制御システムを組み込んでいない未完成の装置3台が盗まれた。彼女は真犯人を突き止めるため、関係者の夢に潜り込む。他人の夢に侵入し、人格破壊を可能にする危険な装置をめぐり、少女・パプリカと悪人たちとの戦いが精神世界の中で始まります。

奇想天外な極彩色の夢と、事件の黒幕との戦いに圧倒され、散々振り回されながら、帰結するところが、一人の男の囚われたままの過去からの解放だったり、ドリカムじゃないけど「大人の方が恋は切ない」的な素直になれない大人の男女関係だったりするところはヤラレタと思いました。

反復される(でも、微妙に変化している)オモチャの大行進など、映像美の見事さは一見の価値ありです。(☆☆☆☆)

Tokage_1○とかげの可愛い嘘・・・以前に書きましたが、韓国版のDVDで鑑賞済みなのですが、英語字幕だったので、日本語字幕で細かいニュアンスまで確認したくて観てきました。

田舎の小学校に転校してきた黄色のレインコートを着て、ポケットにトカゲを隠し持つ、風変わりな少女アリ。心惹かれていくジョガンだが、ソウルに引っ越すことになってしまい離れ離れに。10年後、高校生になった二人は再会するが、数日後に突然消えてしまい、再び音信不通になってしまう。8年後、「銀行員と結婚する」という約束を信じて銀行に勤めていたジョガンの前にアリがフラッと現れるが、「明日からアメリカに行く」と再び消えてしまう。交通事故で怪我をした先輩が入院する病院で、アリに良く似た後姿を見かけ、彼女は本当はアメリカへは行っていないのではないか、と思い始める。

20年間、一人の女性を愛し続けた純情な青年が知る、彼女のついた嘘とその裏にある悲しい真実とは・・・。

トカゲとかUFOとか設定自体はものすごく奇抜だし、裏側には非常に今日的な問題を含んでいるのだけれど、内容自体はものすごく真っ直ぐな純愛物語。

“興行確約保証書”と言われたチョ・スンウと、私生活でもパートナーである演技派女優カン・へジョンとの共演作でありながら、この作品については韓国国内では不振に終わりました。しかし、次の作品『いかさま師』では観客動員数の自己記録を更新しているわけで、こういうメロドラマは流行らないということなのでしょうね。個人的には、結構、好きな作品なのだけどなぁ。(☆☆☆)

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受信: 2006年12月27日 (水) 02時12分

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