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2006年10月

最近お気に入りのCD~2006年10月編~

ここのところ映画ネタが続いていたので、久し振りに音楽ネタを。10月に聴いたCDの中から4枚選んでみました。

Kawaguchi_kyogo○普通に生きてゆく事は意外と難しい / 河口恭吾・・・良いですねぇ、河口君の声、メロディ、言葉選びなどなど。『桜』で有名になったシンガーですが、僕はむしろそれ以降の楽曲『愛の歌』、『水曜日の朝』、それからスティービー・ワンダーのカバー『A Place In The Sun』の方が好きです。尾崎豊のプロデューサーが『I Love You』をCMで使用する際に指名されたりと、『桜』だけの一発屋のイメージが強いのは残念です。今回も『会社をやめて旅に出よう』とか、ケンカばっかりだけど『ホントは幸せ』とか、ストレートで共感しやすく、良いと思うのですが。

John_legend○Once Again / John Legend・・・前作のデビュー・アルバムで、グラミー賞に多数ノミネートされ話題になった黒人シンガーです。実のところ、このデビュー盤の時は余り興味がなく、ショップで試聴する程度だったのですね。でも、今作は1曲目の『Save Room』を聴いた瞬間に、ビビッと来ました。好きです、この感じ。カニエ・ウェストのレーベルに所属ということでR&B~ヒップホップ色が強いのかなと決めつけていましたが、それ程でもなく非常に聴き易かったです。そう言えば、ケミストリーの新曲に参加していると聞きましたが、そちらも楽しみです。

Chemistry○約束の場所 / CHEMISTRY・・・話題の1曲です。ケミストリー meets 槇原敬之ということで、どうなるのかなぁと思ったら、やはりマッキー色の方が強かったみたいです。彼のポップスのセンスは流石だなぁ、と思います。「夢と時間はお互いに裏切らずに、いつか何処かで交わる時がくるから、それを信じて進んで行こう」と言うメッセージは素敵なことですし、ケミストリーの二人にも合っています。僕は「銀河鉄道999」、「1000年女王」、「キャプテン・ハーロック」シリーズと松本零士作品も大好きなので、良い方向に解決してくれたら良いなぁ、と思っています。

Ayaka○三日月 / 絢香・・・実はこのCDは持っていなくて、11月のアルバムを待っている状態なのです。このところ、ポルノグラフティーの『ショバイロ』のような哀愁感漂うロックみたいなのはありましたが、秋らしいバラードって余りなかったので、非常に気に入っています。この絢香という18歳のシンガーは、『I Believe』というスケール感のある曲で登場して、R&B系なのかなぁと思ったら、ロックっぽい感じのシングルがあって、そしてこのバラードと、毎回違う表情を見せてくれますね。

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第19回東京国際映画祭<最終日>

東京国際映画祭も最終日です。1週間、本当に映画三昧で楽しかったなぁ。とりあえず、本日の2本の紹介から。

○My mother is a Belly Dancer・・・アンディー・ラウがプロデュースする香港映画です。団地の文化教室でベリーダンスを習う主婦たちの物語です。日本で言ったら『ウォーターボーイズ』や『フラガール』、韓国映画の『僕等のバレー教習所』みたいな感じかな、と思っていたら、映画の定石通りに進行しないラストに目を引きました。

「社交ダンスなどの場合、パートナーと息を合わせるとか、発表会で披露する必要があるのだけど、ベリーダンスは一人でも踊れるものであるし、別に発表会がなくてもダンスすることで、自分に自信を持てたり、美しくなることが出来る」というのが理由だそうです。中心になる4人の主婦が自分の一番大切なものに気付いていくという話なのです。

リストラされた夫に代わって生計を立てていた主婦が自分も失職してしまい塞ぎこんでいるのだけど、ダンスに出会い、笑顔を取り戻していきます。失職中の旦那が、奥さんがダンスをすることに猛烈に反対する別の男性に対して「妻には笑っていて欲しい」と言うのが格好良かったですし、テーマを具体化していたと思います。若い未婚の母親がハンサム男に失恋し、子守に利用していた男(ラム・ジーチョン)と結婚を決意すると言うのも○。

旦那に反対されて家出までする学歴コンプレックスの主婦が、阻害されていた家庭に戻るのですが、ダンスを通して自信を持てたのは分かるのですが、その辺の心の動きをもう少しじっくり見せて欲しかったかな・・・。旦那さんに認めさせたと言うか・・・。やはり、日本人の僕には最後の盛り上がりが欲しかったみたいです。

○シルク・・・江口洋介氏が海外初進出となる台湾映画です。『ダブル・ビジョン』で有名なスー・チャオピン監督の新作です。監督は「当初から驚いてもらおうという意図で製作していないので、ホラー映画ではなく、サスペンスとして観て欲しい」と言っていましたが、これはホラー映画と呼ぶのだろうなぁ・・・。

電磁波を立方体に閉じ込める装置を開発した日本人物理学者が、台湾のアパートに少年の幽霊を捕獲することに成功し、死後の世界を解き明かそうとします。この博士を江口さんが演じるのですが、糖尿病により片足を失っており、厭世的でどこか影のある男なのです。普段のTVドラマで見せる優しくて、正義感あふれる男性とは対極にあります。先日スペシャル版がTV放映された『アンフェア』の映画版では、やはりそっち系の役どころなのかなぁ、と期待してしまいます。

既に何人かの犠牲者が出ている状況で、このプロジェクトに呼ばれた読唇術に秀でた捜査官が、少年の死因を調査します。彼は昏睡状態の母親を延命装置で生かしていることに後ろめたさも感じていて、好意を寄せる女性にも想いを伝えることを躊躇しています。調査の中で、少年が発する絹のような光る糸にヒントがあることに気付き、奔走します。絶体絶命の時に、ようやく想いを伝えることが出来るのですが・・・。

Q&Aでは、江口さんの海外進出話や台日スタッフの共同作業の苦労話に質問が集中してしまい、「なぜ糸なのか?」という根本的な疑問が解決できなかったのですが、全く違う質問を受けた江口さんが「相手への強い想いとか憎悪が糸になって現れるというアイデアは、企画の段階で聞いていたし」と機転を利かせた回答をしてくれました。悪い役をやっても、あんちゃんはやっぱり良い人でした。「“744”は台湾では“地獄に落ちろ”と言う意味」とかトリビアも披露してくれましたし。

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さて、『シルク』は『アジアの風』部門のクロージングも兼ねており、最優秀アジア映画賞の授賞式が行われました。受賞作品は、パトリック・タム監督『父子』でした。選考会の会議室に入ったら満場一致で決定したそうです。ほとんどが若手の作品の中で、唯一と言っていいベテランの17年振りの新作ですから、力量の差が出たと言うことかもしれません。

何度か書きましたが、この作品は一足先に釜山映画祭で鑑賞しました。その時は英語の字幕でしたが、その内容の素晴らしさは理解できるものでした。個人的にも好きな作品が受賞したということで非常に嬉しかったです。是非とも一般公開してもらいたいものです。

因みに、コンペ部門のグランプリは、フランス映画『OSS 117 カイロ、スパイの巣窟』が受賞されたようですね。記念スクリーニングの準備をしていました。今回はヨーロッパの作品が強いのかなと思っていましたが、スパイ映画のパロディーが持っていくのは少し意外な気もしました。実際には鑑賞していない作品なので、何とも言えませんが。

細かいことを言うと色々あるのですが、全般的に振り返ってみて、今年もスゴク楽しかったです。関係者の皆さん、ありがとうございました。

明日から普通の生活(!?)に戻るのが、少しさみしいですね。

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第19回東京国際映画祭<第8日目>

今日からは渋谷をメイン会場に移しての上映になります。移動しなくて良いのは楽だし、待ち時間には買い物とか出来るのも良かったです。

○分かち合う愛・・・インドネシアの一夫多妻制をテーマにした映画です。インドネシア映画自体が目に触れる機会がないこともありますが、現在の日本ではまず考えられないテーマだけに興味深く、楽しみにしていました。

一人の男性を複数の女性で分け合う夫婦の3つの物語が描かれますが、第1話の政治家と女医の物語が少々コミカルで面白かったです。スキャンダルになるのを恐れて、愛人達を次々に妻に迎えるわけですが、第二夫人の時は嫉妬した主人公も、3人目の時は冷静に迎え入れます。テレビのトークショーでも、夫の政治活動のために、一夫多妻制度に理解を示す良妻を演じて、反対派の教授と激論を交わしたりもします。しかし、脳卒中で倒れた夫は半身不随になり、言葉の障害が残るのですが、久し振りに発した言葉が正妻の長男に対して「妻は一人が良い」というものでした。そして、お葬式の当日までオチが待っているのでした。

女医の産婦人科にやって来るレズビアン的な関係になった妻同士が結託して脱走する第2話、政治家一家が頻繁に使っている鳥料理屋を舞台にした非イスラム教徒である中国系の若い女が主人公の第3話と続きます。

Q&Aでは、第3話で中国系女性を演じた女優のドミニクさんが登場。中国と僅かながら日本の血が入っているとのことですが、スクリーンで見るよりもはるかにエキゾチックな顔立ちで「メークアップ・パワー」と笑っていました。元々がモデルで、演技初体験ということでしたが、映画上は19歳、実年齢は18歳というのでビックリさせられました。因みに、彼女自身は一夫多妻制度には賛同しかねる、とのことでした。

○ガレージ・・・今回の映画祭で一番の拾い物と言っても良いかもしれません。インドネシアの地方都市を舞台にしたロックバンドのサクセスストーリーです。

バンドとして集まった自分達の音の世界を共有できる仲間たち。前半はバンドの曲に乗った疾走感が気持ちよく、盛り上がります。しかし、次第にメンバー間に生じる問題、恋愛だったり、家族との関係だったり、内輪揉めだったり、と不協和音に変わっていってしまいます。バラバラになりかけた3人が、最後には「もう一度、俺達の音楽をしようぜ」と集まってきます。こう言うストーリーは、多分万国共通で皆が好きなのでしょうね。特に、高校時代に少しだけバンドを組んでいた僕には、「そうそう」という部分はありました。

主人公の3人は2,000人近いオーデションで選ばれたそうなのですが、劇中歌は全てオーディション後に3人で創作した曲ということで、驚きました。女性ヴォーカルの声も良い感じだし、日本のインディーズっぽい部分もあったりもして、サントラが欲しくなってしまいました。彼等は映画が終わった現在も3人でのバンド活動を続けており、全国ツアー、そして第2弾アルバムを製作中なのだそうです。

○イザベラ・・・パン・ホーチョン監督の新作です。シアターコクーンの2階のサイド席まで一杯になったのは、今回の映画祭では初めてだったのではないでしょうか。この映画祭の常連で、人気の高い監督であることが分かります。

99年のポルトガルから返還直前のマカオが舞台です。かつて付き合っていた女性が自分の知らないところで自分の子供を産み、その子供に出会ってしまったら、という男性にはドキッとさせられる内容です。僕の付き合った方で全く音信普通と言う方はいないので、残念ながら(?)大丈夫だと思います。昔からマカオに行ってみたかったのですが、香港とも違う異国情緒漂う風景、建物や坂道に、美味しそうな食べ物が出てきて、それだけで嬉しくなってしまいました。

娘に本当に出会ってしまった男をチャップマン・トーが哀愁味を帯びた演技を見せてくれます。これまで、コミカルな役の中で最後に泣きの芝居を見せるオイシイ役が多かったように思いますが、今回はずっとシリアスです。とは言え、16歳の娘に「君の目はかつての恋人に似ている」とナンパしたり、酒・タバコ・ギャンブルを教えたり、という困った父親(しかも警察官)なのですけどね。

逆に渋い演技を見せることの多い(そうでもないかも?)アンソニー・ウォンが、短いシーンで3回だけ登場するのですが、場内は大爆笑になっていました。監督の話では「収録は4時間位だったのですが、その間にハンバーガー7つ、麺4杯、鍋料理の肉3皿くらい食べたので、彼にとっては美味しいはずがないのですが、美味しく見せているのは彼の演技力によるところです」と言うことでした。因みに、監督の演出手法は「演技力のある俳優をキャスティングすること」だそうです。

ティーチンインを聞かなければ分からないことを一つ。16歳の娘がタバコを吸うシーンが何度かあるのですが、それは連鎖を示しているのだそうです。「母親が失恋して傷付く→タバコを吸う→タバコ屋に通う→父親に出会う→娘を産む→母親の真似をして娘もタバコを覚える→母親は肺ガンで死ぬ→娘がチャップマンを探し出し、一緒に生活をし、二人でタバコを吸う」と言う風に。ラストで「今度は二人で禁煙しような」と言うセリフがあるのですが、これまでの悪い流れをそこで断ち切ろうという意味なのだそうです。深いなぁ!!

さて、映画祭もいよいよ明日がラストです。どの作品がどんな賞を受賞するのか。僕は『アジアの風』のクロージング・セレモニーに参加する予定です。

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第19回東京国際映画祭<第7日目>

今日は疲れた!!仕事の手違いからアポの時間がずれてしまい、意図せずにして出来た浮いた時間で映画祭に滑り込んだのですが、その後が大変。「六本木で映画祭→移動→人と会う→移動→会社で事務仕事→移動→渋谷で映画祭→移動→六本木で映画祭」てな感じで、多少の後ろめたさも感じながらの鑑賞でした。

○ガブラ・・・ヤスミン監督のマレーシアで映画大賞を受賞した作品。当日券で滑り込みました。『細い目』の続編で、前作のラストでイギリスに旅立ったオーキッドが、イギリスとフランスでの留学から帰国して、成功した年の離れたCMディレクターと結婚しているという設定なので、10年位後の話だと思います。前作ではかわいらしい高校生役だった主演のシャリファ・アマニは、20代のキャリアウーマンになっていたので不思議でした。

父親が糖尿病の合併症で倒れて騒動になるというエピソードから始まり、前作のラストで交通事故死したジェイソンとの思い出、夫の浮気とオーキッドの物語があり、それと並行して、貧困地区の人々の問題、借金苦、強盗、売春、エイズ感染などを町の聖職者夫婦の目から描きます。ヤスミン監督が子供と過ごす幸せな時間に、フッと「どこか知らない街では、悲しい出来事が起きているかもしれない」と思ったことがアイデアになっているそうです。

小さな出来事すら大騒ぎしてしまうオーキッドの家族(裕福な家庭の象徴)と、大きな問題を抱えながら懸命に生きている貧困層の人々の対比が興味深いです。

前日のマレーシア映画シンポジウムで、本作の音楽を担当したピート・テオ氏が「壮大な愛のテーマを作ろうと思った。それは神々しくもあり、個人の愛にも通じる曲にしたかった」と話していましたが、聖職者を登場させることで、夫婦愛、家族愛に加えて、もっと大きな愛を感じることが出来るのではないでしょうか。

さて、オーキッドですが、病院でジェイソンの家族に会い、彼のことを思い出します。そんな矢先に夫の浮気が発覚し、許すことが出来ないでいます。そして、ジェイソンの兄から彼の遺品を受け取るのですが、結局、彼女にとっては初恋の人・ジェイソンへの愛が一番なのかなぁとも受け取れます。前作では絶命後に電話で会話するというシーンがありましたが、今回もウン・チューソン君が登場するラストシーンは意味深でした。

○十三の桐・・・中国の落ちこぼれ高校を舞台にした青春映画ですが、珍しいタイプの映画でした。『アジアの風』のディレクターがコンペ部門に推薦されたと聞いていましたが、コンペ出品にふさわしい作品かなと思いました。

フェンは、見た目も、性格も、行動も男の子みたいな高校2年生。中国人の女子学生って、三つ編みやポニーテイルの印象が強く、ショートの子もいないではないと思いますが、男の子みたいなツンツンヘアは珍しいなぁ、と思いました。『アラビアンナイト』とナイフが好きというのも変わっています。警備員をする父親と二人暮らしで、母親は封建的な考えの夫に嫌気が差し、夫の親友と暮らしている、という複雑な境遇にあります。彼氏のタオタオ、親友のチューチューと楽しく過ごす毎日も、新しい担任教師とモンゴルからの年上の転校生・パオの出現で一変してしまいます。

高校生の頃って、些細なことで友達が昨日と今日で違うってことは良くあることです。クラスで一番強かったタオタオが、パオとの直接対決を避けて、彼を罠にはめてみたり、担任の女教師の教員室に入り浸ったりすることに「卑怯だ」と言うフェンも、足に障害を持つ文学少女に(結果として)乗り換えるタオタオも自然に見えると思います。ラストの退学処分になったパオが引き起こす金持ちの息子の誘拐事件まで、飽きることなく観られました。

移動のため、ティーチインに参加できなかったのが、悔やまれます。

○八月的故事・・・『胡蝶』のヤンヤン・マク監督とティエン・ユアン主演の映画ということで期待していました。観終わった時にイメージビデオっぽいなぁと、肩透かしを食らったような感覚だったのですが、21分のTVドラマとして撮影した素材を捨ててしまうのはもったいないのでロングバージョンを作ったものだということで、納得しました。

伯父の洋裁店に1ヶ月間バイトに来た少女と、そこで働く地方出身の青年、得意先の娘で後のクラスメイトになる少女の三角関係を描いており、ショートバージョンは、違う視点(ロングバージョンでは脇役のクラスメイトの視点)から描いているそうなので、観てみたいなぁとも思いました。

Q&Aで「大きな事件が起こらない」という質問がありましたが、監督はそんなことはないと否定されていました。僕もイメージフィルムっぽいとは言いましたが、確かにセリフは少ないですし、語られるエピソードも多くはないかもしれませんが、それぞれの感情の動きは表現できていたと思います。特に、ティエン・ユアンの魅力は引き出せていたのではないでしょうか。

今回、『青春期』と2本観ましたが、『青春期』が都会に暮らす、非常にリアルな作品だったのに対し、本人は「センシティブ」という表現を使っていましたが、ノスタルジックな雰囲気のあるしっとりとした作品で、非常にかわいらしく撮れていました。ティーチインで現れた本人は大人っぽい印象の女性で、どの顔が本物なのか、非常に気になる女優さんです。

また、ピンオンを演じている藤岡竜雄さんも来場していましたが、ミュージシャンで現在は台北に住んでいるということでした。どんなプロフィールの方か存じなかったので、少し気になりました。

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第19回東京国際映画祭<第6日目>

今日は会社にお休みをいただいて、4本鑑賞しました。今月は休み&早退し過ぎで、少しヤバイかも!?でも、観たいのが目白押しだったんだもん。

○ドッグ・バイト・ドッグ・・・エディソン・チャンとサム・リー主演のバイオレンス映画です。エディソンの挨拶があるということで、平日の昼間だと言うのに、広いオーチャード・ホールも結構埋まっていました。(お仲間さんが一杯で少し安心?)

カンボジアの貧村に、ゴミの山で生活しているような孤児達を集め、相手の息の根を止めるまで戦闘を続ける“ドッグ”と言う格闘集団があるらしいのですが、エディソンはその施設出身の殺し屋パンで香港にやって来ます。一方、サム・リーは、父親が優秀な刑事(現在は昏睡状態)と言う少し問題のある刑事ワイで、一般市民を巻き込んで、二人の乱闘乱射が続きます。

解説にはバイオレンスの連続とありましたが、ワイが問題を起こす原因が、父親が悪行に手を染めていることを自ら突き止め、心を痛めていたからだったりと人間ドラマもしっかりと描かれていたと思いました。

故郷に逃げ帰ったパンが、逃走の途中で救った同じ境遇の女性と結婚し、平和に暮らしているところに、警官を辞めたワイが現れて最後の決闘が行われます。本当のラストに「誰かを犠牲にしなければ、新しい生命は誕生しない」というようなテロップが出てきます。その決闘のシーンはかつて王国のあった遺跡で行われるのですが、国家も犠牲の上に成り立っているというのを暗喩しているのかな、と思ったのですが、六本木に移動しなければならず、Q&Aの途中で抜けてしまったので、確認できなかったです。

エディソンが「それまで見境なく人を殺していたパンが、少女と出逢い、どうして彼女だけを助けたのか理解できず、監督に5回も聞きに行って、毎回20分の説明を受けた」と話していましたが、僕もその流れがイマイチ分かりませんでした。日本資本での製作のため、2007年に一般公開ということなので、再度、確認してみましょうか、と考えています。

○マクシン・・・ヤスミン監督の最新作です。『細い目』の少女が小学生だった頃の夏休みの出来事。少女を演じるのは『細い目』の主演女優の実の妹ということで、違和感なく観ることができますし、主演の二人がとにかくかわいくて、それでいて大人びてもいて、良かったです。

『細い目』が「この人のこと好きだから、会いたい」と初めて男性を意識していることを自覚した初恋の物語でしたが、今回は男の子に混じって一緒に遊んでいた女の子に対する、その感情の名前すら分からない幼くて、かわいらしい初恋の物語です。普通は女の子の方が先に恋心に気づきそうなものですが、少年を12歳、少女を10歳に設定することで、男の子の方が先に気が付くという設定を自然にさせていました。

両親やメイドなどお馴染みのキャラもそのままですし、『細い目』のウン・チューソン君もカメオ出演していたのはチョット嬉しかったですね。

ヤスミン監督は挨拶で「オーキッドの成長物語はこれで最後」と話していました。こうなると、残る1本の『ガブラ』も是非観たいですね。そして、次回はどんな作品が出てくるのか、非常に楽しみな監督です。

○家族の誕生・・・先日の釜山映画祭で年間で優れた国内映画に対する優秀賞を受賞したばかりの韓国映画です。愛、そして家族というテーマを3つのエピソードで綴るのですが、そこに登場する家族は、家出した弟の自分よりも年上の妻と生活する姉、元亭主の連れ子、父親違いの年の離れた姉弟、など、これまでの韓国伝統の家族の形とは異なるものばかりなのです。韓国のニュースで紹介された交通事後で旦那さんを失った女性が旦那さんのお姉さんと50年以上も女二人で生活していたという実話がヒントになっているそうです。

キャストも、ムン・ソリ、オム・テウン、コン・ヒョジン、リュ・スンボムと実力派ばかり。第2話(第3話にも登場)の主役のコン・ヒョジンが「(映画の中の)元カレの役が出来るのは韓国に1人しかいない」と推薦したのが、私生活で本当の元カレのリュ・スンボムで、二人のケンカのシーンはシナリオでは3分の予定だったのに、結局10分位回して編集した、というエピソードも披露されました。

この3つのストーリーは、最後に一つにつながるのですが、愛を語る上での縁とかを表現したかったのですが、海外の映画祭では気付いてもらえず、Q&Aセッションで説明するのが大変だったそうです。僕は素直に感動出来ましたので、アジア特有の感覚なのかもしれません。

血のつながりのある家族が離散していっても、そこに新たな他人が加わって、新しい家族(コミュニティと言った方が正確かも)が形成されていく、という新しい時代の家族像が見られると思います。第1話では終始不機嫌な表情のムン・ソリが、15年後の第3話では満面の笑顔で新しい家族を迎え入れる、素敵な物語です。

○夏が過ぎゆく前に・・・パリに留学している29歳の女性が、韓国に帰省している夏休みの出来事が描かれます。パリではバツイチの外交官と付き合っていたのだけど、彼は既に帰国しており、会いに行くという設定で、二人の愛は風前の灯火といった状態です。

僕は男なので「会いに行っても機嫌を損ねたり、傷つくだけなら、会いに行かなければいいじゃん」と思うのですが、MCを始め、女性陣は「分かる」と初メガホンの女性監督を大絶賛していました。逆に、デートしていて、同僚や取引先の知り合いに会うんじゃないかなぁ、とキョロキョロしてしまう男の心理はリアルだと思ったのですが、何かヒントは有ったのでしょうか?

韓流パーソナリティとして有名な田代親世さんが来場されていて、Q&Aで質問されていたのでビックリしました。MCの方もライトがまぶしくて顔が見えなかったのでしょうね。「歌手のイ・ヒョヌさんが悪い男の役に合ってました」とかミーハー系な質問でなぜかホッとしたのでした。

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第19回東京国際映画祭<第5日目>

本日は丁度『中日』です。朝のワイドショーでも、特別招待作品のイベントの様子を連日報じていますが、まだまだ続きますよ。

夕方から2本鑑賞しました。釜山映画祭のクロージング作品だった『Crazy Stone』も観たかったのですが、会社終わりではギリギリ間に合わず、香港映画『I'll Call You』と台湾映画『永遠の夏』となりました。

○I'll Call You・・・アンディー・ラウが若手映画人の育成のために創設したプロジェクトの作品の一つです。『少林サッカー』にも出演していたタレントのラム・ジーチョンの初監督作品です。夜は友達と酒を飲み、休日はサッカーを興じる平凡なサラリーマンとTVの通販番組などのMCを担当する女性のラブ・コメディです。台詞にもあるのですが、『猟奇的な彼女』の香港版とも言うべき、気まぐれ、わがままな女性に振り回される男性の生活が描かれます。

主題歌が演歌(監督が『紅白』の森進一氏が好きだからだとか)だったり、アンディーが若者を導くあるキャラクターで登場したり、爆笑の連続でした。ですが、余計な部分を削ぎ落として見ると、強がりで見栄っ張りなため本心を言えない香港人が見えてきたり、飲み屋からそのまま抜け出たような男3人の友情が感じられます。主役のアレックス以外は、それぞれ監督の親友で、この映画で知り合い、今では監督抜きで遊んでいるらしく、チョット悔しいと話していました。

ラストシーンは、心の殻の中の象徴と言うのか監獄のシーンなのですが、「素直にならないと本当の幸せはつかめないよ。今、隣りにいる人を大事にして下さい」というメッセージを込めた、と真面目に話してくれました。

○永遠の夏・・・主役の一人がTVドラマで有名らしく満席でした。そして、シークレットゲストとして、そのビリアント・チャンが登場し、シャッターの音が鳴りっ放しでした。

優等生のジョンシンと問題児のショウヘンは小学校からの親友同士。本当は先生が友達のいない問題児にクラス委員のジョンシンを無理矢理にくっつけて、嫌々始まった関係だけど、今では離れられない関係にある。高校生になって、香港から転校してきたホイジィアという少女がジョンシンに恋したことで三人の関係は微妙なものになって行く。

親友に友情以上の秘めた想いを抱きながら国立大学への進学を目指す優等生、たった一人の親友を過剰な程に大事にしながらその元カノに惹かれていく野生的な青年、そして愛した青年が親友に恋していることを悟り、結果その相手と交際することになる少女。非常に繊細なストーリーを、若手3人が非常に繊細に演じていました。

中国本土や香港よりもルックスが日本人に近い台湾人には親近感を感じますし、とは言え亜熱帯地方特有の温度や湿度も感じられる映像は、少しブルーのフィルターに掛かっているようでキレイだなぁと思って観ていました。監督が「ブルーが好きで、それは海の色でもあるのですが、少しメランコリックな気分にさせてくれます」と説明していて、納得しました。

監督も「是非、一般公開を」と話されていましたが、ミニシアター系でやれば、それなりに入るのではないでしょうか。テーマがテーマだけに、他の作品では見かけない男性グループがいたのも、何だか微笑ましかったかな。

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第19回東京国際映画祭<第4日目>

4日目です。

今日は『愛は一切に勝つ』や『世界はときどき美しい』など観たい映画が沢山あったのですが、昨年の『ゴールに口紅』が面白かったベルナール・チャウリー監督の『グッバイ・ボーイズ』1本にしました。釜山映画祭で観た『父子』は、監督の挨拶があるのでもう一度観たかったのですが、終演が0時15分と遅いので諦めました。

○グッバイ・ボーイズ・・・前作『ゴールに口紅』は、サッカー好きの女の子の成長物語でしたが、今回はボーイスカウトの8人の男の子の成長物語です。100kmの道のりを5日間かけて歩くキャンプでの出来事ですので、『夜ピク』にも通じる青春印満載な作品と言えるかもしれませんね。最初は「8人もいたら覚えられない!!」と思ったのですが、その内の誰かに感情移入が出来れば良いのではないでしょうか。

キリスト教系の男子校の卒業を目前に控え、大学選抜試験の前の最後の息抜きとも言える長距離ハイクに参加する8人。優等生のイヴァンはキャンプの最終日に催されるパーティで隣りの女子高に通うララと踊るのを楽しみにしているが、ララの元カレであるプレイボーイのジンは彼女と寄りを戻したいと考えていて、反目し合っている。しかし、ある事件ではイヴァンがジンを助けることになるのですが、気絶していたジンには記憶がなく、最悪の仕打ちをしてしまいます。バラバラになっていくグループをまとめようとする寡黙なリーダーのグレンがすげぇイイ奴で、イヴァンの親友のレオナルドがガールフレンドと別れ話した後にグレンに「ありがとう」と電話をするのですが、少しだけ同性愛的な部分を匂わせていましたが、男同士であっても理解できると思いました。

少年達を演じるのは、主役のイヴァン役のラジフ・ハシムだけが、大学で演劇を専攻し、映画の後にTVドラマに出演している程度で、ほとんどが映画デビューとなる素人だそうです。マレーシアでは俳優の数が少ないので、職業や年齢を問わず200人近いオーディションを行ったそうで、両親が別居していて複雑な心境のまま旅をする中国系の少年シャオを演じたダニエルは、何と衣装スタッフ(!!)だとか。「『ゴールに口紅』の女の子より衣装の注文がうるさくて困った」とエピソードを話してくれました。今回の来日では、街中のファッションを観察したり、服を買いまくったりしているそうで、映画の中のダサい格好とは別人のようなオシャレさんでした。

人種や宗教が様々なマレーシアですが、その土地で生まれ、育ったからこそ確立されるアイデンティティがあるというのがテーマだそうで、物語の舞台となるイポーと言う街、そしてハイスクールは監督自身の故郷なのだそうです。ティーチインやその後に突入したサイン大会でも気さくな語り口な監督に、今後も注目したいですし、来年も新作を引っ提げて来日して欲しいですね。

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第19回東京国際映画祭<第3日目>

当初は今日は観に行く予定にしていなかったのですが、『セランビ』の特別上映が決まった時点で、折角だからと観に行くことにしたのでした。まぁ、その後になってから『多細胞少女』の上映が緊急に決定したので、『多細胞』→『バイト・オブ・ラブ』って言うコースもありになったのですが、初志貫徹ということで就業後に渋谷会場へ向かいました。

○セランビ・・・インドネシアを襲った大津波で被害の大きかったアチェ地区のドキュメンタリーです。災害時に素人が撮影した映像や直後の被害の様子、行方不明者へのメッセージと言った映像から始まり、人々の生活が始まっていく様子が淡々と描かれていきますす。映像は次第に、サイドカー付きのバイクで運び屋を始めた男、両親を失い祖父の家で生活を始めた少女、チェ・ゲバラを崇拝する学生の3人に絞られてきます。

僕は特にゲバラの青年を注目してしまいました。崩壊した恋人の自宅で涙し、普段はバンドでギターを担当している青年が、「今回、色々な土地に行き、僕が探していたものは、何と戦うべきかということだった」というようなことを語るシーンがあります。アチェ地区と言うとニュースなどを見聞きする限りでは独立運動の盛んな地区ですが、ごくごく普通に見える青年も反骨精神を受け継いでいるのだな、ということが非常に印象に残りました。

運び屋の男は妻と二人の娘を失ったのですが、習慣から外食が出来ず、家のあった場所でテイクアウトした弁当を一人食します。最後には、椰子の木を集めて、家の再建を始めるのですが、そうやって人々の生活は少しずつ元に戻り始めています。

僕達にとって怖いのは、「知らないこと」と「忘れていくこと」だと思いました。プロデューサーも神戸との関係について話していましたが、外国で起きた災害を知らないだけでなく、神戸で起きた大地震のことだって忘れてしまいがちですよね。映画祭というきっかけがなければ観ることのなかった映画ですが、出会えて良かったな、と思います。今日の入場料は義援金として寄付されるそうです。

さて、映画自体は75分と短いものなのですが、監督(コンペ部門の審査員)とプロデューサー(インドネシアの大女優だそうです)の舞台挨拶とアチェ地方の伝統舞踊があり、終演後にティーチインがありました。伝統舞踊を見られたのは非常にラッキーでしたが、挨拶とティーチインはどちらか片方だけで良かったのではないかと思いました。インドネシア人自体がのんびりしているし、インドネシア語ものんびりした感じなので、スピーチが長く、日本語から直接翻訳するのは難しい言語と聞いたこともあるのですが、質問の内容と微妙にズレていったりもしていました。司会者も苦笑していましたね。

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第19回東京国際映画祭<第2日目>

2日目です。今日は4本観たのですが、流石に疲れますね・・・。

○ラブン・・・『アジアの風』部門の特集『マレーシア映画新潮<ヤスミンの物語>』から、ヤスミン・アハマド監督のデビュー作です。昨年の『細い目』がかなりお気に入りだったので、選択しました。

都会で娘と生活する初老の夫婦が妻の実家を相続して、週末だけ田舎暮らしを始めるというお話です。都会と田舎、貧富の差などを比較し、詐欺まがいの出来事や嫌がらせにあったりもするのですが、明るく、楽しく生きる夫婦の逞しさみたいなものを感じました。

さて、娘の名前が『細い目』の主人公と同じ“オーキッド”なのですが、今回上映される監督作品の女性主人公は皆同じ名前なのです。『細い目』以降の作品は、同一人物の未来と過去を描いているそうですが、この作品については関連性があるのでしょうか?“蘭”ですのでマレーシアでは一般的な名前かもしれませんね・・・。

○青春期・・・中国映画です。若者の恋愛に焦点を絞った青春映画というのも珍しく感じましたが、中国の若者文化が感じられて、結構良かったです。

親友同士の女性2人の高校生時代の初恋と、就職したての22~23歳に初恋相手に再会して再び恋する様子を描きますが、主演のティエン・ユアンが幼さの残る女子高生と出来るオンナ風の社会人を自然にこなしていました。

初恋については再会しない方が良かったのかな、という感じですが、田舎から出てきた工事現場で働く見知らぬ男性と主人公が電話の会話だけで心を通わせていく過程が興味深かったです。公衆電話のリダイヤルボタンでつながった人に唐突に話出すというあり得ないシチュエーションではありますが、都会生活者の孤独感、誰かとつながっていたいという心情が、リアルに描かれていたと思います。

クラブで客にナイフで刺された初恋相手が、警官に職業は何かと問われて、「DJ」と答えると、「それは何だ」と言うやり取りも個人的に面白かったです。急成長する中国と、それに追いつけない一般市民というのが表現されていたのではないでしょうか。

○サイゴン・ラブ・ストーリー・・・ベトナム映画です。ベトナムを舞台にした映画は多いですが、純粋なベトナム映画が観られるのは珍しいですね。ティーチインでも「ベトナムでは政府指導による映画がほとんどで、民間人の制作する興行映画としては初めての作品」との話がありました。

ストーリーは至ってシンプルなラブストーリーで、歌手を夢見る女性に好意を抱きながら、親の勧める縁談に乗り、社長令嬢と結婚するのだけれど、彼女のことを忘れられず・・・という話を、歌手になった彼女の歌と共に綴っていきます。

子の幸せを願う親とそれに応える子供という古い概念と、新しい世代の考え方、例えば歌手になりたいと言うのもそうだし、女装癖のある男性が登場したり、セックスレスや離婚、海外留学なんていうのも、を80年代後半から90年代という時代の中で上手く表現していたと思います。

「“サイゴン”と言うと、ミュージカル『ミス・サイゴン』を想像しますが、あれは白人から見た理想的な愛の物語ですが、ベトナム人のラブストーリーを作りたかった」と言い、細部にこだわりを見せた監督は、実は在米ベトナム人と知り、何となく理解できたような気がしました。

○浜辺の女・・・コンペ部門出品のホン・サンス監督の最新作です。毎回、男女の一夜のチョット淫らな関係を描いてきましたが、それは今回も同様で、演出家がリフレッシュのための旅行先で出会った男女ということでは『気まぐれな唇』に、後輩と一人の女を巡った三角関係という意味では『女は男の未来だ』に通じるかもしれません。最大の違いと言えば、コメディと言うわけでもないのですが、男の言い訳や女の嫉妬心がかなり笑えます。場内爆笑でした。

韓流スターの一人と言えるキム・スンウは、これまでもラブ・コメなんかで頼りない男を演じてきましたが、だらしないけど、口先は達者な映画監督役というのは意外でもあり、的確であったようにも思います。『女は男の未来だ』に続いてのキム・テウは、今回も振られ役で、こういう情けない男を演じさせたら一番上手いかもしれませんね。出番は前半だけですが、かなりインパクトがありました。

女性人に目を向けると、コ・ヒョンジョンはミス・コリア出身でかつてはお嬢様女優だったと聞いていますが、背が高くて、すっごい美人なのに、酔っ払って、泣き叫ぶ、男に執着する30女を見事に演じていました。離婚調停中のキャリア・ウーマン役のソン・ソンミもモデル出身でスラッとしていて格好良く、後半を引っ掻き回す役(キム・スンウが悪いのだけど)を、夫に裏切られたと言うさみしい境遇をにじませながらも楽しげに演じていました。

ティーチインでは、「なぜ三角関係ばかり撮るかと聞かれても、自分でも分からない」と言う話に始まり、「旅行先でウエイトレスがソウルの親しい女性にそっくりなので、思わず声をかけたり、身体に触れたりしそうになったというエピソードが、企画のスタート」という説明がありました。主人公は映画監督がインタビューすると言う特権を使って声をかけ、実際に身体を触れてしまうわけですが・・・。「一つの三角関係があり、壊れて、新しい三角関係を作って、壊して、最後に砂浜にはまった女主人公と助ける2人の青年という三角関係を見せて終わらせるという構成は満足している」ということでした。

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第19回東京国際映画祭<第1日目>

今年も始まりました東京国際映画祭。今年は『アジアの風』部門の作品を中心に鑑賞します。(特別招待やコンペ部門の作品は、後に一般公開されることも多いので・・・。)

初日の今日は、六本木→渋谷→六本木と移動を繰り返しての参加となりました。

○悲しき天使・・・『日本映画・ある視点』部門のオープニングは、大森一樹監督の新作です。解説や公式HPを見ると“大人になった『恋する女たち』”と書かれていますが、三者三様な女性が描かれるのと、主人公(『恋する』は斉藤由貴さん、『天使』は高岡早紀さん)のチョット哲学的な古風な考え方や髪型が似ていること位でした。

ティーチインによると、松本清張・原作の『張り込み』をリメイクしようと思って企画したら、新米刑事を女性にしよう、そうしたら張り込む相手は男だな、一日中自宅にいる男と言ったら旅館の主だ・・・と脚色して行ったら、原型がなくなってしまったそうです。

刑事役の高岡さんと岸部一徳の会話シーンがほとんどなのですが、張り込まれる男の筒井道隆君、その妻の河合美智子さんのカメラを意識していない(設定上できない)自然体の演技が見られますし、登場シーンとしては少ないながら殺人犯役の山本未來さんの緊張感ある演技は見ごたえがありました。ティーチインでは、「二年前の撮影で記憶にない」とか言っていましたが、一番おいしい役をものすごい理解度で演じていたんだね、と監督と未來さんが話していました。

下北沢の映画館一館でしか一般公開しないのは勿体ないです。

○青燕・・・日本占領時代、韓国人初の女性飛行士の実話を基にした物語です。日本(立川)が舞台ということで、韓国映画と縁の深い仲村トオル氏、ユミンこと笛木優子さんも出演しています。笛木さんの敵役(途中からは、一番の理解者になりますが)は、良かったですよ。この作品があって、ドラマ『アテンションプリーズ』の先輩CA役があるのだなと理解出来ました。

さて、東京国際映画祭では、大山倍達(『風のファイター』)、力道山と3年続けて実在の人物の、しかも日本を舞台にした伝記物が上映されることになります。まず、主演のチャン・ジェヨンの日本語が本当に流暢なのに驚きますし、当時の風俗についても研究されており、『風のファイター』の時のような突っ込み所は少なかったように思いますが、如何でしょうか?

実在の物語なので、ハッピーエンドにならないとしても仕方がありませんが、前半のサクセス・ストーリーや富豪の息子との恋話も、後半になり戦争の気配が感じられるようになってくると辛いエピソードが続きます。特に“赤狩り”の拷問シーンは見ていて、胸が痛くなりました。

単純に楽しいという映画ではありませんが、夢に向かって頑張る素晴らしさは伝わってきますし、色々考えさせられる映画でした。

○クブラドール・・・モスクワ映画祭やインドのニューデリー映画祭で絶賛を浴びてきたフィリピン映画です。スラム街でキリスト教を信仰しながら、数字合わせのギャンブルの注文聞きを生業とする熟年女性が主人公。これが非常にリアルなんです。本当にその人がスラム街に生活しているのではないかと思ってしまします。

彼女は大切な息子が戦死しているのだけど、それを認めておらず、常に影が寄り添っています。また、警察と鬼ごっこの毎日からも抜け出さなければとは分かってはいる様子。そんな心情を表現するように、細い路地が重なるスラム街は迷路のように行き止まりに迷い込んでしまいます。

もしかするとドラマ的な要素はなく、拳銃発砲事件が発生したとしても、それがフィリピンのスラム街の現実なのではないかと思わせる空気、温度、湿度・・・が迫ってきます。

この作品も娯楽作ではありませんが、ものすごく衝撃的で、ある種の新鮮さを覚えた作品でした。

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釜山へ行こう'06秋・10(DVDでホームシアター!?)

韓国映画のDVDを観たいがために、自宅のDVDをリージョンフリーにした私は、当然DVDもチェックした次第です。CD同様、店によって価格が違いますが、W28,000~30,000位でしたね。通常の公開期間を終わると直ぐに発売されるのが嬉しいですね。

Tokage○とかげ・・・韓国に行く前から買って帰ることを決めていた1枚です。日本公開も決定しているそうですが、待ち切れませんでした。

『オールドボーイ』のカン・ヘギョと『マラソン』のチョ・スンウのチョット変わったラブストーリーです。共に男優賞、女優賞を総なめにした若手演技派であり、私生活でもパートナーということで息の合った演技が期待できます。因みに二人同時にオファーがあったわけではないそうです。

書いている時点では、出だしの子役のパートしか観ていませんが、なかなか面白そうでした。

Hakushu○拍手する時に去れ・・・8月のシネマ・コリア2006(映画の内容はそちらを見ていただけると良いかなと思います)で上映した、コメディタッチのサスペンスです。非常に面白かったので、こちらも売っていたら買おうと思っていました。

特典として映画のメイキングDVDと写真集が付いていました。最近の日本では、特典のメイキングだけを公開前に発売するのが流行っているみたいですけど、それどうなのでしょうかね。

同じ作家による『トンマッコルにようこそ』が月末に公開されますが、こちらも楽しみです。(こちらは我慢しました。)

6gatsu○6月の日記・・・神話のリーダー・エリック、『極妻』シリーズのシン・ウンギョン、そして日本でもおなじみのキム・ユンジンが共演するサスペンス映画です。本格的なサスペンスを外国語で観るのは厳しいものがあるかな、と思いましたが、挑戦してみることにしました。アメリカ育ちのラッパーであるエリックがどんな演技を見せるのか興味がありますし、キム・ユンジンの映画は『シュリ』以降もほとんど観ており、今回は助演に回っているということですので、こちらも外すことは出来ない作品になるかな、と思ったのです。

他にも、キム・レオンの『ミスターソクラテス』(日本公開決定したという噂も?)、リュ・スンワン監督の『シティ・オブ・バイオレンス』(11月、東京フィルメックスで上映)も探していました。『ピーターパンの公式』はインディペンド作品になるため、今のところDVD化されていないようですが、こちらも観たいですね。

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釜山へ行こう'06秋・9(CDを買ってきました)

いつものことながらCDを買ってきました。しかも、10月に発売したばかりの新譜ばかりです。

Pi○ピ(Rain) / Rain's World・・・12日に販売を開始したばかりの新譜ですが、メチャクチャ格好良いです。日本でリリースした『Move On』のハングルバージョンとか、ジャパニーズ・ディーバのAIとのデュエット曲も収録されていますが、日本デビュー盤なんかとは比べ物にならない位良く出来ています。2曲目『I'M COMING feat. TABLO』で活動するそうです。韓国での活動後には、ワールドツアーも控えていることもあり、プロデューサーのパク・ジニョン氏の作る世界に通用する楽曲が堪能でき、ピの歌声もそれに見事に応えています。第3集から待った甲斐がありました。

Shinseunghun○シン・スンフン / 10集 - The Romanticist・・・『バラードの帝王』の10枚目。しかし、バラードにこだわらず、ロック調だったり、アイルランド民謡のようなワールドミュージック的な要素を取り入れているのは、相変わらずです。彼のアルバムには、必ずと言って良いほど、映画などのOSTも入っていますが、『連理の枝』の主題歌が入っていないのは残念。あの曲、好きだったので・・・。韓国にハマッタ時には既に大物でしたが、今後もいつまでも第一線で活躍していて欲しいですね。

Sunshikyung○ソン・シギョン / 5集 - The Ballads・・・この人もバラードシンガーです。新作のタイトルもそのままズバリです。これからの秋の季節にピッタリの楽曲が収められています。この人は出てきた時から注目されていましたが、それほど興味が沸かなくて、ずっと聴いていなかったのです。何年か前にカバーアルバムを出した時に聴いてみたら、ルックス(メガネ系美男子)通りのさわやかな印象を受け、今回も購入してみました。

Bigbang○BIGBANG / Bigbang is V.I.P (2nd Single)・・・僕が韓国にハマッタのはS.E.S.の第1集でしたが、初めてK-POPに聴いたのは、やはりソテジ・ワ・アイドルだったと思います。当時はRapとか、R&Bさえ、そんなに聴かなかったのですが、何か分からないけど格好イイと思いました。そのメンバーが代表を務めるYGファミリーから出てきたニューカマーです。シングル市場のない韓国でシングルをリリースするのは東方神起も使った手法ですが、音楽のダウンロードサイトに100万件のアクセスがあったというだけはあるのではないか、と思います。

本当は、ユン・ドヒュン・バンド、イ・スンチョル、イ・ジョンヒョン、Brown Eyed Girl 等も探していたのですが、購入そびれてしまいました。

韓国のCDは、ストアによって値段がバラバラで、大体がW13,000.-位で、注目盤は発売した時だけW11,000.-にして、集客して他のも一緒に買っていかそうとしています。HMVや大久保では2,000円前後、ネットの個人輸入代行サイトが1,300円位なので、今の円安状態では通販の方が安いのかもしれませんね。聴きたくても1週間は我慢しなければなりませんが・・・。

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釜山へ行こう'06秋・8(サヨナラ、釜山)

無事帰国しました。今日は移動だけだったので、あんまり書くことはないのですけど・・・。

6時に起床。旅行中でも、くたびれていても、会社に行く時と同じ時間に目が覚めてしまう自分が怖いです。シャワーを浴びて、7時頃に朝食を食べに外出しました。(ホテルの食堂は8時からで高いので。)

Img_1412近所の24時間営業の店でビビンクックスを頼みました。うどんと野菜類をコチュジャンに混ぜて食べます。以前に、韓国人の友人に「ウドンとクックスって、何が違うの?」と聞いたら、「気付いた時から違う物だったから、考えたことがない」と言われたことがありました。うどんに比べると細麺でしたが、今回も謎は解決しませんでした。キムパップと合わせてW4,000.-でした。

Img_14198時過ぎにチェックアウトして、バス停に向います。丁度、通勤/通学時間で、バス停が中学校の前にあるので、学生が大挙して降りてきました。でも、空港行きのバスは誰も乗っていませんでした。この時間帯は空港利用客や職員しか乗らないらしく、車内アナウンスもないし、乗る人はいても、降りる人はほとんどいませんでした。相変わらず運転は荒かったですが、夜とは違って外の景色が見られる分だけバス酔いはせずに済みました。

こちらの空港でもアメリカ系航空会社の荷物チェックは厳重で、搭乗するまでに2度も全検があり、整理して入れた荷物をひっくり返されました。ノースウエストは安いけれど、暫くは大韓航空にした方が良さそうだなぁ。

時間があったので、免税店をフラフラしていていました。昨夜、遅くなり買いそびれたCDやDVDを探しましたが、CDがW16,000~17,000、DVDがW40,000.-と大久保のコリアンショップで購入するのと変わらない(DVDはむしろ高い)ので、我慢しました。大抵のものは大久保で手に入りますしね。

飛行機の中ではやっぱりアルコールはなしでした。CAを注意深く見ていると、アメリカ人、日本人、韓国人、それから中国人も何人かいたみたいです。CA内でのコミュニケーションってやはり英語なのかなぁ?どうでも良いけど、気になりました。

そんなわけで日本に無事帰還。でも、東京の空気は釜山よりも寒かったので、驚きました。

釜山旅行記は、まだ続きます。

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釜山へ行こう'06秋・7(屋台村体験&ファッションビル)

シネコンから外に出ると長袖を羽織らないと寒くなっていった。昼間は暑くても、緯度的には東京よりずっと上にあることを実感します。海雲台から地下鉄に乗って西面に戻ってきたら11時30分を過ぎていた。しかし、夕飯を食べていない。

そこで、西面の屋台の並ぶ通りに行ってみた。西面で屋台というとロッテデパート裏のテント村が有名だが、ああいうコジャンマチャには入ったことがあるし、食べ物の安い韓国において“全品W10,000.-”と高めなので、軽食系の屋台の並ぶ通りである。

Img_1393Img_1394トッポキ(餅をコチュジャンで炒めたもの)と焼き饅頭(要は餃子)を頼んだ。W2,000.-ずつでW4,000.-、スープが付いてくる。軽食とは言え結構ボリュームがあった。特に饅頭は肉入りとチャプチェ(春雨)の二種類で美味しかった。

他のメニューはオデン、キムパップ、チジミ、天ぷらなどが一般的。他の店ではトースト、ワッフル、サツマ芋のフライドスティックなんてのもある。

Img_1395この店のアジュマは、僕をすぐに日本人だと分かったらしく、「日本人ですね」「辛くないですか」と話かけてきます。僕は「アンメチャヨ(辛くないですよ)。マシイッソヨ(美味しい)。」と答えていると、女子高生っぽい2人組が「どうして日本語話せるの」とか聞いていたみたいです。

昨日までは眠らない街で夜遅くまで喧騒の中にあった西面ですが、さすがに日曜日の夜となると店じまいは早く、閑散としていました。前日に出店で見たW2,000.-の帽子を買おうと思っていたのですが、店が出ていませんでした。

そこで、久し振りにファッションビルのミリオレに入ってみました。丁度、スエットのパーカーを探していました。韓国人男性はスリムな方が多いですから、XLサイズの服ってほとんど置いていないか、デザインがイマイチなんですよね。いくつか見ましたが気に入ったものがなく、そろそろ帰ろうかなと思って入った店のアジュマがすごく良い人で、大きいサイズの服を次々に出してくれたのです。グレーのパーカーと黒の長袖Tシャツなど最初W62,000.-と言われたのですが、粘ってW58,000.-にしてもらいました。

冷静になって考えると、日本でGAPの服を買うのと同じくらいなのかな?でも、小売業者が買い付けに来る位だから、市場価格よりは安くなっていると思いますし、デザイン的にも悪くなかったので良しとしましょう。

今夜もホテルでビールを飲んで、就寝です。Img_1396

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釜山へ行こう'06秋・6(オススメ映画を紹介します/釜山国際映画祭編)

ここでは運良くチケットの取れた2本を紹介します。

日本語の字幕はありませんが、英語の字幕はあり、セリフの細かな意味までは分かりませんが、十分に理解できました。

Bloody_tie_b○死生決断(Bloody Tie)・・・リュ・スンボムとファン・ジョンミンの競演によるアクション・ノワールです。

IMF時代の釜山。麻薬仲介販売業の青年と悪質な強力班刑事が出会い、商売を黙認する約束でオトリ捜査を任せる内に、友情や信頼が芽生え、麻薬組織の元締め逮捕に迫っていくと言う話でした。こういうチンピラ役はリュ・スンボムの得意なところだと思いますが、演技派ファン・ジョンミンの手段を選ばない悪質な刑事がチンピラと心を交わし、最後の決断を下すという流れを見事に演じていたと思います。

Bloody_tie_a韓国ではGW期間中に既に公開している作品だったので、チケットが余ったようですが、舞台挨拶付きで主演二人を生で見られるのはオイシイと思うのですが。(しかも前から2列目でした!!)

上映前からカメラをセットしていた人は怒られていたのですが、挨拶が始まれば誰も止めません。映画には著作権があるけど、タレントの肖像権に対しては非常に寛容な韓国らしいということなのでしょうか?

しかし、韓国でアクションノワールと呼ばれる映画の結末って、皆こうなのでしょうか?(☆☆☆☆)

After_this_our_exile_a○父子(After This Our Exile)・・・パンフレットとかには漢字のタイトルがなかったので気がつかなかったのですが、東京国際映画祭でも上映される『父子』でした。チョット失敗しましたが、内容的にはスゴク良かったです。奇才パトリック・タムが15年振りに撮った新作は、香港四天王の一人アーロン・クォクの主演で、マレーシアを舞台に妻(母)に逃げられた父と子の愛憎を描きます。僕、昔からアーロン好きなんですよね。CDも5枚位持っていたのではないかな。

After_this_our_exile_b腕の良い調理人だが、稼ぎをギャンブルにつぎ込み、妻に愛想をつかされる情けない亭主というアーロンらしからぬ役柄を演じます。妻が家出後は、酒に溺れ、職場仲間に包丁を突きつけクビになり、借金取りから逃げ回ります。しかし、身を隠した安宿では、我が子を放っておいて隣室の女性と直ぐに関係を持ち、彼女とつるんで裕福な老人に売春の仲介をして、儲けをピンはねをしたりします。

それでも、息子が一晩帰らなかっただけでうろたえる等、それなりに愛しているようで、単に愛し方が下手な男なのだなぁと分かります。息子も息子で、何度も騙され、利用されても、唯一の肉親となった父親を愛し、従います。子役の切なげな視線が良かったですね。どことなく、アーロンと似ているし、どこで見つけたのでしょうか。

二人とは対照的に家出した母親は、再婚し、出産間近と幸福の真っ只中にいます。父と子の生活も少しずつ好転しそうな予感を感じさせるところで、全てを台無しにする事件が発生します。二人はどうなるのだろうか・・・。

出来れば日本語の字幕でセリフの一つ一つを落とさずに観たかったですが、150分と少々長い作品だけに東京国際でもう一度観るのはどうしようかな。24日(火)の六本木、チケットはまだ残っているようです。(☆☆☆☆☆)

***舞台挨拶の写真です***

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釜山へ行こう'06秋・5(はじめての釜山国際映画祭)

滞在3日目です。今日は釜山国際映画祭を体験してきました。

まず、ホテルを7時に出発して、ガイドブックに“24時間営業なので、朝食メニューに最適”と載っていたピョルランコンナムルクッパプを食べに行きました。

Img_1312わざとガイドブックを持ったまま店内に入って「コンナムルクッパプ」と言って席に着くと、女将さんが中の調理のアジュマと旦那に「イルボンサラン イエヨ」と伝えているのが聞こえました。多分、タテギの量を調整してくれた(韓国人が辛くて食べられない料理も食べてしまう僕には無意味ですが・・・)のだと思います。料理を運んでくれた旦那さんは、目玉焼き状になっている半熟の蒸し卵に熱々のスープと塩辛、刻み海苔をかき混ぜて、「こうすると美味しいよ」と日本語で食べ方を教えてくれました。大久保で食べたコンナムルクッパプも牡蠣が入っていたりして美味しかったのですが、こちらのは主役のモヤシのシャキシャキ感も残っていて、良く見ると魚介類を細かく刻んだものが入っていて良い出汁がでています。さっぱりしているし、W3,500.-ですから本当に朝食に最適ですね。

また、この店の夫婦は働き者の女将にぐうたら亭主という感じで、チャングムの叔父夫婦みたい韓国家庭の典型なのかなと思って見ていました。

Img_1316さて、西面から映画祭のメイン会場のある海雲台までは地下鉄1本ですが30分近くかかります。クパップ屋さんを探すのに時間がかかったり、駅でトイレに入ったりして、着いたのが8時半位でした。人の流れに任せて進むとビルの6階にメガボックスというシネコンがありました。エレベーターの列に並んで上に上がってみると「当日券は1階」の貼り紙が・・・。慌てて降りると、入ったところとは別の入口に結構の列が出来ていました。8時から販売していたそうです。

Img_1319空き席のある映画の番号が貼り出されているのですが、この時点で朝と昼の中国映画2本は売れ切れ。でも、本命だったソル・ギョング、チョ・ハンソン競演の『熱血男子(Cruel Winter Blues)』は、まだ残席あります。これとオープンシアターで上映する『フラガール』で、僕の感動した作品に韓国人がどんな反応を示すかを確認できればと望みを託します。しかし、あと10人位のところで売れ切れてしまいました。たどり着くまでのロスに少しだけ後悔しながら、17時からの別の韓国映画と19時30分からの香港映画のチケットをゲットできました。『フラガール』はまだ残っていたのですが、移動時間が取れなかったので断念しました。オープンシアターというのは釜山映画祭らしいイベントではあったのですが・・・。

チケットは1枚W5,000.-と日本の1/3位の価格で観ることができ、羨ましいと思いました。

映画の時間まで半日空いてしまいましたので、とりあえず、海岸に出来ているというパビリオンに行ってみました。釜山アクアリウムの近くらしいので、どうしようも時間がつぶれなければ水族館に入れば良いと思いましたので。

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P1020131ここには公開イベントを実施するステージや映画関係者のパネル、インディーズのコマーシャル、ボディー・ペインティングや似顔絵、ウォールアート等の催し物がやっていました。

Img_1388韓国では映画 振興を国策にしており、1年間に韓国映画を公開する最低日数が決まっているのですが、その撤廃が政府が掲げており、その反対署名とかもしていました。また、MXテレビで放送している韓国の芸能レポーターが取材しているシーンにも遭遇しました。両方とも「日本人なので」と言うのが面倒なので、逃げていました。

昼食は、ウドン(日本のうどんとほぼ一緒です)とキンパップ(海苔巻き)で済ませて、砂浜に戻ってくると、ステージでは中国映画の女優さんが挨拶をしていました。人が動かないので「すぐに次のステージがあるのだろうな」と思って、僕もまってみました。

P1020097すると、先ほどチケットの取れなかった『熱血男子』の挨拶が始まりました。ソル・ギョングはいませんでしたが、イ・ジェンボム監督と主演のチョ・ハンソン、味のあるオバちゃん役で見かける女優のナ・ムニが登場しました。

P1020089P1020099女の子の黄色い歓声、シャッターの音。話している内容は理解できなったのですが、司会者がチョ・ハンソンに「日本からもTVの取材が来ていますよ」と伝え、「嬉しいことです」と答えていたのは、分かりました。それよりもナ・ムニが前に自分がやった役のセリフを実演したり、歌を歌いだしたりとものすごいサービス精神を持ったひとだなぁ、と思いました。

今日は10月にしては暑かったこともあり、普通に海に遊びに来た人もいたので、かなりの人手がありました。目立ちたがりのウォーターバイカーが飛沫を上げて走り回れば、服をきたまま海に飛び込む若者グループや、水着姿で日光浴やビーチバレーを始める外国人など眺めていたら、16時近くになったので水族館に入ることなく、映画館に戻ることにしたのでした。

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釜山へ行こう'06秋・4(コミュニケーションのススメ)

さて、試合が終わって釜山に戻らなければなりませんが、釜山行きのバスの乗り場はやはり分かりませんでした。仕方がないので、タクシーを拾ってバスターミナルに行くことにしました。

僕「クソク バスターミナル カゴ ジュセヨ(高速バスターミナルへ行って下さい)。」

運転手「・・・?」

僕「そっか、ボス・ターミナル(韓国人の"Bus"の発音はボスに近い)。」

運転手「イエ、アゲスミダ(はい、了解しました)」

車が動き出しました。しばらくすると、運転手が話しかけてきました。

運転手「アー ユウ チャイニーズ?ホエア ドゥ ユウ ゴー?ソウル?」

僕「No I'm Japanese.」

運転手「・・・?ジャパ・・・?」

僕「えーと、イルボンサニエヨ(日本人です)。」

運転手「イエ、イエ(はい、はい)。」

僕「I will go to Busan.」

運転手「プサン?」

僕「イエ、プサン カゴシポッソ(はい、釜山 行きたいです)。」

そう答えると、早口の韓国語でまくし立てます。「高速ターミナルは二ヶ所ある、あっちとこっちどっちに行きたい?」と言う内容は聞き取れました。でもそれに答えるだけの語学力がない僕はもう一度「釜山 行きたい」と答えると、次の角で右折してくれました。暫くするとタクシーを拾った場所から歩いて5分と離れていない場所に到着しました。「あそこでチケットを買え」とオンボロな食堂に併設された窓に座ったオバちゃんを指差します。

僕「イエ、テダニ カムサハブニダ(はい、大変ありがとうございました)。」

こうして見知らぬ土地で迷子にならずに釜山に戻ることが出来たのでした。

************

釜山に戻り、夕食にキムチチャーハンを食べました。

Img_1299客席の近くで作ってくれるのですが、4階建ての食堂で通されたフロアではキムチチャーハンを頼む人は少ないらしく、他の客からは珍しそうに見られてしまいました。このメニュー、複数の人が焼肉を食べた後の締めとして食べるメニューなので一人前で1.5~2人分はあるらしいのです。鉄板からお皿に盛ろうとしていたら、1人分位だけを盛ってくれました。でも、僕は、最後はスープで流し込む感じでしたが、一口分を残す(完食するとと“もてなしが足りない”と言う意味に受け取られるので)感じで頑張って食べました。

水が飲みたくなったので、「ヨギョ、ムル チョム ジュセヨ(すみません。水を一杯下さい。)」と店員を呼びました。

すると、水を運んでくれたフロアマネージャーらしいアジュマは驚いた感じで言いました。

「オォ マニ モゴ(沢山 食べたねぇ)。」

僕「イエ、ペガ プルッタ(はい、お腹が一杯です)。チャル モゴスミダ(ごちそう様でした)。」

************

一人旅、特に海外の旅行では、気がつくと1日誰とも話していない日って出来てしまうものです。そんな時、地元の人の何気ない行動や一言は、言葉の壁を超えた一生懸命な姿勢にグッと来るときがあります。韓国人は基本的に皆さん優しいですが、釜山や蔚山は都市と言っても田舎なので、ソウルの人よりも親切に感じます。これだから、韓国にはまってしまったのだよなぁ。

しかし、やっぱり僕は日本人には見られないんだなぁ。行きの飛行機でも日本人のCAに英語で話しかけられましたから。

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釜山へ行こう'06秋・3(嗚呼、蔚山は遠かった)

さて、今回の釜山行きを決心させた目的の一つ目、韓国代表のイ・チョンス選手の在籍するKリーグ蔚山現代の試合を観に行きたい、を実行します。

ところが、ホームスタジアムである文珠スタジアムは、ワールドカップの開催地でありながら、日本で情報を入手することが出来なかったのでした。正確に言うと、ホームページはあったのですが閉鎖されていたり、別のページでは、ソフトをダウンロードしなければ表示できないのに、そのソフトがセキュリティチェックで引っ掛かってしまい表示できないなどで、ハングルの非常に簡単な地図しかなかったのです。

そんな訳で、バスに乗ってしまえば、何とかなるさ・・・と出発しました。しかし・・・。

Img_1278Img_1279ノポドンを出発した市外バスは日本で言う観光バスと同じ形ですが、車内アナウンスがなく、運転手がマイクで言ってくれるのです。「ムンスキョンギジャン」と長いから聞き逃すはずがないと思ったのですが、多分「ムンス」としか言わなかったので、気がつかなかったのですね。右手にスタジアムが流れていくのが分かりました。乗るときに「競技場で降りたい」と言っておくべきでした。

次の停留所で降りてもタクシーやバスはつかまらないと思い、終点のターミナルまで行くことにしました。結果的には観光案内とかを入手できたので良かったのですが、タクシー代(それでもW6,800.-は安い)と小一時間ほどロスしてしまいました。

Img_1281スタジアムに着いたのは、14時半過ぎでキックオフには間に合いました。早めに移動したのが良かったみたいです。入場料金は大人W8,000.-で、“ここから先はオーソライズされた方しか入れません”と書かれた扉も開けて入っていましたから多分、全席自由。1,000円以下で観られるなんて、Jリーグさんも見習って欲しいなぁ。

入場口でチケットと引き換えにメンバー表を受け取る。そこにはとんでもない現実が書かれていたのでした・・・。日本代表がアジアカップ予選でインドと戦った日は、韓国代表も試合があった訳です。だからかどうかは分かりませんが、代表メンバーであるイ・チョンス選手は、スタメンからも、それからベンチ入りメンバーからも外れていました。ガーーーーーン。結構、ショックでした。

P1020068でも、代わりに以前に日立レイソルにいたチェ・ソンゴク選手を応援することにしました。チェ・ソンゴク選手は3トップの真ん中でした。と言っても、時にはMFの位置まで下がっていたり、非常に積極的に動き回り、ボールに絡んでおり、普段はイ・チョンス選手が担当しているコーナーキックやフリーキックを担当していました。フリーキックでは、オトリになって、MFイ・チョンミン選手の得点を演出したりと主軸になっていました。

P1020052蔚山は、サイドチェンジやバックスからフォワードへボールを大きく動かすチームらしく、チャンスは多いのですが、途中でボールを取られるパターンも多かったように思います。昨年のKリーグ優勝チームも、今期は前節まで5位と出遅れているそうです。夏の3A来日や、トヨタカップ/クラブ世界一決定戦のアジア予選もあったりとスケジュールが厳しいですからね。頑張って欲しいけど。

P1020046P1020060対する済州ユナイテッドは、パスを細かくつなぎながら、確実に前進する試合運びで前半に先制点をあげるなど王者を苦しめていました。所属選手のプロフィールなど調べていかなかったのは失敗でしたが、2-2の同点で個人的には楽しめた試合でした。

さて、蔚山に行ったら、やりたかったことがもう一つだけありました。3Aで来日した時に会社の同期と「あのユニフォーム格好いい」という話をしていて、絶対に買って帰って、自慢してやろうと思っていたのですが、スタジアムでは売っていませんでした。来ているのは応援団のメンバーだけで、一般市民も着ていませんでした。前回見に行った釜山アイパークは、ほぼ全員が着ていたので、土地によって随分と違うのだなぁ、と思いました。日本以上にフランチャイズ、地元意識の強いKリーグですから、着たい人しか着れないところにプレミア感を持たせているのかもしれませんね。こちらも悔しい出来事でした。

さて、試合が終わって釜山に帰らなければいけませんが、そのお話は次の機会に・・・。

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釜山へ行こう'06秋・2(釜山大学で学生気分!?)

滞在2日目(実質1日目)は6時に起きました。

Img_1243まず、朝食です。会社の先輩が転勤先から東京に戻って来て、「○○君、最近は韓国行っているの?テンジャンチゲが食べたいなぁ。」なんて話したばかりなので、普通の食堂でテンジャンチゲを食べました。我ながら単純な男だと思いますが、惣菜の小皿もついてW3,000.-は安い!!チゲはもちろんですが、薩摩揚げを煮たものが美味しかった。

Img_1245いつもの通り、温泉場の虚心庁へ行きました。8時位でしたが、土曜日ということで、老いも若きも、親子連れなど混んでいました。高校生位のグループが結構多かったかな。そこで、久し振りに真珠入りを見ました。しかも二連でした。彫り物があるわけでもなく、ヤバイ職業の方という感じのしない、一見格好良さ目の方だったので、驚いてしまいました。(以前に見たのは、いかにもなオジサンだったので。)

Img_1254Img_1258Img_1260釜山大学は温泉場の隣りの駅にあります。着いたのが10時前だったので、閑散としていましたが、しばらくして学生が大挙として現れてきました。沐浴に大学生らしき人がいなかったのは学校があったからなのですね。釜山大学は国立大学なので、日本で行ったら京都大学みたいな感じでしょうか。キャンパスは結構広めで、駐車場も完備されていました。韓国が車社会だと言うことが分かりました。グラウンドでサッカーをしているのを眺めたり、ちょっとした並木道を歩いたり、少しだけ学生気分に戻ることができたかな。

正門横には、ワッフルやトースト、おでんやてんぷらといった軽食を売る店が並んでいましたが、特に小腹もすいていなかったので今日はキャンセル。

学生街ということで物価が安いらしく、土曜休みの中高生が結構買い物にきていました。“70-35% sale”の張り紙がそこいら中の店に掲げられ、W15,000.-で僕のサイズ(28.0cm)のアウトレットシューズがあったので、悩みましたが、荷物になるのでやめました。

Img_1273この街にもテジクッパ専門店の一角があるのですが、11時半頃キレイではないけど混んでいる店に入りました。前回、西面で食べたものより、味は濃かったかな。タテギも初めから入れておいてくれるので、スープは真っ赤になっていました。美味しかったです。

12時になったので、蔚山行きの高速バスターミナルのあるノポドンへ向かったのでした。

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釜山へ行こう'06秋・1(アンニョン!釜山)

今、釜山に着きました。

会社を15時でフレックス退出して、成田へ急ぎ、ノースウエストで釜山に向かったのです。で、反省がいくつか。まず、米国系の航空会社は乗るまでが大変です。チェックインは長蛇の列、荷物チェックは何度もあって厳しいですし、出発時間内に全員が乗れなかった。

しかも、18時台はフライトが混んでいるので、17時20分に席について、飛び立ったのが19時20分でした。

それから、ノースウエストは、仕事で上海に出張した時も乗ったので思い出したのですが、アルコールは出ない(頼むと金を取られる説あり)のでした。これって、結構ショックです。

到着したらしたで、バスの運転が荒いので、バス酔い気味で、今日は何も食べずに寝ようかなぁ・・・というところなのでした。

今回は、繁華街の西面(ソミョン)のホテルから、Kリーグと釜山国際映画祭の様子(チケットがSold outなので、当日券を入手できればですが・・・。)をレポートします。

でも、このホテルのPCですが、USBスロットがないので、画像がアップできない・・・。とりあえず滞在中はテキストだけでお伝えします。

※写真アップしました。(2006/10/18)

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アジアカップ予選インド戦・TV観戦

TV観戦です。先週のガーナ戦は後半ウツラウツラして、半分覚えていないので、頑張って観ました。

前半はボールを支配していて、ビックチャンスを外して、そして、その後に得点があって・・・と面白かったです。後半は、少しチンタラした感じで、インドに何度もチャンスを与えるなどピリッとしなかったですね。

そんな中で播戸選手、良かったですね。2ゴール、おめでとうございます。1本目は巻選手に当たって、こぼれた球に合わせて、2本目はセンタリングを額にピッタリと当ててのゴールでした。

色々なメディアで紹介されていますが、G大阪では出場機会に恵まれず、いくつかのチームにレンタル移籍で渡り歩き、ヴィッセル神戸時代にカズ選手とプレイすることで影響を受けたという27歳、遅咲きのFW。年齢的にはゴールデン・エイジと呼ばれる小野、小笠原、稲本等と同じ79年生まれと言うことで、侮れない存在になってきました。

発熱で欠場した遠藤選手に代わって初先発のMF・中村憲剛選手も、ミドルシュートを放つなど良かったですね。ガーナ戦で活躍していたDF・水本選手がケガのため途中交代してしまったのは、残念でした。

停電による4分間の中断、野良犬の乱入など、ちょっと考えられないですけど、アジアチックでノンビリしているなぁ。

次は11月15日に札幌でサウジアラビアと対戦です。こちらもTV観戦だなぁ。

ところで、そろそろ海外組も混ぜたチーム編成で観てみたいと思うこの頃ですが、オシム監督が試合後のインタビューで「遠藤と憲剛と、例えば俊輔と攻撃的MFをそろえても上手く機能しない」と話していました。俊輔選手はもう選ばれないかもなぁ、と思っていたのですが、リストには挙がっているということでしょうか?でも、やっぱり選ばれないのかな?気になりました。

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オススメ映画を紹介します(10月・2)

Charming○チャーミング・ガール・・・韓国映画で一人の女性の日常を淡々と描いた作品と言うのは珍しいのではないでしょうか。

郵便局で働くチョンヘは、唯一の肉親だった母親と死別し、簡素なアパートで一人暮らしをしている29歳、実はバツイチ。職場での人間関係も一線を引いていましたが、アパートの敷地内に捨てられていた子猫を飼うことにしたことで、他者との触れ合いを思い出し、生活に変化が生じて来る。

映像はチョンヘの現在と過去を行ったり来たりしながら、いつもチョンヘをかばってくれた母、新婚旅行中に一人で帰宅してしまったり、人、特に男性、を不信に思う原因となる事件が明らかになっていきます。

映画会社が“第2のキム・キドク”を探せと白羽を立てたイ・ユンギ監督ですが、台詞の少ない脚本、軽く非道徳的な出来事も絡めている部分ではキム・キドク監督に通じますが、“都会人の孤独”を表現という意味では次に紹介するツァイ・ミンリャン監督に近いかもしれません。

TVドラマ出身のキム・ジスがデビュー13年目にして初めての映画出演で、本当は美人なのですが、バツイチの29歳を表現するために化粧も薄めに地味な女性を好演しています。居酒屋で一人で夕飯を食べたり(韓国では、一人では食事はしたくないのでお供を探すのが普通と聞きます)、好意を抱く男性が家に来るので豪華の食事を作って待っていたり(でも、結局来なくて、一人で食べる)なんて言うのは、30歳独身女性をリアルに表現しているのではないでしょうか。

それから、チョンヘと恋が始まる予感がする作家志望の男はファン・ジョンミンが演じます。『甘い人生』のヤクザ、『天軍』の韓国軍人、『ユア・マイ・サンシャイン』の純情な中年男と作品毎にイメージを変えてくる、この人もカメレオン俳優ですね。注目です。(☆☆☆☆)

Suika○西瓜・・・マレーシア(華僑)出身のツァイ・ミンリャン監督による台湾映画です。2005年ベルリン映画祭で銀熊賞(芸術貢献賞)を受賞し、昨年の東京国際映画祭でも上映されました。当時は観られなかったので、漸く観ることが出来ました。

深刻な水不足の台湾。取水制限で水の変わりにスイカジュースが飛ぶように売れていた。AV男優に恋人が出来るのだけど、もちろん自分の職業は秘密。ところが、彼女の部屋が撮影に使うマンションにあったため、仕事中に会わないようにしたり、レンタルショップでビデオを見つからないようにしたりと四苦八苦する、というのが基本的なストーリーです。途中に主人公達の心理を示したミュージカルが唐突に始まるので、それが耐えられるかが好き嫌いの分かれ目かもしれません。設定的に当然なのですが、AVの撮影シーンが多く登場します。AV業界では、撮影の大変さを表現してくれたと絶賛だとか。

“誰かと愛し合い、Sexをしても、皮膚一枚隔てて1つになることは出来ない【現代人の孤独】”がテーマだそうです。と言うことは、ラストでは“それでも、愛する人とは1つになりたい”と言うのを示したのかったのかなぁ・・・。

同監督の『ふたつの時、ふたりの時間』の後日談とも言える設定なのだそうで、DVDを借りて観なくてはと思っています。(☆☆☆☆)

Sentinel○ザ・センチネル 陰謀の星条旗・・・『氷の微笑』(古っ!)のマイケル・ダグラスと『24』シリーズのキーファー・サザーランド共演の大統領暗殺事件に巻き込まれたシークレット・サービスのお話。サスペンスとしては普通と思いましたが、シークレット・サービスの仕組みとか隠語の使い方とかが分かるのは興味深いと思いましたし、やはり主演の二人がカッコイイ。

まず、マイケル・ダグラスは、顔のしわとか見ると年取ったなと思いますけど、相変わらずsexy(死語?)ですね。レーガン大統領暗殺を身をもって守った伝説の護衛官で、“大統領夫人と不倫中”なんてあり得ない設定も許しちゃいます(無理無理)。

サザーランドも一気にメジャーになってしまいましたね。昔だったら最初の容疑者役とかだったのに。マイケルに対する妄想から恨みを抱くエージェントを前半は敵役として、後半は協力者として自然に演じ分けています。(☆☆☆☆)

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『ワールド・トレード・センター』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Worldこの映画も単独で紹介したいな、と思いました。9・11テロを扱ったオリバー・ストーン監督の新作です。

実はオリバー・ストーン作品を映画館で観たのは初めてでした。(もちろんTVの『洋画劇場』とかで放送されたのは観たことがあります。)イメージ的に陰惨な戦闘シーンや政治色の強さが苦手だったのかもしれません。

しかし、この作品は悲惨な現場を二人の警察官とその家族にフォーカスした、良質なノンフィクション作品に仕上がっており、仲間への信頼、家族愛というシンプルなテーマが浮かび上がってきます。

まず、主演のニコラス・ケージが良い。オシャレな詐欺師や大学教授ではなく、功績はあるのに愛想が悪く昇進できない、4人の子持ちの班長というリアリティのある人物を渋く演じます。

それから、もう一人の主役であるマイケル・ペーニャ。何作か脇役の作品があって、『クラッシュ』で注目され、初の大作、初の主役級の役。出産を控えた妻と娘を愛する新米警官を正義感いっぱいに演じます。その正義感からビル突入を自ら志願したことで悲劇に巻き込まれる訳です。

二人の家族を感情過多にならずに、“何なの?何が起きているの?助かるの?”と割と淡々と描いたことで、パニック時の状況をリアリティあるものにしていたと思います。

二人が救助された時に、救助隊員が拍手喝采になったのは、いかにもアメリカ的だなと思いました。

決して難解な作品ではないので、是非観て欲しい作品です。(☆☆☆☆)

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『夜のピクニック』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

この秋の映画ラインナップは良いのが多いですね。これも青春ど真ん中と言う感じで、スゴク良かったです。

Yorupic1全校生徒が24時間かけて80kmの道のりを歩く「歩行祭」。打ち明け話に花を咲かせたり、意中の相手に告白したり、思い思いに一夜を過ごす伝統行事。今年で最後の歩行祭を迎える3年生の貴子は、一度も話したことがないクラスメイトの融に話しかけることを賭けていた。

僕の通っていた高校は都立高校でしたが、校舎改築で毎年実施していたマラソン大会が実施できず、山手線一周ハイキングというのをしたことがあります。大学に入ってからもサークル行事で24時間かけて、寄り道しながら山手線を一周する企画に4年間続けて参加しました。山手線は一周しても35km位ですので、物語の半分位ですが、スタートした時は元気でも、夜明けを過ぎると寡黙になり、黙々と歩くしかないことは良く知っています。疲れるのだけど、そんなバカバカしいことが出来るのも、その時だけで、夜通し語られるくだらないオシャベリも、明け方の芝公園で歌った歌も覚えていたりするものです。

貴子と融は、実は異母兄妹なのだけど、親友にさえ言っていない。クラスメイトは、両想いなのに告白のタイミングを失ってしまった真面目なカップルと勘違いしており、歩行祭の間にくっつけようとお節介を焼いている。そこに体育会キラーのプレイガールとNYに転校した親友の弟がアメリカから来日して絡んでくる。

主人公の貴子を演じた田部さんって、去年「HINOKIO」とかに出ていて、もう少し幼い印象を持っていたのだけど、高校生なのですね。前半の言いたいことを言えない大人しい優等生から、融の話しかけるまでのぎこちなさ、ラストの清々しい笑顔、役柄にピッタリでした。

Yorupic2それから、もう一人の主役の石田卓也君も良かったです。偶然なのですが、『蝉しぐれ』、『ラフ』、それからアニメ版の『時かけ』と出演作を観続けており、一作一作、期待できる役者になってきたと思います。大人になろうとして無理している子供っぽさというか、チョット屈折した感じも、異母妹に対するぎこちなさも、最後の笑顔も良かったです。彼も雑誌『Junonボーイ』出身なのですか?侮れませんね。

助演の方はと言いますと、NYに転校した親友役の加藤ローサさんは短い登場シーンながら会話の中には常に登場し、非常に印象的でした。華のある女優さんになってきましたね。

お笑い部門担当(?)の柄本佑君、貫地谷しほりさんもそれ以上やるとやり過ぎって所で上手くセーブされていたと思いますし、物語を引っかき回しつつ、実は姉の思惑通りに動いただけの弟役の『ラストサムライ』池松壮亮君も良かったです。

次代を担う若き名優たちの今後に期待しましょう。(☆☆☆☆☆)

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オススメ映画を紹介します(10月・1)

Nadasousou○涙そうそう・・・大好きなBIGINと森山良子ママ、そして夏川りみの名曲『涙そうそう』から発展して映画が出来ました。沖縄を舞台に血のつながらない兄妹の愛の物語を妻夫木聡&長澤まさみ主演で描きます。旬な二人ですので、とりあえずハズレはありませんし、特に沖縄の純朴な青年を仔犬のような人懐っこい笑顔で演じる妻夫木君はハマッています。森下愛子さんのセリフで「アンタ達、同じ顔して笑っているよ」というのがありましたが、親子とか、兄妹って血のつながりだけじゃないよな、と思えました。

沖縄の明るさや演者達の爽やかさはありますが、基本的には『別離』をテーマにした悲しい物語です。小泉今日子演じる母親も兄妹も涙を我慢して生きてきますが、最後のオバアの「我慢しないで、泣いたっていいのさぁ」というセリフが全てを持っていきます。平良とみさん、今回もいい味だしています。(☆☆☆☆)

Lady○レディ・イン・ザ・ウォーター・・・M.ナイト.シャマラン監督の新作です。彼の作品は『シックス・センス』のように、最後にドンデン返しが用意してあったり、『アンブレーカブル』や『ヴィレッジ』のように隠していた秘密が明らかになり、あの伏線はそういう意味だったのか、と驚かされたりする衝撃さが付いていた。でも、今回は派手な仕掛けはないのだけど、“それからどうなるの?”と子供の頃に親の読み聞かせてくれたおとぎ話の続きを急かす感覚を思い出しました。

主演のポール・ジアマッティー、上手いですね。『サイドウェイ』のダメ男ぶりも良かったですが、今回の世捨て人のような元医師のアパート管理人も、騒動の中で段々と格好良く見えてくるから不思議です。(☆☆☆☆)

Photo_3○オトシモノ・・・沢尻エリカ主演のホラー映画です。駅のホームで定期券を拾った人が失踪する事件が続く中、たった一人の妹が事件に巻き込まれる。駅で恋人の転落死を目の当たりにしたクラスメイト、トンネルで幽霊を見たという運転手と一緒に謎を解明に奔放する。旬な女優の沢尻も共演の若槻千夏と小栗旬も演技は悪くないし、それから杉本彩さんが妖しい魅力を発しています。事故死した妊婦の呪いというところまでは良かったのですが、“そこに持ってきたか”というオチがねぇ。最近だと『奇談』とか『雨の町』とかに近いのかなぁ。主人公の妹だけが帰って来られるというのも、どうなんでしょうか?(☆☆☆)

Silentnoise○サイレントノイズ・・・かなり前に観たのですが、忘れていました。映画館で予告を観て、“EVP(電磁音声伝達現象)”をテーマにしたホラーというのが面白そうだなと思って鑑賞しました。前半は期待通りで面白かったのですけどね。途中から“死者からのメッセージ”だと思っていたものが、“死の予告メッセージ”のようになってしまい、???って感じでした。見えない者の意思というのは『フォーガットン』とかもそうでしたが、キリスト教文化でない日本人には馴染みづらいものがあると思いました。(☆☆☆)

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トップリーグ第5節!サントリーvsセコム@秩父宮ラグビー場

20061007_boad今週も秩父宮へ行きました。ラグビー協会のイベントで“スポーツマン・デー”を開催していて、男性は握力55kg以上ならばチケットプレゼントでした。挑戦しましたが50kgジャストでチケットはゲットできず。始めは60kg以上だったのですが、何人ゲット出来たのでしょうか・・・。より多くの人に特典をするのなら、スポーツクラブの会員証提示とかにすれば良かったと思うのですが・・・。スタジアムに入ると、芝生を植え替えたらしく、グリーンが眩しかったです。

20061007_aruga1戦目は、サントリーvsセコムでした。57-7という大差でサントリーが勝利しましたが、大勝したなぁ、という感じもしませんでした。先発に初出場、初先発の選手が多かったこともあって、特に前半が硬かったかなぁ、という感じがしました。有賀剛選手が秩父宮デビューを飾りました。資料によると身長が175cmということですが、周りと比べるとやはり大きくないですよね。でも、やはり華のある選手でした。

20061007_zawa今日もゲームキャプテンの小野澤選手は、トライを決めてくれました。サポーターのリーダーの方から「ザワらしいプレイも少しは出しちゃえ」という声が掛かっていました。同感です。今日はザワらしいステップも有ったし、悪くなかったのだけど、変な気負いみたいなのは、まだ残っているのかな。チームプレイに徹している印象。数年前に見せたトリッキーな動きも、観てみたいです。(全盛期のクリのように、彼の動きを完璧にフォローできる選手がいないと無理かもしれませんが。)

20061007_half今日のハーフ団は、田中澄憲選手、菅藤心選手の明大コンビでした。この二人だと安心して観ていられますね。スタンドオフに心君が入ると、沢木敬介選手がセンターに入れられるので、攻撃のオプションも増えると思うのですが。後半に代わったSH・田原耕太郎選手、SO・野村直矢選手も良かったです。

20061007_takamichi今日はフォワードも良かったですね。早野前キャプテンはインターセプトから、そのままトライを決めるし、篠塚も良い動きしていたと思います。で、やっぱり佐々木隆道選手は良いですね。『8→9』は見え見えの時もあるのだけど、それでもサイドを抜けていけますからね。とても新人とは思えない充実ぶりでした。

20061007_kiyomiya今年のサントリー戦は観客が多いのですが、清宮監督の人気というのが分かります。ブログとか読んでいても、「早稲田が好きで、監督を追いかけていたら、サントリーの試合を初体験してしまいました」みたいな記事をたまに見かけます。仲間が広がることは嬉しいことだと思います。

今日の観客席での出来事です。大学卒業したて位の若者が「○○ク~ン」とか応援していたのだけど、お目当ての彼がボールを持つと立ち上がってしまったのですね。そうしたら、ラグビーオヤジが「お前等、立ち上がるんじゃねぇ。座れ。」と怒鳴っていました。

好きな選手がボールを持ったり、見えづらいサイドライン際のプレイでは、立ち上がってしまう気持ちは分かるのですが、見えないのは皆同じ。チケット代を払っている周囲の人の迷惑にならないようにしないといけません。昔は立見席が有ったから、「立ち上がって応援したいなら、そっち行け」って言えたけど、今はもうないですし。トライを決める等、プレイが途切れれば、いくらでも立ち上がって、騒いでくれても良いのですけどね。

秩父宮の主みたいな古くからのファンと、清宮さんとか、隆道とか若い選手についてくれた新しいファンとの融合というのも一つのテーマなのかもしれませんね。

本人達は自分達が怒られていることに、最後まで気づいていなかったようです。サントリーの試合が終わったら、帰ってしまいました。それもチョット寂しいかな。折角、興味を持ってくれたのなら、お目当て以外のチームの試合も観てって欲しい。

協会もハーフタイム抽選会を1試合毎にしていますが、「試合終了後30分以内に受け取りに来い」と言われても、2試合続けて観たい僕は辞退するしかないのですよね。って、当選したことありませんけど。

さて、2試合目の東芝vs日本IBMは55-25で東芝の勝利。でも、後半途中までIBMがリードするなど、得点差ほどピリッとしない試合でした。

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気になるドラマ 『アンフェアSP』

Unfair昨夜は今年の1月期に放映されたドラマ『アンフェア』のスペシャルが放映されました。

かつてはドラマと言えば『月9』でしたが、最近は『N'sあおい』や『結婚できない男』など火曜ドラマが面白く、この『アンフェア』は今年放映されたドラマの中では最も好きな作品と言えます。すでに来春の映画化も決定し、映画に続くストーリーになっています。

ドラマが始まる前に原作『推理小説』を読んでいたので、ものすごく期待して観ていたら、3話目位で原作のエピソードが終了してしまったことに、まず驚きました。原作自体がそうだったのですが、登場人物の全てが犯人に思えるし、行動やセリフの一つ一つが次への(或いは、次の次への)伏線になっているのも面白いです。

一連の連続殺人事件の黒幕であったパートナーの安藤(瑛太)を射殺して9ヶ月が経ち、雪平夏見(篠原涼子)は抜け殻のような日々を過ごしている。そこに警察幹部OB連続殺人事件が発生し、雪平に公安警察(江口洋介)が接近してくる。ドラマの最終話にも登場する安藤の遺したビデオメッセージには続きがあり、雪平が警官になるきっかけとなった父親は公安に所属していたことがあり、公安関係者に殺害された可能性があることを伝えていた。いつもの強引な捜査の中で、公安のサーバーに隠されていた「Y's File」が事件の謎を解く鍵となっていることが分かってくる。

いつもの通り、様々な伏線と思われる行動やセリフを散りばめつつ、イニシャルが「Y」の人物の行動を怪しく描き、ストーリーは進みます。

しかしながら、スペシャルだけに限って言えば、犯人、ファイルの意味と暗号は、最初から予想した通りの展開でした。全ては映画のための伏線と考えるのは深読みのしすぎなのでしょうか?

エンドロールの後、雪平の娘の誘拐犯で「×マーク殺人事件」の際に、脳障害で立ち上がれないはずの蓮見(濱田マリ)が復活。新たな事件が始まる予感。

普段は熱いイイ人を演じることの多い江口洋介が、新キャラとなるクールで少しダーティな公安警察官を演じていて、彼は善なのか、悪なのか、興味深い。

映画が楽しみです!!

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『スケバン刑事 コードネーム:麻宮サキ』鑑賞(オススメ映画を紹介します)

Saki『スケバン刑事』を観ました。

雰囲気としては、初代・斉藤由貴シリーズを踏襲しているのかな、と思いました。四代目の母親が初代サキ(斉藤由貴)、暗闇指令(長門さん)もそのまま登場で、往年のファンとしては嬉しく思いました。

まず、「サキをあややが演るの!?」という不安は多少あったものの、最後まで松浦亜弥を感じることなく、サキになっていました。

初のヒール役になる石川梨華も、学園のアイドルで、謎の男に恋して、仲間を裏切っていて、最後にサキと決闘するという美味しい役をこなしていたと思います。

謎の男の窪塚俊介も退廃的で怪しい魅力を表現していました。普段の作品では余り意識したことがなかったのですが、この作品では横顔とかがお兄さんににているなぁ、と思いました。少しイカレテイル感じと言いますか。

でも、チャーミーとの決闘にしろ、事件の黒幕との直接対決にしろ、割りとあっけなかったなぁ。例えば、匂わせてはいたのですが、窪塚君とサキがシンパシーを感じてしまうとか、狂った愛情を示すシーンとかあっても良かったかな、と思いました。尺の問題もあるとは思いますが。

相棒となる竹内力さんは初代サキともコンビを組んでいて、おそらく恋仲にあったようなのですが、四代目に注ぐ愛ある視線が、父親の視線としてとも受け取れるし、その辺を語ることなく曖昧にしていたのは良かったと思います。

深作監督とは同世代ですが、だから納得できる部分とだからこそ「惜しいかったなぁ」という部分が半々の作品でした。作りとしては、続編も作れるラストですが、期待薄でしょうね。(☆☆☆)

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