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第7回東京フィルメックス(第6日目)

東京フィルメックスも丁度折り返しなのですが、今年は僕のスケジュールの都合で有楽町に来るのは、今日で最後なのでした。でも、内容の濃い1日(半日)でしたよ。

Talkshow映画を鑑賞する前に、「プサン国際映画祭と韓国映画の躍進」と題したトークイベントが開催されました。釜山映画祭ディレクターで今回のフィルメックスではコンペ部門の審査委員長を務めるキム・ドンホ氏、公開中の『ユア・マイ・サンシャイン』などの映画プロデューサーのオ・ジョンワン氏、そして、イベント後に上映される『相棒-シティ・オブ・バイオレンス』のリュ・スンワン監督の3人がゲストで、釜山国際映画祭に対する想いとか、エピソードを聞かせてくれました。

オ・ジュンワンさんはNHKで(だったと思うのですが)、会社を独立して夫婦で映画会社を設立したと言うドキュメンタリーで見たことがあり、その辺の話も少しあったので、興味深かったです。リュ・スンワン監督は韓国人らしいギャグを織り交ぜつつ、面白可笑しく話してくれました。

僕も今年の釜山に行かせてもらいましたが、会場には何年も続けて参加している方が数名おり、スゴイなぁ、と思いました。

Aibou○相棒(シティ・オブ・バイオレンス)・・・最近観た韓国のノワール・アクション物の中では一番面白かったです。『クライング・フィスト』のリュ・スンワン監督が、主演・脚本・アクション・プロデュースまで手がけた最新作です。

幼なじみが何者かに殺害され、10年振りにソウルから故郷に帰ってきた刑事テス(チョン・ドゥホン)。弟分で町のチンピラのソックァン(リュ・スンワン)が相棒となり、真相を突き止めようようと捜査を開始し、事件の背後に暗躍する組織との壮絶な闘いに身を投じていく。

やはり幼なじみでヤクザの親分になったピロをイ・ボムスが演じています。悪役(でもチョット情けない)を演じているのは珍しく、新鮮でした。

Q&Aでは、最後の闘いが中華レストランなのですが、セットが『キルビル』に似ているため、関連性を問われていました。「全く意図していたものではないが、モチーフにしたアジア映画が同じだったのではないか」と話していました。「『キルビル』がハリウッドから見たアジア映画へのラブレターとしたら、この作品はアジアから見たアジア映画であり、『キルビル』への返事となるラブレター」と語ってくれました。

壮絶なアクションシーンが印象的でしたが、撮影の最後の方ではネタがなくなり、怒りの表情のアップを多用したそうです。そう解説されるとそんな気がしてきましたが、すごく格好良かったので、言われなければ気が付かなかったでしょう。

前に短編映画の監督でもある韓国俳優のユ・ジテ氏が「自分の演技を客観的に見られないので、自分自身を俳優としては起用することはない」と話していましたが、リュ・スンワン監督は過去にも何本かの作品で俳優としてもイイ演技を見せてくれていました。自分自身を演出する時はどうするのかな、と興味があったのですが、質問に対する回答が丁寧なのでタイムアウトとなりました。

また、「久し振りに低予算で撮ってみた」と言っていたので、自分を主演にしたのでしょうが、脇役陣は結構豪華ですよね。エンドロールを見ると高校生時代を演じたオン・ジュワン君ほか“友情出演”がずっと続いていたので、彼らはノーギャラだったのかなぁ・・・?

トークイベントで、最近の韓国映画の問題の1つとして「アジア地域で、一部の“韓流”と呼ばれるものだけが注目されていること」を挙げていて、「多様性のある作品の中で、本当に共感できるものだけが友好な関係を築くことが出来る。そのために、是非とも『相棒』を観て下さい。」とギャクっぽく言っていましたが、本当に観るに値する映画です。女性も満足気に帰って行きましたよ。来年3月にシネマート六本木ほかで公開です。

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韓国は、抗議すんのも命がけですなぁ→魚が。対策しないと、2000tのお魚ばら撒くんですか^^;ノラ猫たちが、ニャーニャー喜びそうです。コノシロ業者VS韓国警察VS魚?(笑 [続きを読む]

受信: 2006年11月24日 (金) 13時52分

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