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『ユア・マイ・サンシャイン』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

恋愛映画というカテゴリーでは『私の頭の中の消しゴム』よりも観客動員数で上回るという韓国映画です。ラブストーリーと言っても、いわゆる韓流モノとはかなり路線が違います。2002年に新聞に掲載された実話が元になっています。

農村で牧場主になることを夢見る30代後半の純朴な独身男性が、畦道を自転車で行く田舎に似つかわしくない美女に恋をする。彼女は昼間はコーヒーの出前(=いわゆるホテトル嬢)、夜はカラオケバーのホステスとして働いていた。カラオケで客として再会した男は猛烈にアタックし、彼女も最初は拒絶するものの、優しさにほだされて結婚することになる。結婚に反対していた母親も明るく、働き者の彼女を気に入り、幸せに暮らし始めるのだが、元亭主が現れ、彼女は行方不明になってしまう。2年の月日が流れて、ワールドカップで国中が狂乱している時に、警察から彼女が見つかったと連絡が入る。迎えにいくと、HIVに感染していることを知りながら売春行為をしていた、として逮捕、裁判を受けることになっていた。果たして、二人の愛の結末は・・・。

とにかく、主演のチョン・ドヨン、ファン・ジョンミンの演技は素晴らしいかったです。特に、チョン・ドヨンは、人生投げ槍になっている状態から、幸せの絶頂、過去に対する後悔の念、売春宿での裏びれた生活、さらに刑務所での不幸のどん底と色々な感情を見せてくれます。17歳の小学生から不倫妻、貞淑な未亡人など何でもこなす女優の演技に関心しました。この作品で主演女優賞を複数獲得しています。

対するファン・ジョンミンも、92~93kgまで増量して田舎の純朴な青年(中年?)になりきり、後半では70kg台に戻してやつれた感じを出したという役者魂を見せてくれます。映画の半分を新婚生活の幸福の絶頂に使用したのは正解だと思いました。その後の不幸の連続もも際立って見えますし、そして男の真実の愛には感動しました。妻がHIVに感染していると知った時に、自分に感染することよりも、「妻は死んじゃうの?」と彼女の心配を先にする男って素敵だと思いませんか。

日本ではHIV感染者の物語というのは既に何作もあって、目新しさはないかもしれません。センセーショナルな内容だけでなく、農村の結婚事情、DVに苦しむ女性など今どきの話題も盛り込まれていて、日本と似ている状況を知ることが出来ます。村にHIV感染者がいたというだけで村中が大騒ぎになり、仲の良かった人たちが離れていってしまうのは、正直「そんなに知識ないの?」と少し呆れましたが、田舎の小さな社会はこんなものかもしれませんね。村にある軍隊全員が血液検査を受けに来るなんて言うのも、休暇には何もすることない村なんだなぁ、とリアルに感じました。

休日の夕方に渋谷で鑑賞したのですが、観客層が違うのか、かなり空いていました。勿体ないですね。韓国でもいきなりヒットしたということでもなく、口コミで広がっていったと聞いています。韓国を意識するような内容でもないので韓流が苦手な人も、普段映画を観ないご夫婦も、そして若者にも、真実の愛って何だろうって、観ていただきたいなぁ。

モデルとなった夫妻は、現在も発病することなく、仲良く暮らしているそうです。二人の愛に感動して下さい。

Sunshine

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TB失礼致します。韓国ドラマのあらすじを紹介しています。今回は「ユア・マイ・サンシャイン」です。 [続きを読む]

受信: 2006年11月10日 (金) 10時11分

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「ユア・マイ・サンシャイン」★★★☆ チョン・ドヨン、ファン・ジョンミン主演 パク・チンピョ監督、2005年、韓国 母と暮らし、 牛の世話をしながら、将来は 自分の牧場を持つのが夢、 そんな主人公は 嫁探しにフィリピンまで 行ったが成果なし。 日に焼け...... [続きを読む]

受信: 2006年11月29日 (水) 22時58分

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