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2006年11月

LIVE! GANGA ZUMBA / SAMBA CAOS @ SHIBUYA-AX

久し振りのLiveです。今朝はいつもより早く駅に行ったのだけど、地下鉄が人身事故で止まっていて、いつもより遅く会社に着いたという不吉なスタートでしたが、予定通り定時で会社を抜け出せ(月末なのに、ごめんなさい!!)、18時20分には会場に到着出来ました。

昨日、新作となる2ndミニアルバムを発売したGAMGA ZUMBAですが、バンドとしてのレパートリーが10曲を超えて、今夜はドラムスのゲンタさんに代わって宮川ツトムさんが参加していましたが、固定化されたメンバーの熟成された演奏で本領発揮というところでしょうか。最高のグルーヴ感でした。

ツアーは広島と大阪があるので、ネタバレにならないような範囲でお話しすると、やはり2枚のミニアルバムの曲が中心でした。他は、『AFROSICK』、『MIYAZAWA』から数曲ずつという感じです。初期の曲をスザーノのバンディロとフェルナンドのキーボード、高野君のギターだけで歌ったのですが、弾き語りっぽくなるかなと思ったのですが、しっかりサンバしてました。すごく大人なサウンドになっていて、薄暗い小キレイなバーでワインを飲みながら聴きたい感じ。やはりスザーノは格好良いです。

MCでは、「厄年です」とか「年を重ねると、段々きつくなる」、「今日のライブでも2回、川が見えた。頭に“三”のつく川が。向こう岸でラテン娘が手招きしてたから、行ってしまおうと思った」とか言いながら、バラード曲なしの状態で歌い、踊ったMIYAさんは本当に格好イイ。とても不惑の男には見えませんよね。長髪も決まってました。でも、歌い出しを間違えて、高野君のパートで歌うこと2回あり、「寛、ゴメン」って言っていました。

それから、今夜は超スーパーゲストが登場。小さくて、色が真っ白で、パワフルでした。登場した瞬間「キャーッ」と悲鳴なような歓声があがり、声を発した瞬間「ウォ~~ッ」と地鳴りのような感嘆の声が響きました。コラボは1曲だけでしたが、他にも共演曲あるのだし、あのサンバ曲も聴きたかったなぁ。

悔しいかな、全体を通してもここが一番盛り上がったんじゃないかな。僕の近くに「GAMGA ZUMBA初体験、友達に連れられて来ちゃいました」系の女性3人組がいまして、周りの観客がお決まりのフリを一斉に始めるのに、最初は戸惑っていたようでした。きっと初めて感じる、踊ったことのないリズムで、全くノレてなかったのですが、このゲストが出た辺りから、急に楽しそうになっていくのが分かりました。音楽って素敵だなと思った瞬間です。それぞれの楽しみ方で楽しめば良いのだから。

さて、1曲だけ、CDにも入っていない、リハーサル中に出来たてホヤホヤの新曲を、ギター1本ので聴かせてくれました。『ザ・メロディー』というタイトルのこの曲、「僕がメロディを歌うから、ハーモニーをつけて欲しい。離れていても、会えなくても、この曲があれば二人は一つになれる」と歌う非常にシンプルなラブソングです。覚えやすく、親しみ易いメロディなのですが、どんな形で完成されるのか、楽しみです。個人的には、GAMGA ZUMBAよりも、ソロかTHE BOOMとして聴きたいなぁ。

んでもって、来年は、THE BOOMでLiveに行きたいのですが、如何でしょう。

でも、ラストで「また会いましょう」と言っていたし、「会えない人は、会社に行って、上司に“今日は鈴木さんを帰して下さい。渋谷でみんなが待っているんです”って土下座する」と言っていたので、GAMGA ZUMBAがまだ続くのかな。

行くというなら、ついていきますよ、何処までも。

関東では、ツアー以外に恵比寿と幕張で「大晦日まで細々と」スペシャルライブがあるようです。この勢いに乗って、また、行っちゃおうかなぁ・・・。

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最近お気に入りのCD~2006年11月編~

Sirusi○しるし / Mr. Children・・・確かMステに出演された時だと思うのですが、帰宅してTVを点けたのとほぼ同時に桜井さんが歌い始めて、しばしTVに釘付けにされました。さびの“♪ダーリン ダーリン~”のところ、とにかく大熱唱していました。シングルにしては7分以上の大作なのですが、飽きさせない曲です。

日テレ系の話題ドラマ『14歳の母』の主題歌になっていて、先日チラッと観たのですが、愛とか命を考えさせる物語を盛り上げていると思います。

Matsutaka○みんなひとり / 松たか子・・・竹内まりやプロデュースによる松さんの新曲も、自ら主演のドラマの主題歌です。『役者魂』は地味な作品ですが、芸達者な出演者ばかりが出演する渋いドラマだと思うのですが・・・。

前作がスキマスイッチで、今回がまりやさんと非常にセンスの良い選曲だと思います。竹内まりやさんっぽい作品ですが、松さんのクセのない声が合っていると思いました。まりやさん自身によるドラマ挿入歌も来月出ます。

Ozma○I ❤ PARTY PEOPLE / DJ OZMA・・・2000年にソウルに遊びに行った時に、現地の友人(韓国人3名)にクラブに連れて行ってもらったのですが、その時にDJ DOCの『Run to you』がDJが代わる度に何度も使われていて、翌日、CDを購入して、帰宅しました。だから、『アゲ♂アゲ♂Every☆騎士』をコンビニの有線で聴いた時の興奮と、TVで彼等の派手派手なパフォーマンスを観た時のショックは大きかったです。その後、『純情』や『One Night』と真面目にK-POPの良さを伝えてくれているので、認めるようになったのですが。

個人的なリクエストとして、ユ・スンジュンの『Na Na Na』、パク・チユンの『成人式』(ピのプロデューサー・パク・チニョン氏のプロデュース)、S#ARPの『GIMME! GIMME! GIMME!』、WAXの『オッパ』(シンディー・ローパーの『She Bap』のカバー)辺りを取り上げてくれたら、パーティーは盛り上がるかも。

Jamiroquai○High Times Singles 1992-2006 / Jamiroquai・・・周囲の人に結構意外がられたのですが、割と好きなんですよね。ジャミロクワイの初ベストですが、シングル集なので捨て曲がありません。クォリティが高いのに、肩肘張らずに楽に聴けるというか、音を絞って流してたりします。

一般には『Space Cowboy』や『Cosmic Girl』辺りが知名度が高いのでしょうか。僕はそれ以降の曲の方が好きだったりするのですが、特に最近出した『Dynamite』の収録曲は、ディスコサウンドとアコースティックな音の融合と言う感じで、良く聴いていました。

ドライブやパーティに1枚あると便利ではないでしょうか。

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オススメ映画を紹介します(11月・4)

Hyakunenn○百年恋愛・・・台湾のホウ・シャオシェン監督の新作。スー・チー、チャン・チェン他、同じキャストで1911年、1966年、2005年の3つの時代の恋愛をオムニバスで描きます。

2005年の「青春の夢」編の恋愛は、僕達に近いということで、“痛さ”みたいなのはリアルに感じられますが、1966年の「恋の夢」編の純愛や1911年の「自由の夢」の身動きの取れない恋愛に惹かれました。

1966年では、プラターズの「煙が目にしみる」などのオールディーズに、まずノックアウト。多分、高校生の頃に誰もが通って来ただろう甘酸っぱい恋の記憶を思い出されます。

一方の1911年は、サイレント映画っぽく、台詞を字幕で処理しているのが新鮮。(本当は、当時の言葉の再現が不可能だったので、苦肉の策とか。)台北の娼館を舞台に、革命を夢見る文学青年と娼婦の叶わぬ恋愛。少し危険な香りがしますが、報われない女性の恋心をスー・チーが貫禄を持って表現しています。(☆☆☆☆)

Asia○アジアンタムブルー・・・大崎善生さんの原作は文庫本で出て直ぐ位に読んでいて、結構好きな作品でした。原作に近い雰囲気で映画化されているのではないかな、と思いました。

風俗雑誌の編集員の隆二はバツイチで、学生時代からの親友の妻と不倫中。人気SM女王のユカリをヨーロッパで撮影する写真集のカメラマン候補として葉子に出会うが、エロ雑誌に似合わないと落選する。しかし、偶然も重なって何度か会って行くうちに、水たまりに映った世界を撮影する葉子の透明な世界観に癒され、同棲することになる。幸せなのはつかの間、葉子に病魔が襲う。二人は最期の時間を過ごすため、一緒に行けなかった撮影旅行の地・南仏のニースをめざす。

最近多いコミカルな演技を封印して不器用な40男を繊細に演じる阿部寛は見事ですが、映画初出演初主演の松下奈緒に注目。まず何と言っても、阿部寛と並んで釣り合いの取れる女優って余りいないですよね。スゴク絵になっています。葉子は27歳の設定なのですが、22歳の女子大生である松下さんが、死に直面する女性を非常に丁寧に演じています。彼女は現役音大生で、ピアニストとしてサウンドトラックにも参加。彼女の奏でるピアノのメロディは葉子のもう一つのセリフのように喜びや切なさを表現してくれます。表現者として、すごい新人が現れたものです。(☆☆☆☆)

Capote○カポーティ・・・アカデミー賞などで話題になっていた映画をようやく観うことが出来ました。

ノンフィクション小説の題材として選んだ殺人事件の取材を通して、犯人ペリーの中に自分と同じ孤独を見つけ、同化していくカポーティ。しかし、事件の真相を聞くために、執筆を開始した後も、ペリーには「小説はまだ書いていない」と嘘をつき続ける。死刑執行されなければ小説は完結しないが、それはかけがいのない人間の死を意味している。死刑執行後に小説は完成するが、その後小説を書けなくなってしまうのだった。

『冷血』など彼の作品を読んでいないので、親近感がないこともあり、物語自体は普通かなと思ったのですが、男優賞受賞のフィリップ・シーモア・ホフマンの演技の上手さは実感しました。この人、『miⅢ』でトム・クルーズをいじめていた人なんですよね。ビックリです。(☆☆☆)

Kamonnokiki○家門の危機・・・韓国では『四月の雪』や『私の頭の中の消しゴム』をはるかに凌ぐ歴代ラブストーリーNo.1と言う日本でもおなじみのシン・ヒョンジュン主演のコメディ。

地方都市に拠点を置く白虎組の跡取り息子・インジェは恋人を交通事故で失って以来、女性に興味を持つことが出来ない。女ボスである母親は次男と三男に「還暦の誕生パーティまでに長男の花嫁を見つけること」と命令を下す。そんな時、インジェの前に初恋の人にそっくりな美女が現れた。ソウル地検の検事ジンギョンは、ヤクザに潜入して薬を飲まされ、フラフラになったところをインジェに助けられたのだった。お互いの職業(ヤクザ、検事)を知らないままに恋に落ちる二人だったが・・・。

いつもはクールな役が多いシン・ヒョンジュンのコミカルな演技も楽しいですが、スーツをビシッと決めたクールビューティな検事と、レトロなファッションでバカップルの元カノの二役を演じるキム・ウォニが面白い。理屈なしに楽しめるコメディです。

韓国では続編『家門の復活』もヒットしているそうです。シリーズ第1弾『家門の栄光(日本では『大変な結婚』)』に主演したチョン・ジュノがカメオ出演しています。(☆☆☆)

 

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『KING 罪の王』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

「ガエルって、背が低いんだなぁ」と言うのが第一印象。周囲の役者と比べて、幼く見えてしまうことが、この役に却って不気味な雰囲気をかもし出していたりもするので、Goodな配役ではないでしょうか。

天使のような純真な微笑で、次々にむごたらしい犯罪を起こしていく様は印象的です。復讐の悪魔と化した子供でもあり、金でメキシコ女性を買って、子供を産ませておきながら、聖職者となり、幸せな家庭を守ると言う保身のために我が子を見捨てた父親を裁く天からの使いのようでもあります。キリスト教文化をもっと勉強しておけば、もっと楽しめたのかもしれません。

海軍を退役したエルヴィス(ガエル・ガルシア・ベルナル)は、メキシコ人の母親から聞かされていた父親の会うためにテキサス州に向かう。しかし、父親のデイヴィットは牧師となり、妻と優秀な息子ポールと純真な娘マレリーと新しい家族を築いていた。教会を訪ねたエルヴィスに対し、困惑した表情で曖昧な返事をするデイヴィット。父親に受け入れられてもらえると信じていたエルヴィスは、拒絶されたことに深く傷つく。そして、妹と知りながらマレリーを誘惑し、そのことに気が付いた弟であるポールを殺害してしまう。幸せな家庭に忍び寄る影。父と子の関係は、禁断の恋に落ちた異母兄妹の関係はどうなるのか。

「自分を認めてくれないことに腹を立て、罪を犯す」という現代社会における殺人事件の犯人像を映し出しながら、地球上で初めての殺人事件である旧約聖書の『カインとアベル』(弟殺し)やギリシア悲劇の『オイディプス』(自分の父親と知らずに王を殺し、母親である王妃と結婚する)が物語のベースになっています。主人公の名前がロックの王様であるプレスリーとダビデ王になっているのも示唆的です。

しかし、ガエル・ガルシア・ベルナルという俳優は、革命家からドラッグクィーン、そして悪魔のような犯罪者と一筋縄ではいかない役ばかりを選択します。今後も目を離すことが出来ない俳優の一人です。(☆☆☆☆)

King

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東京シネフェス2006・『LOVEDEATH』&『ディパーテッド』

今日は昼から2本鑑賞しました。

Lovedeath○LOVEDEATH・・・北村龍平監督が自主制作した最新作。自主制作と言いながら、出演者は脇役に至るまで豪華です。原作は、『ALIVE』『スカイハイ』に続いて高橋ツトムの短編コミック。NorAという無名の新人女優を主演にした映画を撮りたくて、脚本も何もないままに、トーク番組で知り合った武田真治や、近所に住んでいることを知った船越栄一郎とほぼ初対面で食事に行った時に声を掛け、実現したという奇跡のような作品だそうです。

過剰なほどに凶暴なチンピラの武田真治と、その美貌で近付く男達を魅了し騙すNorA以外は、ヤクザの親分・船越栄一郎、若頭・大友康平、刑事の六平直政、寺島進、池内博之などはギャグ連発で場内大爆笑の2時間30分でした。

僕は『スカイハイ』(の映画版よりドラマシリーズの方)のハードボイルドの中に現世のレギュラー陣の息抜きでのギャグと言うスタンスが好きだったのですが、今回はその真逆ですね。バラエティではボケ役の武田君は格好良かったんだなぁ、と再確認は出来ますが・・・。

出演していた歌手の川村かおりが「殺し屋役のIZAMが大ボスの愛人役の吉岡美穂を口説いていて、携帯番号をゲットしているところを目撃した」など、ホットな情報も飛び出した舞台挨拶は総勢15名以上という豪華さでした。

Departed○ディパーテッド・・・香港映画の『インファナル・アフェア』は、生涯ベスト10に入れても良い位に好きな作品なのですが、マーティン・スコセッシ監督によるリメイク版の登場です。オリジナルを知らなければ、アメリカのギャング映画として成り立っていると思います。

マフィアに潜入した警察官にレオナルド・ディカプリオ、警察に潜入したマフィアにマット・デイモンとアクションも出来る若手演技派のW主演で、二人を因縁で結ぶアイルランド系マフィアのボスにジャック・ニコルソンが扮します。とにかくニコルソンが渋くて、男臭くて、格好良いです。彼を観るだけでも価値あります。

オリジナルの2、3作目とつながる伏線を廃し、設定をシンプルにした(例えば、二人と関係のある女性をオリジナルではケリー・チャンが演じた精神科医にまとめた)ことにより、二人の男の悲劇がより浮かび上がっていたと思います。個人的にはチャップマン・トゥが演じたキョンが好きだったので、それに当たる役柄は有ったのですが、位置づけは低かったのが残念。間接的に「マフィアにも警察にも“ネズミ”は複数いるのかも」って思わせる台詞があり、結末を知っているだけに、衝撃度は低くなっていたかもしれません。

ディカプリオは、トニー・レオン程の渋さはありませんが、スコセッシ監督とは3作目ということもあり、非常に魅力的に映っていたと思います。今度こそアカデミー賞を獲得できると良いですね。

個人的には、マット・ディモンの方が好きなのですが、天才という役柄にはピッタリだと思いました。役柄的にはオリジナルのアンディ・ラウの方がオイシかったような気がしました。ラストはリメイク版のオリジナルになっていますが、続編がなければそうだろうなぁ、と納得できるものになっています。でも、精神障害になって、何かに取り付かれていくディモンの演技も見たかったかなぁ。

Departed2

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東京シネフェス2006・『国境の南』

昨年まで新宿歌舞伎町で開催されていた「東京国際ファンタスティック映画祭」が今年はお休みで、代わりに「東京国際シネシティフェスティバル(略して「東京シネフェス」)が開催されています。横田めぐみさんの拉致に関するドキュメンタリー映画が上映されるなどマスコミにも取り上げられていますが、従来のSFやホラーといったファンタスティックな映画にとらわれない作品が取り上げられています。

最近はシネコンが流行っていますが、歌舞伎町全体をシネシティとして考えて、街をあげて盛り上げて行こうと言うのは感じますが、新宿ミラノでの上映ということもあり、松竹・東急系の作品が中心になってしまうのは仕方がないのかな。

Kokkyou○国境の南(原題)・・・南北分断映画の極めつけ的な作品として韓国公開当時より話題になっていましたので、ずっと観たいと思っていました。朝鮮半島の特殊事情をテーマにしつつ、離れ離れになった恋人同士の別れと再会の悲劇として、非常にオーソドックスなラブストーリーでした。結構、好きです。

北朝鮮・平壌で生まれた楽団のホルン奏者のソノは、博物館に勤める気の強いヨナと婚約する。しかし、朝鮮戦争で戦死したと思っていた祖父が韓国の資産家として生存していることが判明し、家族で亡命することになる。ヨナを迎え入れるために、不慣れなソウルで昼はチキンの配達、夜はクラブの呼び込み、休日は教会で演説、と必死に生きるソノであったが、ある時、ヨナが北朝鮮で結婚したという報せが届く。自暴自棄になったソノをチキン屋のキョンジュは心から慰めてくれる。数年後、キョンジュと結婚し、家族で始めた平壌料理屋が軌道に乗り始めた頃、ソノは国境を越えてヨナがやって来たという電話を受ける。ソノに会うために、死を覚悟でたった1人で・・・。

本編の上映前に監督からのビデオレターが映写されました。村上春樹の『ノルウェイの森』を読んだ女学生が、恋人に会うため、立ち入り禁制の寮の壁を乗り越え、朝まで過ごしたと言うエピソードを紹介しました。感動が人を動かすような映画を作りたいと。映画の中で、恋人に会うためにヨナは命がけで国境を越えますし、ソノも入局管理局で調査中のヨナに会うために、立ち入り禁止の鉄条網を越えます。

この辺のエピソードは、ビデオレターが非常に効果的で、感動することが出来ました。「今でも愛している」と伝えるはずなのに、口から出て来た言葉は・・・、相手や周囲の人を思いやる、非常に切ないものでした。コミカルな演技が多いチャ・スンウォンは、一切お笑いなしで、純粋で繊細な男を演じています。

二人の悲恋は当然感動モノなのですが、北からの亡命者と結婚する南の女性・キョンジュの、旦那の訳ありの過去を詮索することなく、奇異な行動をして警察に捕まっても、全てを包み込んでくれている、そんな愛の深さを感じました。そんな妻を捨てて、“真実の愛”に生きることが果たして出来るのだろうか・・・。

『シュリ』や『ラブ・インポッシブル(南男北女)』とは違う、この切ないラブストーリーは来年の春頃にロードショーが決定しているそうですが、日本でのタイトルがまだ未定とのことでした。どんなタイトルになるのでしょうか。個人的には原題通り『国境の南側』の『側』まで付けて欲しいかな。

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第7回東京フィルメックス(第6日目)

東京フィルメックスも丁度折り返しなのですが、今年は僕のスケジュールの都合で有楽町に来るのは、今日で最後なのでした。でも、内容の濃い1日(半日)でしたよ。

Talkshow映画を鑑賞する前に、「プサン国際映画祭と韓国映画の躍進」と題したトークイベントが開催されました。釜山映画祭ディレクターで今回のフィルメックスではコンペ部門の審査委員長を務めるキム・ドンホ氏、公開中の『ユア・マイ・サンシャイン』などの映画プロデューサーのオ・ジョンワン氏、そして、イベント後に上映される『相棒-シティ・オブ・バイオレンス』のリュ・スンワン監督の3人がゲストで、釜山国際映画祭に対する想いとか、エピソードを聞かせてくれました。

オ・ジュンワンさんはNHKで(だったと思うのですが)、会社を独立して夫婦で映画会社を設立したと言うドキュメンタリーで見たことがあり、その辺の話も少しあったので、興味深かったです。リュ・スンワン監督は韓国人らしいギャグを織り交ぜつつ、面白可笑しく話してくれました。

僕も今年の釜山に行かせてもらいましたが、会場には何年も続けて参加している方が数名おり、スゴイなぁ、と思いました。

Aibou○相棒(シティ・オブ・バイオレンス)・・・最近観た韓国のノワール・アクション物の中では一番面白かったです。『クライング・フィスト』のリュ・スンワン監督が、主演・脚本・アクション・プロデュースまで手がけた最新作です。

幼なじみが何者かに殺害され、10年振りにソウルから故郷に帰ってきた刑事テス(チョン・ドゥホン)。弟分で町のチンピラのソックァン(リュ・スンワン)が相棒となり、真相を突き止めようようと捜査を開始し、事件の背後に暗躍する組織との壮絶な闘いに身を投じていく。

やはり幼なじみでヤクザの親分になったピロをイ・ボムスが演じています。悪役(でもチョット情けない)を演じているのは珍しく、新鮮でした。

Q&Aでは、最後の闘いが中華レストランなのですが、セットが『キルビル』に似ているため、関連性を問われていました。「全く意図していたものではないが、モチーフにしたアジア映画が同じだったのではないか」と話していました。「『キルビル』がハリウッドから見たアジア映画へのラブレターとしたら、この作品はアジアから見たアジア映画であり、『キルビル』への返事となるラブレター」と語ってくれました。

壮絶なアクションシーンが印象的でしたが、撮影の最後の方ではネタがなくなり、怒りの表情のアップを多用したそうです。そう解説されるとそんな気がしてきましたが、すごく格好良かったので、言われなければ気が付かなかったでしょう。

前に短編映画の監督でもある韓国俳優のユ・ジテ氏が「自分の演技を客観的に見られないので、自分自身を俳優としては起用することはない」と話していましたが、リュ・スンワン監督は過去にも何本かの作品で俳優としてもイイ演技を見せてくれていました。自分自身を演出する時はどうするのかな、と興味があったのですが、質問に対する回答が丁寧なのでタイムアウトとなりました。

また、「久し振りに低予算で撮ってみた」と言っていたので、自分を主演にしたのでしょうが、脇役陣は結構豪華ですよね。エンドロールを見ると高校生時代を演じたオン・ジュワン君ほか“友情出演”がずっと続いていたので、彼らはノーギャラだったのかなぁ・・・?

トークイベントで、最近の韓国映画の問題の1つとして「アジア地域で、一部の“韓流”と呼ばれるものだけが注目されていること」を挙げていて、「多様性のある作品の中で、本当に共感できるものだけが友好な関係を築くことが出来る。そのために、是非とも『相棒』を観て下さい。」とギャクっぽく言っていましたが、本当に観るに値する映画です。女性も満足気に帰って行きましたよ。来年3月にシネマート六本木ほかで公開です。

Aibou_photo

Aibou_qa

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第7回東京フィルメックス(第5日目)

フィルメックスって、発掘した才能を1回限りではなくて、ずっと見守り続けて行こうというところがあります。例えば、タイのアピチャッポン・ウィーラーセタクン監督、韓国のソン・イルゴン監督なんかはそうだと思うのですが、この作品も前回『あひるを背負った少年』で審査員特別賞を受賞した中国のイン・リャン監督の2作目です。

Otherhalf○アザーハーフ・・・四川省の工場地帯で法律事務所の書記として働く女性が主人公。8歳の時に父親が蒸発しているため、女手一つで育てた母親は金持ちとの結婚を望んでいるが、ギャンブルと酒に溺れる無職のぐうたら男と同棲中。その他、突然に帰郷する父親、ホステスの親友、警察官の幼なじみ、見合い相手の会社社長と登場し、ドラマが展開していきますが、もう片方の主役とも言うべき、法律事務所に相談に来る人々の男と女の揉め事がドキュメンタリーっぽくて、中国の地方都市をリアルに描いていると思いました。

全くのインディペンデント作品で、前回の入賞賞金を元手に2本脚本を書いたのだけど、たまたま法律事務所で働く女性と知り合い、話を聞く内に興味を持ち、出来上がっていた本を捨てて取材を重ねて出来た作品。守秘義務とかあるので、ネタを探すのに大変だったらしいですが、13のネタを散りばめ、脚本を書いては内容に間違いないか専門家の意見を聞き、編集が出来てからは弁護士の言い回しに問題がないかを確かめたそうです。出演者もプロデューサーの従妹、叔母さん、友人と素人ばかりなのですが、それが却ってリアルでした。

工場地帯ということで公害の問題があったり、化学工場で爆発事故が発生したりするのですが、中国当局が発表する内容は良いことばかり。しかし、主人公は公害によると思われる喘息持ちだし、街はゴーストタウンと化し、現実とはかけ離れている。これを男と女の関係に置き換えた時、例えば、蒸発後に苦労して企業家となったと言う父親、台湾企業の社長に見初められて渡米すると言うホステス、就職して一人前になったら迎えに来ると言う恋人など、皆、良いことしか言っていないが、全ては嘘なのかもしれない、と言うこともメッセージなのだそうである。

なかなか観る機会の少ないタイプの作品だけに、面白かったです。

Oh_qa

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サッカーU21日韓交流戦・TV観戦

北京オリンピックを目指す21歳以下の日本代表と韓国代表が国立競技場で対戦。この年代の韓国代表はゴールデンエイジと呼ばれていて、W杯に出場した選手も何人かいます。「朴主永選手が来るのなら国立に行こう・・・」とチケットの売れ行きと来日メンバーの発表を待っていたのですが、先週の韓国での試合の日本代表と同様にA代表クラスの遠征はなし、ということでTVで観戦しました。

まぁ、リーグ戦も佳境に入っていて、スケジュール的にも過密なっているので、疲労感ありましたね。水野選手が一人切れ切れで、走りまくりキレイなクロスを上げていたのが印象的でした。平山選手は帰国してから調子は徐々に上がって来ているようですが決められないなぁ。攻撃にバリエーションがないから相手が合せ易いというのはあるでしょうけど・・・。とにかく、増田選手が得点してくれて、同点になって良かったですね。

それにしても、韓国はゴールデンエイジと呼ばれるだけあって強いですね。自陣でボールを奪取したら、必ずトップまで持っていけるのですから。これで主力抜きと言うのですから、フルメンバーになったらどうなっちゃうのでしょうか?

しかし、国立競技場に行っていたら、やはり日本代表を応援したのだろうなぁ。ユニフォームは日本代表(加地君)と韓国代表(パク・チソン)の両方を持っていますけど・・・。

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第7回東京フィルメックス(第3日目)

会社帰りに夜19時からの『エレクション2』を鑑賞しました。

Election2○エレクション2・・・前作から2年後の会長選挙をめぐり、海賊版DVDの販売で実業家として成功したジミー(ルイス・クー)と、子分を「会長に推すから、ジミーを潰せ」とけしかけ、自身は組織のしきたりを破り再選をもくろむ現会長のロク(サイモン・ヤン)の対立。商売のために組織に所属していたジミーは権力には興味はなかったが、公安刑事との取引で、中国・深センでの商売の利権を獲得するために、会長選に出馬することになるのだが・・・。

前作で生き残ったマフィア達の物語なので、人間関係を理解していた分だけ悩まずにすんなりと物語に入っていけました。基本シリアスですが、前作のパロディシーンも随所に見受けられ、バイオレンスシーンも前作よりも少なめで、見やすく感じました。いないと思いますが、パート2だけ観た人には厳しいかもしれませんが・・・。

中国の役人とマフィアの関係とか興味深かったし、マフィアに属しながら「生まれてくる子供には医者か弁護士にしたい」と語るジミー、マフィアの子供として生まれながら父親の悪事を目撃したために心を閉ざし、学校ではマフィアの息子であることは秘密なのですが、不良少年にいじめられているロクの息子、など現代的な要素が入っているのも印象深かったです。

しかし、あれだけ「黒社会はイヤだ」と言いながら、人間ミンチなど陰惨なことが出来るなんて、人間って怖いなぁ、と思いました。

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第7回東京フィルメックス(第2日目)

11月と言えば、恒例の東京フィルメックス。今年も17日(金)から有楽町マリオンを中心に開催されています。良質なアジア映画を上映してくれるので、何気に好きなのですよね。まだ、“韓流”って言葉がない頃から、韓国映画を上映してくれていたので、毎年参加させてもらっています。

今日は、ジョニー・トー監督の香港マフィアを描いた『エレクション』と、黒沢清監督×役所広司主演のホラー『叫』の2本を鑑賞しました。

Election○エレクション・・・ジョニー・トー作品では『ブレイキング・ニュース』みたいなのが好きなのですが、この作品はチョット苦手だったかもしれません。

香港最大のマフィア組織では、2年に1度の会長選挙が近づいている。今回の選挙の有力候補は、組織に忠実に尽くすロク(サイモン・ヤン)と商売上手なディ(レオン・カーフェイ)の二人。幹部達はロクを選出するが、納得いかないディは会長の象徴である「竜頭棍」を手に入れ、実権を握ろうと画策する。組織を二分する激しい抗争が勃発していくのだが・・・。

いわゆるアクションよりもバイオレンス的な印象のシーンが多いです。(それは良いのですが・・・。)組織の幹部とその子分達と登場人物が多く、特に選挙で買収していることもあり、誰が味方で敵なのか人間関係が良く分からないまま話が進んでいってしまいました。幹部の命令で「竜頭棍」を取り返そうとする若いヤクザでルイス・クーも出てきますが、主役級の3人の誰に感情移入すれば良いのか、乗り切れない内に佳境に入ってしまいました。お正月第2弾で公開されるそうなので、もう一度観てみないとダメそうです。

明日の続編はルイス・クーが主役なので、乗り遅れないように集中して観ることにします。チョット心配だけど。

Sakebi○叫・・・黒沢清監督の新作です。外国人の観客も結構入っており、注目されていることが分かります。幽霊が出てくるミステリー映画として観ていたのですが、やっぱりホラー映画なんだろうなぁ、というのが観終わった感想。でも、怖くないですよ。幽霊が出てくるラブストーリー『ロフト』と比べると、個人的にはこちらの方が好きです。

地震により液状化現象を起こしている埋立地で、海水に顔をつけられて溺死させられると言う殺人事件が続発する。捜査を担当する吉岡刑事は、自分が犯人ではないかという感情にとらわれていく。犯人のものと思われるコートのボタン、殺害に用いられた黄色いコード、曖昧な記憶、そして、頻繁に現れるようになった赤い服の女。犯人が判明するにつれ、ある共通点が見つけられ、吉岡が取った行動は・・・。

主演の吉岡に役所広司、その恋人に小西真奈美、同僚に伊原剛志、平山広行、他にもオダギリ・ジョー、加瀬亮、葉月里緒奈と超豪華キャストで送ります。

役所さんの精神状態が混乱している様子、恐怖演技、全てが解き明かされた時の表情などの表現は見事ですし、オダジョー、加瀬君もワンポイントながらオイシイ役です。しかし、注目はコニタンですね。久々の女優復帰の里緒奈も自分の哀しみを何の関係もない他人に押し付ける女を美しく演じましたが、その対極にある哀しみを受け止める強さを持ったキャラクターで存在感を示していました。映画を観るまでは年齢的に無理あるかなぁ、と思っていたのですが、かなりはまっていたと思いますし、ストレスで精神的に追い詰められた恋人を優しく包み込む母性みたいなものを感じました。でも、登場した時から、「多分、ラストはそうなるだろうなぁ」とオチを読んでいたので、衝撃度は低かったです。

上映後のQ&Aでは、黒沢監督が、液状化する殺人現場、吉岡の住む古い公団住宅、戦時中から湾岸沿いにある精神病棟、気持ち悪い感じのするロケーションを見つけ出す苦労と喜びを語ってくれました。

KurosawaYakasho 

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Jリーグ観戦!大宮vs鹿島@さいたまスタジアム2002

Board久し振りにJリーグを観戦しました。関東で観られる試合の中で選らんだのは、小林大悟選手のいる大宮アルディージャと鹿島アントラーズの一戦です。常勝軍団であったアントラーズは6位と今期は低迷、15位のアルディージャもまだ降格の可能性が残っている状態と、イマイチ盛り上がりの欠ける試合だったのかもしれませんが・・・。観客は12,000人で、スタジアムの半分近くがアントラーズのファンで埋めていたのが印象に残りました。

Yanagiジーコが日本代表監督の時は、アントラーズって結構有名選手が多かったような気がするのだけど、先発ではGK曽ヶ端選手とMF本山選手位しか知らなかった。余り期待はしていませんでしたがヤナギはリザーブだったし・・・。リザーブと言えば、名良橋選手や本田泰人選手と、久し振りに見る名前が並んでいて同世代として嬉しくなってしまいました。

Tashiroそんなアントラーズでしたが、試合開始40秒後に田代選手がいきなりの先制ゴールを決めました。田代選手は後半にもゴールを決めて2得点を稼ぎました。アントラーズは、それほど多くはないチャンスを決めるという感じのチームなのかな。その後、本山選手のダメ押しの1点で3-1でアントラーズの勝利となりました。

アルディージャは結構攻めていているのだけど、得点に結びつきません。ブラジル人FWのアリソン選手は角度的に難しいかなって言う微妙な位置からでもシュートを蹴るのですが、結局はネットを揺らすことはありませんでした。

Daigo1そんな中で、大悟選手ですが、やはりボールの扱いは上手いなぁと思いました。チームではFWなのでシュートも放ちますが、2列目気味の位置からパス出したり、右サイドでライン際をスーッと抜けたり、活躍していました。彼がボールを持つとアントラーズ側の観客から大ブーイングになっていました。高校生時代、尊敬していた浦和レッズの小野選手のテクニックを研究して、真似していたそうですからね。日本代表では活躍の場が少ないけれど、頑張って欲しいですね。

前節のFC東京vs川崎フロンターレの試合でも問題になったレフティングですが、今日はカードが出ることはなかったのですが、引っ掛けて相手が倒れた時の処理が明確でなかった気がします。「さっきのは取って、今度のは流すの?」って声がアチコチから聞こえました。シュートは外れましたが、オフサイドも取らなかったシーンもありました。まぁ、難しいですけどね。

今日は天気も良くなかったので、後半はかなり冷え込みました。そろそろベンチウォーマー出さないと寒いかなぁ、なんて考えながら、帰路に着いたのでした。さいたまスタジアムは駅(浦和美園)から徒歩15~20分と遠いし、埼玉高速鉄道は恐ろしく高いので、次は別のスタジアムにしよっと。MotoyamaDaigo2

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ラグビーW杯最終予選!香港戦スタメン発表

香港で18日に行われるラグビーワールドカップ2007アジア地区最終予選 日本代表 vs. 香港代表」のスターティングメンバーが発表されました。

◆日本代表出場予定メンバー

1. 西浦 達吉(コカ・コーラウェスト) 
2. 山本 貢(三洋電機) 
3. 山村 亮(ヤマハ発動機)
4. 大野 均(東芝) 
5. ルアタンギ・侍バツベイ(東芝) 
6. 木曽 一(ヤマハ発動機)
7. フィリップ・オライリー(三洋電機) 
8. 箕内 拓郎(NEC)
9. 後藤 翔太(神戸製鋼) 
10. 沢木 敬介(サントリーサンゴリアス) 
11. 小野澤 宏時(サントリーサンゴリアス)
12. 大西 将太郎(ヤマハ発動機)
13. 吉田 英之(クボタ)
14. 大畑 大介(神戸製鋼)
15. 有賀 剛(サントリーサンゴリアス)

◆リザーブ

16. 松原 裕司(神戸製鋼)
17. 久富 雄一(NEC)
18. 赤塚 隆(クボタ)
19. 浅野 良太(NEC)
20. 伊藤 護(東芝)
21. 北川 智規(三洋電機)
22. 正面 健司(トヨタ自動車)

個人的に「久富選手にスタメンで出て欲しかったかなぁ」と思う程度で、割りとベストなメンバーだと思いました。

後半に消耗してきたところで、FWは「西浦→久富」、「バツベイ→赤塚」、「箕内→良太」という感じで交代かな。

BKは敬介がアウトしたら、SOに将太郎、CTBに大介で、北川選手がウィングだろうなぁ・・・。

香港は中国返還後は、多くの英国人やオーストラリア人、ニュージーランダーが帰国してしまったので、かなり弱体化しているとは思いますが、中国系を含めて身体の大きい選手が多いのだろうなぁ。でも、オーストラリアの強豪チーム相手にスクラムやモールを押していたので、負ける感じはしていません。

ゲーム展開を想像していたら、何か楽しくなって来たゾ。ライブで観たいよなぁ。今更だけど、スカパー入ろうかなぁ。

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アジアカップ予選サウジアラビア戦・TV観戦

札幌ドームで行われたアジアカップ予選サウジアラビア戦。2006年の代表戦最後の試合ですし、アウェーで負けているだけにやってくれるのではないかと期待はしていたのですが・・・。

東京(新宿地区)は、18時半位から雨が本降りになってきまして、雨宿りしながら帰ったら、キックオフに間に合いませんでした。でも、我那覇選手の得点シーンは観られましたよ。

試合を観ていて思ったのは、「なぜ君がここに!!」というシーンが多かったですね。1得点目の闘莉王にしても、3得点目に中央に走り込んでオトリになった加地君にしても、そうでした。最終ラインにいるはずの阿部チャンや今野選手も・・・。まぁ、常に動き回っているわけですから、後半は明らかに運動量が下がりましたけれどね。

2得点の我那覇選手は良かったですね。巻君はシュートは決められなかったけど、常に相手にとってイヤな位置でイヤな仕事をしていたのではないかなと思います。肝炎で休養中の遠藤選手に代わってフル出場の中村憲剛選手も良く機能していたと思います。左サイドの駒野もドンドン良くなって来ましたね。

闘莉王は攻撃に参加しても、守備が手薄になるわけではないので良いけれど、最後のPKはどうだったのかなぁ?それから、同僚のアレックスですが、ワールドカップ以降はすっかり普通になってしまったと言うか、「そこでそんなことするか!!」というポカがなくなった代わりに、「何しでかすか分からん」みたいな期待感が薄れてしまったような気がします。プレイ自体は良いのですが。

勝つとは思っていましたが、3-1で予選1位通過で終了しました。来年の本戦では、オーストラリア、韓国、そしてサウジアラビアと楽に勝てる相手ばかりではありませんが、アジアでもたついている場合ではないですから、3連覇目指して頑張って欲しいです。

2007年もサッカー日本代表を応援するゾ!!

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今日のBGM~秋の夜長編~

このコーナー、久し振りですね。

昼間はほとんどオフィスにいる私にとっては、朝晩の冷え込みに季節は一気に冬に突入してしまったかのようですが、秋を感じるMDを作ってみました。ベースは2年位前に流行っていた曲を入れていたMDに、季節感のない曲を削除して、新旧の曲を追加していくと言う感じで編集してみました。

それでは、どうぞ・・・。

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1.思いがかさなるその前に・・・(平井堅)

2.ジョバイロ(ポルノグラフィティ)

 ↑唯一のアップテンポですが、哀愁感がたまらない。

3.今夜月の見える丘に(B'z)

4.上弦の月(SAYAKA)

 ↑舞台で復帰するようですが、こんな曲も歌って欲しいなぁ。

5.くるみ(Mr. Children)

 ↑新曲のC/Wに別バージョンが収録されているようです。

6.ミモザ(ゴスペラーズ)

7.また 明日・・・(Every Little Thing)

8.やさしいキスの見つけ方(島谷ひとみ)

9.THUNDERBIRD(T.M.Revolution)

10.さよならColor(武田雅治)

 ↑S.O.S.のTAKEさんバージョンにしてみました。

11.ハイウェイ(くるり)

12.Be My Love(宇多田ヒカル)

13.三日月(絢香)

 ↑単にこの曲の入ったMDを作りたかっただけなのです。

14.FIND THE WAY(中島美嘉)

 ↑元S.E.S.のパダ(Sea)の韓国語カバーも良く聴いています。

15.ALWAYS(D51)

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続けて、冬のはじまり編を編集しようとしているのですが、クリスマスソングが多いのと、冬をテーマにした曲って、なぜか1曲の長さが長いので悪戦苦闘しているところです。

完成したら、また公開します。

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オススメ映画を紹介します(11月・3)

Sadmovie○サッド・ムービー・・・チョン・ウソン、イム・スジョン、チャ・テヒョン、シン・ミナ、ヨム・ジョンア他、韓国のトップ俳優が演じる8人の男女による“別れ”をテーマにした4つの愛の物語。オムニバスという形ではなく、それぞれに関連を持ちながら同時進行で語られていきます。

チョン・ウソンとイム・スジョンの消防士と手話アナウンサーの物語が中心なのかもしれませんが、ラストが予想通りだったのが残念。ヨム・ジュンアが演じるキャリアウーマンの母親が病気になり、子供との時間を取り戻す話が一番感情移入が出来ました。やはり、子供と動物には勝てないということでしょうか。

チャ・テヒョンの“別れさせ屋”は相手役のソン・テヨンの本当の感情を語られない(が、分かりますが)ですし、シン・ミナとイ・ギウの聴覚障害者と美大生の話もさらっとしすぎていたような気がします。

ところで、イム・スジョンとシン・ミナは姉妹の役なのですが、高校生役の印象が強いイム・スジョンと女子大生役の多いシン・ミナなので、設定だけを見た時はエッと思ったのですが、実際も映画同様にイム・スジョンの方が4つも年上なのですね。チョット驚きました。(☆☆☆☆)

Winter○ウィンター・ソング・・・『ラブストーリー』のピーター・チャン監督の新作は、金城武主演のミュージカル映画。ミュージカル映画といても映画界の物語なので、現実にそっくりな設定の映画を撮っていて、その劇中劇がミュージカルという構成になっています。

10年前の北京。監督を夢見て映画専門学校で学ぶ香港人のリン・ジェントンと、クラブ歌手のスン・ナーが出会い、愛し合うが、スン・ナーは女優としてステップ・アップするためにジェントンを裏切り、消えてしまう。10年後の上海。スン・ナーは有名監督の庇護の下に大女優として成功している。しかし、監督は自分の才能に自信が無くなってきており、スン・ナーも自分の下から消えてしまうのではないかと不安を感じていた。そこに、香港で俳優として成功したジェントンが共演者としてやって来る。再会した二人に、あの日の愛は復活するのか。

金城武が元・アイドル歌手(本人談)の歌声を披露してくれますし、物語の語り部として『チャングム』でおなじみの韓国俳優チ・ジニが出演したりしているのですが、監督役のジャッキー・チュンに注目。さすがに“香港四天王”の“歌神”と呼ばれるだけあって、ミュージカルシーンで聴かせる歌唱には感動しました。(☆☆☆☆)

Tadakimi○ただ、君を愛してる・・・玉木宏と宮崎あおい主演のラブストーリー。以前に広末涼子と松田龍平主演による『恋愛写眞』と同じ登場人物、設定によるアナザー・バージョンということですが、オリジナルはなぜか観ていないので、DVDを借りようと思っています。

大学の入学式の日に出会ったコンプレックスを抱えた誠人と幼い容姿の静流は、大学生活になじめず、学校裏の立ち入り禁止の森に入って写真を撮る日々を過ごす。静流は誠人のことが好きだが、子供っぽさ故に恋の対象にされず、誠人は同級生・みゆきに憧れていた。卒業を間近に控えたある日、コンクールに出品する写真のモデルとして静流にキスをした日、誠人は静流が好きだと確信するが、静流は大学を退学して、消えてしまう。数年後、ニューヨークに住んでいると手紙が届くのだが・・・。

宮崎あおいが、東京での子供っぽい女の子とニューヨークでの成長した女性をメリハリ利かせて演じているのはさすが。玉木君も格好良いのにヘタレというキャラを楽しげに演じています。でも、ここでは誠人の憧れるみゆき役の黒木メイサに注目。17歳には見えない大人っぽい雰囲気で愛する人が親友を愛していることを知り、親友を応援する女性の女子大生と外資系OL(NY駐在員)の二つの年齢を演じています。こんな引き出しもあるのか、と関心しました。

さて、主題歌の大塚愛の『恋愛写真』ですが、この人の歌ってほとんど聞かないのですが、この曲は良いですね。サビ以外は何を歌っているのか聞き取りづらいけど、“ただ、君を愛してるぅ~”っていう詩はスゴイと思う。(☆☆☆)

July24○7月24日通りのクリスマス・・・『電車男』のスタッフが再結集した、大沢たかお、中谷美紀主演のラブコメディ。“日本にラブコメディを定着させたい”ということでしたが、僕は笑えませんでした。映画がつまらないということではなく、中谷さん演じる不器用な女性が結構リアルで可笑しいとは思えなかったのです。

主人公は脇役街道まっしぐらの何をやっても目立たない29歳OLのサユリ。自分の住む長崎をポルトガルのリスボンだと妄想する風変わりな女性。唯一の自慢の弟も地味な彼女を連れてきて機嫌が悪い。そこに、東京でライティング・デザイナーとして成功した学生時代からの憧れの王子様・聡史がOB会で帰省する。思い切って声をかけ、デイトの約束を取り付けたサユリは、MOTE女になるべく服を買い込み、メイクに精を出すのだが・・・。

『電車男』のエルメスは、電車男の憧れの対象という“アイコン”みたいなもので、彼女自身にドラマ性はないのですが、大沢たかお演じる聡史は事業に失敗していて、単なる“王子様”ではありません。そんなところが、人と人がお互いに向かい合うということになり、単なるコメディではないと感じてしまった理由でもあります。でも、こういうライトな感じのキャラクターを演じる大沢さんを見るのは初めてなので新鮮でした。

サユリをずっと見守ってきた幼なじみ役の佐藤隆太君もイイ味出ています。こういう奴と友達になりたいと思いました。それから、父親の恋人役のYOUさんの脱力っぷりも注目。『今会い』の先生、『有頂天ホテル』のシンガーと最近の演技は好きだなぁ。ついでに、青田典子さんがカメオ出演しているのですが、クリスマスと言う事で、例の決めゼリフが・・・。観てのお楽しみです。

得にクリスマスに向かう季節ということで、長崎の異国情緒たっぷりの風景はきれいですし、リスボンとシンクロするのも面白かったです。(☆☆☆)

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『ブラック・ダリア』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Black観たい作品が沢山あって、後回しにしてきたのですが、もっと早く観れば良かったと反省してしまいました。1947年、ロサンジェルスで発見された世界一有名な死体。若い二人の刑事が謎に挑み、愛と野望の渦に巻き込まれていく過程をスリリングに展開します。

肝心の死体が登場するまでに、バッキー(ジュシュ・ハーネット)とリー(アーロン・エッカート)の出会いと、後に微妙な三角関係になっていくケイ(スカーレット・ヨハンソン)を丁寧に描かれ、麻薬絡みの銃撃戦という見せ場も出てきます。物語の鍵を握る大富豪の娘・マデリンを演じるアカデミー賞女優のヒラリー・スワンクも「彼女が登場するまでの62ページに展開するストーリーが贅沢」と言っているように、何気ないセリフや仕草が伏線になっているので、全てが解決した時にはやられた!!と思いました。

10年近く前にデビット・フィンチャー監督で企画されたものの実現せず、温められ続けた脚本ということも関係しているかもしれません。ブライアン・デ・パルマ監督にバトンタッチ去れた後も、主演のジュシュ・ハーネットは1年近い準備期間があったそうで、ボクシング・シーンは様になっています。待った甲斐あって、スカーレット・ヨハンソンとヒラリー・スワンクという女優もキャスティングできた訳ですし。老け役の苦労人が続いていたスワンクが、裕福な家庭に生まれた同年代の女性を妖しく魅せてくれます。

色々書きたいのですが、ネタバレになってしまいそうなのでやめますが、複数の事件が一つにつながった時はある種の感動を覚えました。

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ラグビーW杯アジア最終予選強化試合「日本vsレッズ」

Boad_2国立競技場で行われた「ラグビーW杯アジア最終予選強化試合・日本vsレッズ」を観に行きました。19時キックオフということで、天気もイマイチはっきりしなかったので、寒いかなぁと思ったのですが、Yシャツの上に代表のユニフォームを着て、気温的には丁度良い感じでした。

対戦相手のレッズは南半球クラブリーグ「Super14」に参加しているオーストラリア・クイーンズランドに拠点を置く強豪チーム。監督は前回のワールドカップでオーストラリア代表監督を務め、サントリー・サンゴリアスのアドバイザーでもあるエディー・ジョーンズ氏。練習で良く通る声で指示出したり、選手を励ましたりするシーンは何度も見たことがあります。

今日は前回のオーストラリア首相XV戦の時と比べて、どれだけチームとしての精度が上がっているかを確かめることが目的でした。結果的には、22-29と善戦し、惜敗という形になったのですが・・・。

まず、守備におけるバックスの連携ですが、前半は3トライを許すなど、まだまだ万全と言う感じはしませんでした。後半は低いタックルが入りだして、1トライに抑えることができたのは良かったと思います。

Shotaro前半の終わりにSOが森田選手から大西将太郎選手に交代しました。将太郎選手はセンターの霜村選手が負傷により代表辞退となった代わりに追加召集されたのですが、センターもスタンドオフもこなせるプレイヤーですし、途中参加の割にはフィットしていたと思いました。個人的にはセンターに入った時にどう機能するのかも見てみたかったと思います。やっぱりセンターだよなぁ。

Ohata_1その他のバックスはと言いますと、センター吉田選手のトライがありましたが、大畑選手、小野澤選手とエース二人も防戦役に回り、トライがなかったので、少々不完全燃焼気味でした。二人がボールを持つと、スピードとキレのある動きでスタンドは沸くのですけどね。残念ですが、アジア相手であればバシバシ決めてくれることでしょう。フルバックは正面選手でした。個人的には有賀剛選手の方が上手いかなと思いました。

Vatuveiフォワードの方は、バツベイ選手、赤塚選手がトライを決めるなど充実していました。スクラムでも押していたし、ラックでボールを奪取したシーンも見せてくれました。しかしながら、ラインアウトは今日も不安定のままでした。後半に木曽選手が入ってから、少し安定しましたが、セットプレイは確実に決めたいところです。

色々書きましたが、選抜チームと比べてコンビネーションの固まっている単一チーム相手に7点差まで追いついたというのは自信になるはず。香港、そしてライバル韓国に完勝して、ワールドカップに行ってくれるでしょう。

予選会場はスリランカの予定でしたが治安が悪いために、急遽、香港に変更になりました。もう少し早く決まっていたら、調整して追っかけ出来たかもしれませんが・・・。(飲茶も食べたかった!!)

何はともあれ、がんばれ、日本!!KisoZawa_1

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『父親たちの星条旗』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

クリント・イーストウッド監督の<硫黄島2部作>の1作目、アメリカから見た硫黄島の戦いを描きます。第2弾の日本人視点による『硫黄島からの手紙』を楽しむためには観ておいた方が良いと思い、鑑賞しました。

有名な山頂に星条旗を掲げる6人の兵士の写真に隠された真実、生還した3人に待ち受ける苦悩の日々、そして36日間に渡る激戦の中で彼らは何を見たのか。戦争映画というよりも、硫黄島に関わった若者たちの人間ドラマになっています。硫黄島で繰り広げられる惨劇も衝撃的ですが、嘘で固められた星条旗の英雄伝には、プロパガンダ(虚偽欺瞞を含む、政治的なメッセージ)の恐怖も感じました。

主要となる3人の内、『クラッシュ』のライアン・フィリップ、『ウインドトーカーズ』のアダム・ビーチの2人が出演していますが、2人とも看板を背負えるほどの大物俳優ではなく、「戦争という状況の中で主人公はいない。無名の兵士たちの物語」ということを示した“監督こだわりのキャスティング”と言えるかもしれません。物語の中でも、戦意高揚のために英雄に祭り上げられた彼らは、「僕たちはヒーローじゃない」と言い続けます。「本当の英雄は、今も尚、戦地で戦っている」と。

衛生兵の息子が関係者に取材していくという形で進められるのですが、硫黄島の戦い、その直後のアメリカ、そして21世紀の現代と3つの時間を往来しながら進むのですが、初めは少々戸惑いました。でも、物語が衛生兵のドク、アメリカン・インディアンのアイラ、伝令係のレイニーの3人に絞られ、アメリカ全土の戦時国債キャンペーンツアーと戦場の回想シーンが交互するようになると、他の兵士達との関係も理解でき、進行に慣れてきます。

衛生兵と言うのは死者を最初に確認しなければならない役目ですから、戦争の悲惨さというのをダイレクトに伝えることができます。あちこちで火が上がれば、誰かを救うために、他の命を見捨てることになり、結果としてその両方を失わなければならないこともあります。自らも負傷した彼は後ろめたさを感じながら、アメリカに生還します。ツアーを勤め上げた後は、戦争のことを家族にさえ語ることなく、葬儀屋として一生を終えます。ライアンが繊細に演じているのが分かります。

それにしても、“英雄”になるのが、衛生兵と伝令係、唯一の本当の兵士が当時は差別を受けていた有色人種(しかしネイティブ・アメリカン)という事実には深いものを感じます。アイラはアルコールに溺れるようになり、レイニーは出会った政治家や経済人をツテにのし上がろうとしますが相手にされず、過去の栄光として忘れ去られていきます。

スタッフロールは、例の写真と同時期に従軍写真家によって撮られた写真が流れるのですが、観て来た物語は61年前に本当に起きたことなのだな、と感慨深いものがあります。映画では日本兵は見えるか見えないかの位置でしか映っておらず、次の映画では反対側から見せなかったものも見えるのでしょうし、より悲惨であろう結末を思うと興味が湧いてきました。(☆☆☆☆☆)

Flag

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『ユア・マイ・サンシャイン』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

恋愛映画というカテゴリーでは『私の頭の中の消しゴム』よりも観客動員数で上回るという韓国映画です。ラブストーリーと言っても、いわゆる韓流モノとはかなり路線が違います。2002年に新聞に掲載された実話が元になっています。

農村で牧場主になることを夢見る30代後半の純朴な独身男性が、畦道を自転車で行く田舎に似つかわしくない美女に恋をする。彼女は昼間はコーヒーの出前(=いわゆるホテトル嬢)、夜はカラオケバーのホステスとして働いていた。カラオケで客として再会した男は猛烈にアタックし、彼女も最初は拒絶するものの、優しさにほだされて結婚することになる。結婚に反対していた母親も明るく、働き者の彼女を気に入り、幸せに暮らし始めるのだが、元亭主が現れ、彼女は行方不明になってしまう。2年の月日が流れて、ワールドカップで国中が狂乱している時に、警察から彼女が見つかったと連絡が入る。迎えにいくと、HIVに感染していることを知りながら売春行為をしていた、として逮捕、裁判を受けることになっていた。果たして、二人の愛の結末は・・・。

とにかく、主演のチョン・ドヨン、ファン・ジョンミンの演技は素晴らしいかったです。特に、チョン・ドヨンは、人生投げ槍になっている状態から、幸せの絶頂、過去に対する後悔の念、売春宿での裏びれた生活、さらに刑務所での不幸のどん底と色々な感情を見せてくれます。17歳の小学生から不倫妻、貞淑な未亡人など何でもこなす女優の演技に関心しました。この作品で主演女優賞を複数獲得しています。

対するファン・ジョンミンも、92~93kgまで増量して田舎の純朴な青年(中年?)になりきり、後半では70kg台に戻してやつれた感じを出したという役者魂を見せてくれます。映画の半分を新婚生活の幸福の絶頂に使用したのは正解だと思いました。その後の不幸の連続もも際立って見えますし、そして男の真実の愛には感動しました。妻がHIVに感染していると知った時に、自分に感染することよりも、「妻は死んじゃうの?」と彼女の心配を先にする男って素敵だと思いませんか。

日本ではHIV感染者の物語というのは既に何作もあって、目新しさはないかもしれません。センセーショナルな内容だけでなく、農村の結婚事情、DVに苦しむ女性など今どきの話題も盛り込まれていて、日本と似ている状況を知ることが出来ます。村にHIV感染者がいたというだけで村中が大騒ぎになり、仲の良かった人たちが離れていってしまうのは、正直「そんなに知識ないの?」と少し呆れましたが、田舎の小さな社会はこんなものかもしれませんね。村にある軍隊全員が血液検査を受けに来るなんて言うのも、休暇には何もすることない村なんだなぁ、とリアルに感じました。

休日の夕方に渋谷で鑑賞したのですが、観客層が違うのか、かなり空いていました。勿体ないですね。韓国でもいきなりヒットしたということでもなく、口コミで広がっていったと聞いています。韓国を意識するような内容でもないので韓流が苦手な人も、普段映画を観ないご夫婦も、そして若者にも、真実の愛って何だろうって、観ていただきたいなぁ。

モデルとなった夫妻は、現在も発病することなく、仲良く暮らしているそうです。二人の愛に感動して下さい。

Sunshine

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オススメ映画を紹介します(11月・2)

Tegami○手紙・・・東野圭吾の小説って絶対に厚いので、買うの躊躇してしまって読んでないのですよね。『白夜行』も、この『手紙』も内容は知っていても、詳細は映像になって初めて知る訳です。過度の期待をしていなかったこともありますが、結構良かったですよ。杉浦直樹さんのシーンとラストの玉鉄の号泣シーンは、グッときました。

テーマとしては重いですよね。殺人犯の家族として差別を受け続けることになる弟と、刑務所にいる兄の手紙のやり取り。芸人になる夢も、令嬢との結婚も、就職先での配属も諦めなければならない弟のやり切れない思いが伝わってきます。兄にとっては罪を償うための手紙も、弟にとっては苦しめる道具でしかない。兄の犯した罪は、単に「現金を盗んだ」とか「金持ちの老婆を刺し殺した」ということだけでなく、学年トップの成績だった弟の将来を奪ってしまったことも含まれていて、そこまでを考えて行動しなければならない、「刑期を終えたら、ハイ、それまで」では決してないのだと、考えさせられました。

また、「差別は良くない」と言うのではなく、「差別は当然」という立場で、「そこから逃げるのではなく、強く生きていかなくちゃいけないんだ」ということがテーマになっています。そして、「君は決して一人ではない、周りには理解者がいるはず」と語りかけます。

山田君も、玉鉄も良いけど、沢尻エリカさんが良かったですね。大阪弁なのは別にして、こんな演技もできるんだ、って関心しました。明るく元気だけど、家族離散を経験している悲しみを持っていて、好きな人に恋人が出来た時の寂しそうな風情や、それでも彼を支え続ける健気さ、妻/母親になった時の強さ、TVドラマでは見ることの出来ない表情が沢山見られました。

最初に書きましたが就職先の会長役の杉浦さん、被害者の息子役の吹越満さん、最近よく見かける尾上寛之君が中学時代からの相方役を演じていて、脇役陣も良かったです。(☆☆☆☆)

Angelegg○天使の卵・・・撮影時期は違うはずだけれど、重なる時は重なるものですね。市原君&沢尻さんの作品を連続気味に鑑賞しました。村山由佳さんの作品は他のものを何作か読んだことがあります。

美大志望の予備校生と年上の精神科医の愛と喪失、そして再生の物語です。「他人のことばかり考えないで、自分らしく」あろうとするために、医師の妹を含めた3人は悲しい結末を迎えるですが、ピュアな気持ちになることが出来る映画です。

この作品でもイッチーの力みは見られなかったし、沢尻さんの語り役も良かったのですが、小西真奈美さんに注目かな。普段はほんわかしている小西さんが、傷を抱えた大人の女性に見えていたから不思議でした。つかこうへい氏の舞台出身の女優さんですから、当然と言えば当然なのでしょうが。

欲を言えば、突然「極度のアレルギー体質で、拒否反応を示す薬物が・・・」というセリフが飛び出すのはズルイと思いました。医者という設定なのですから、何か伏線は準備できたのではないでしょうか?

先にメディアミックスとしてTV放映されたドラマ『天使の梯子』を触りだけ観ていました。ドラマは「一生、恨んでやる」と言ったことに罪悪感を感じて生きてきた夏姫の物語でしたが、映画では割と再生までもきっちりと描いていたので、別物として楽しむ方が良いかもしれません。(☆☆☆)

Deathnote_1○デスノート the Last name・・・前編の時にも書きましたが、原作に対する思い入れが全くないので、設定変更があったとしても分かりませんし、意見としては参考にならないかもしれません。公開3日目でしたが、立見が出るほど混雑していたのは久し振りのヒット作だねと思いました。観る前は「この手の映画で2時間20分は長いかなぁ」と思ったら、結構あっという間でした。

藤原君演じる“月”は、「悪」→記憶を無くして「善」→記憶を取り戻して「悪」と変化するのですが、その切り替えは流石に上手いですね。松山ケンイチ君が浮世離れした探偵“L”を大マジメに演じていて、大爆笑になっていましたし、戸田恵梨香さんも監禁されるアイドルという正に体当たりの演技でした。死神も惚れる・・・というのは良く分かりませんが。

さて、僕が注目したのは、大人2人でした。まず、新キャラの高田清美役の片瀬那奈さん。最初は「キャスターとして華がない」とバカにされていた新人が、本人も「脚、露出しすぎ」とギャグにしていましたが、自信をつけて徐々に華のある女性に変化していく過程を見事に表現していました。最後の方では、ドラマ「小早川・・・」で見せた、猟奇的な演技も見ることができます。

また、“月”の父親・夜神本部長役の鹿賀丈史氏ですが、TV局に突入し娘を救出したりと前編とは違った形で大活躍でした。また、“月”に対しては当然ですが、“L”に対しても父親のような眼差しを持って接していたのが印象に残りました。

ノートには色々とルールがあって、それを逆手に取った“月”の作戦も見事ですが、原作とも異なるというラストは「そう来たか」という感じで、結構納得できる仕上がりだったように思います。

先月に韓国に行った時に丁度公開していたらしく、ポスターや全面ペイントされた路線バスを至るところで見かけました。日本だけでなく、アジア全域を巻き込んで、どこまでヒットするのでしょうか。(☆☆☆☆)

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ラグビーW杯アジア最終予選壮行試合「日本vsオーストラリア首相XV」

Boad_1壮行試合って、難しいですよね。同レベルまたは格下を相手にして「仮想○○」を倒して弾みを付けるか、格上のチームの胸を借りるか。今回の相手は、「日豪友好年」ということでオーストラリアから首相選抜チームが来日すると言う、明らかに格上のパターンでした。不意な監督解任劇があり、召集したばかりの日本代表が勝つのは困難ですが、何か光るプレイが見つけられれば良いのかなぁと思って観戦しました。結果的には61-19と大敗したのですが、いくつかの課題と収穫があったと思います。

Keisuke課題としては、バックス(特にセンター)の連携が悪く、試合開始直後に連続トライを与えてしまいました。このポジションって、ずっと神戸製鋼の元木選手、吉田明選手などのベテランや、元・東芝のアンガス選手とか外国人選手が入っていることが多かったのですね。今回のメンバーはトヨタの赤沼選手、三洋の霜村選手と若手でしたし、霜村選手の途中退場でSOで先発していたサントリーの沢木選手が埋めていました。久し振りの代表選出の敬介選手ですが、ベテランになってもユーティリティ・プレイヤーとして使われるのですね。どちらのポジションで出場しても、サンゴリアスの代表として活躍して欲しいです。

下がった敬介選手の代わりにSOには森田選手が入って、キックによる攻撃が安定しました。しかし、折角獲ったラインアウトを相手ボールにしてしまうシーンが多かったです。セットプレイは、きちっと決めてもらわないとダメですね。今回のSOは、敬介選手のパス(とアタック)、森田選手のキックとタイプが違うので、前半と後半で別の攻撃パターンが作れて面白くなるかもしれませんね。

Shota_1今日のスクラム・ハーフは後藤翔太選手でした。サイドをついて、トライを決めるなど見せ場はありましたが、早稲田出身のSHの割には球出しのタイミングが遅いかなぁ、と思って見ていました。まぁ、当時の早稲田のフォワードは「学生最強」と言われて、強かったですからね。今日も出したくても、人が足りなくて迷っている内に、相手に奪われたシーンがいくつかありました。

Oonoでも、フォワードは悪いところばかりではありませんでした。オーストラリア相手にスクラムを押していたのは、良かったですね。このところ第一列は固定化されているので、力が付いてきたということでしょうか。それから、LOの東芝・大野選手は良い動きしていましたね。突破役が箕内選手しかいなかったので、ウィングも出来る大野選手には、ディフェンスだけでなく、攻撃のカードとしても活躍して欲しいです。

Zawaやっぱり気になるフィニッシャーの2人ですが、まず、サントリーの小野澤選手。やっぱりディフェンスは課題だなぁと思いましたが、きっちりトライを決めてくれました。「あと、もう一人」というところで味方がつかまってしまうシーンが多く、本人的には欲求不満かもしれませんね。『うなぎステップ』は健在で、ボールさえ触らせてもらえれば、かなり前進するのだけどなぁ。客先からの「ザワ、もう1本」という声援に、「分かってるよ」と言う感じでうなずいてくれるのが、相変わらずで好感度高いです。

Ohataそして、ゲームキャプテンの大畑大介選手。見せ場は多くなかったかもしれませんが、「フォワードが押し込んで、良い形で受け取っただけ」であっても、決める人が決めれば、皆が喜んでくれ、最高の盛り上がりを見せます。大学生の時から見ているだけに、メディアに登場したり、年長者としてチームを引っ張っていたりと言うのが、不思議な感覚もするのですが、スターであり続けて欲しいですね。

とにかく1週間で精度をあげて、次のSuper14のオーストラリア・レッズ戦の出来を確認しましょう。

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オススメ映画を紹介します(11月・1)

Metro○地下鉄(メトロ)に乗って・・・実は余り期待していなかったのですね。見聞きしていた評判も、それほど高くなかったので。でも、結構良かったですよ。好きなタイプの作品でした。

堤さん、大沢さん、常盤さんの演技はある程度は予想していたのですが、岡本綾さんの演技が印象に残りました。こんなに素敵な女優さんになったのだなぁ、と関心しました。職場で不倫していて、淋しげで助けてあげたくて、でも芯は一本通っていて、実は誰より強い。物語が始まった直後から事実を知り、全てを受け入れ、結末を覚悟して決断する女性を見事に演じていました。

大沢さんは格好良いから、端から見ると我がままな老け役というのは多少無理があったかもしれませんが、不器用で、素直に表現できないけど、本当は愛に満ちた父親像には感動しました。

ところで、堤さん演じる主人公は43歳なのですが、オリンピックのあった昭和39年に中学生位なので、90年代の物語でないと計算が合わないのですが、普通に携帯電話を使っていたのですね。時代的にはポケベルでしょう?過去のシーンについては、ディテールにこだわった映像を作っていただけに、その部分が気になってしまいました。

それから、自分の父親の家族構成は知っているだろうし、半生記も読んだって言ってたじゃん、等と意外に突っ込み所も満載なのでした。(☆☆☆☆)

Rainbow○虹の女神・・・岩井俊二監督が自分以外の作品で初めてプロデュースした作品。大学の映画サークルを舞台にした切ないラブストーリーです。主演は市原隼人、上野樹里。

まず、市原君のドジで優柔不断な普通の男の子というのが良かったかな。いつもは極端に明るいとか、ヤンチャなヤツという役どころで「イッチー、力入りすぎ」というシーンが多く見られたと思うのですが、この作品に限ってはそういうシーンがなかったと思います。そして、コメディエンヌのイメージが強い上野樹里さんが、監督も、女優もこなすのに、恋愛には不器用な女の子を切なく演じていました。友達のストーカーという最悪な出会いをした男の子を少しずつ好きになっていく過程が自然に伝わってきました。

でも、必見なのは、二人の橋渡し役となる妹役の蒼井優ちゃんの演技の方ですね。生まれつきの盲目という設定で、役者として目の演技が出来ないというのは大変だと思うのですが、すごく自然だったし、セリフの言い回し一つとっても上手い。かといって、主役の二人を決して食っていないところがスゴイ。後でパンフのプロフィールを見て、実は彼女の方が年上だと言うことを知り、驚いてしまいました。

市原君にしても、優ちゃんにしても岩井作品を通して注目された役者さんでしたね。久し振りに過去の岩井作品を観たくなってしまいました。(☆☆☆☆)

Hariyo○ハリヨの夏・・・釜山映画祭で上映されていたりして、気になっていた作品なのですが、最終日に滑り込めました。京都に住む女子高生が、両親の離婚に悩み、アメリカ人男性と関係を持ち、妊娠、出産を経て成長していくドラマです。ハリヨというのはキレイな水にしか棲まない魚だそうです。

主人公を演じる於保佐代子さんの射抜くような真っ直ぐな目力が印象的です。17歳の傷つきやすく、自分を傷つける相手を許さない危うさが見事に出てました。カナヅチで深夜に学校のプールに侵入して泳ぎを習っているという設定で、最後に自分の力で鴨川を泳ぐことが出来るのですが、それが大人になったことの象徴だったりします。

もう一人、その誠実さ故に彼女を傷つけすれ違うことになる元カレ役の高良健吾君も良かったです。この後に出演した『M』で、東京国際映画賞の特別賞を受賞していたみたいですね。ちょっと気になる人リストに載せてみました。助演の風吹ジュンさん、柄本明さんの大人達も素晴らしい演技を見せてくれます。

女子高生の妊娠というと使い古されたテーマかもしれませんが、監督とほぼ同世代ということもあって、感覚的に理解できるものを感じた作品でした。(☆☆☆☆)

Dragon○ドラゴン・スクワット・・・台湾のアイドルグループ・F4のヴァネス・ウー、『インファナル・アフェア』シリーズのショーン・ユー主演の香港ノワール。『Gメン'75』のオマージュ作品とも言われています。香港映画と言うのを離れて、普通に面白かったです。

国際警察と国際犯罪グループの対決なのですが、色々な拳銃が出てくるガン・ファイト、カーチェイスの迫力は見事です。そして、僕的には『燃えよデブゴン』サモ・ハン(・キンポー)のアクションが見られる、しかも全く衰えていないことが、非常に懐かしく、嬉しかったです。また、国際犯罪グループに、韓国のホ・ジュノ氏や、『miⅢ』に出演したマギーQが参加しているのも結構贅沢でした。

ヴァネスとショーンも見せ場はあるのですが、もう少し活躍しても良かったかもしれませんね。パート2とか出来るならば、期待しましょう。(☆☆☆☆)

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『トンマッコルへようこそ』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

韓国へ行ったり、東京国際映画祭があったり、と週末を使っていたら、観たい一般映画がたまってしまいました。ということで、会社の帰りに観に行くことにしました。

Tongmakgol『トンマッコルへようこそ』は、2005年に韓国で800万人の動員を記録した大ヒット映画です。ようやく観ることが出来ます。元々は演出家チャン・ジン氏の舞台の映画化で、「韓流スターは出演していないが・・・」と紹介されていますが、僕にとってはチャン・ジン組の顔とも言えるチョン・ジェヨンとハン・シギュン(共に舞台版にも出演)に、若手演技派カン・ヘジョンが絡むということで、十分にドリームチームなのですが・・・。

朝鮮戦争の時代、戦いとは無縁の桃源郷のような村にやって来た北と南、そしてアメリカの兵士達と村人達の交流の物語。全編に流れる久石譲氏の音楽はジブリ作品にも通じる“大人のための童話”をイメージしていたのですが、前半と後半で趣きの異なる作品でした。

前半は評判通り笑えました。にらみ合う南北の兵士たちを放っておいて勝手に普通の生活を始める村人たちの姿は、兵士達の行為(それぞれの正義と言っても良いのかも)が滑稽なものに見えてきて、チャン・ジン氏らしいし描写だと思いました。その後の不発と思った手榴弾が小屋で爆発した時の衝撃と、蓄えていたトウモロコシがポップコーンの雪になるシーン・・・とにかくキレイでした。ここでは天真爛漫に動き回るカン・へジョンの演技が光りました。

イノシシとの格闘シーンは日本映画『スウィングガールズ』の完璧なパロディ(パク・クァンヒョン監督もオマージュだと公言)だし、村人が埋めたイノシシの肉をこっそり食べて、いがみ合う兵士同士が打ち解けていくというのも、「腹が減っていると・・・」的で分かりやすい。収穫祭の夜、すっかり村に溶け込んだアメリカ人の「みんな楽しそうだ。これが人生だよね。」というつぶやきが全てを示していると思う。

しかし、この後に戦争が村に近づいてくる。スミス大尉が事故で不時着した場所に、北朝鮮軍の基地があると思い込んだ連合軍が部隊を送り込んでくるのである。ここからは、いわゆる「泣き」の部分なのですが、僕は泣くことが出来なかったんですよね。

別にストーリーが気に入らなかったわけではないのです。連合軍相手に、思想とか目的とか人種とかを超えて6人で小さな戦いを挑んでいく姿には感動したし、村人達が「出て行くのなら、やって来なければ良いのに」というセリフも、彼等の存在が村にとっては当たり前のものになっていたことを示す良いセリフです。そして、戦争による傷を抱えて、心を閉じていたハン・シギュン演じる南の兵士が、劣勢の中でも「村人のために戦う」ことに、そして共に戦う仲間達に、見せる笑顔が印象的でした。

描かれていた「反戦」というメッセージはしっかりと伝わってきます。でも、映画では語られませんが、朝鮮半島で愚かな戦いをしている頃、日本は戦後の復興の名の下に物資を半島に送り続け、見事に経済大国として発展していく基盤を作り上げた、という事実も忘れてはいけないな、と思ってしまったのです。

今年、1,300万人動員という韓国の興行成績を塗り替えた『グエムル』もそうなのですが、反戦というより、反米感情というのがまずあって、そこにはアメリカに追随する韓国政府への批判的な部分もあると思うのです。それをエンターテイメントとして成立させてしまう力量には関心します。そして、同時に、そこに人口の1/4近い人が飛びついてブームになってしまうと言う「お国柄」というのは、如何に韓国好きといっても理解できない部分だったりするのですが、だからこそ、この国に対する興味は尽きないとも言えます。

日本においては『グエムル』は興行的に成功したとは言い難い結果になりましたが、本作はどうなるのか。難しく考えずに、素直に観て、感動していただけたら、素敵な作品だと思います。(☆☆☆☆)

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