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第19回東京国際映画祭<第7日目>

今日は疲れた!!仕事の手違いからアポの時間がずれてしまい、意図せずにして出来た浮いた時間で映画祭に滑り込んだのですが、その後が大変。「六本木で映画祭→移動→人と会う→移動→会社で事務仕事→移動→渋谷で映画祭→移動→六本木で映画祭」てな感じで、多少の後ろめたさも感じながらの鑑賞でした。

○ガブラ・・・ヤスミン監督のマレーシアで映画大賞を受賞した作品。当日券で滑り込みました。『細い目』の続編で、前作のラストでイギリスに旅立ったオーキッドが、イギリスとフランスでの留学から帰国して、成功した年の離れたCMディレクターと結婚しているという設定なので、10年位後の話だと思います。前作ではかわいらしい高校生役だった主演のシャリファ・アマニは、20代のキャリアウーマンになっていたので不思議でした。

父親が糖尿病の合併症で倒れて騒動になるというエピソードから始まり、前作のラストで交通事故死したジェイソンとの思い出、夫の浮気とオーキッドの物語があり、それと並行して、貧困地区の人々の問題、借金苦、強盗、売春、エイズ感染などを町の聖職者夫婦の目から描きます。ヤスミン監督が子供と過ごす幸せな時間に、フッと「どこか知らない街では、悲しい出来事が起きているかもしれない」と思ったことがアイデアになっているそうです。

小さな出来事すら大騒ぎしてしまうオーキッドの家族(裕福な家庭の象徴)と、大きな問題を抱えながら懸命に生きている貧困層の人々の対比が興味深いです。

前日のマレーシア映画シンポジウムで、本作の音楽を担当したピート・テオ氏が「壮大な愛のテーマを作ろうと思った。それは神々しくもあり、個人の愛にも通じる曲にしたかった」と話していましたが、聖職者を登場させることで、夫婦愛、家族愛に加えて、もっと大きな愛を感じることが出来るのではないでしょうか。

さて、オーキッドですが、病院でジェイソンの家族に会い、彼のことを思い出します。そんな矢先に夫の浮気が発覚し、許すことが出来ないでいます。そして、ジェイソンの兄から彼の遺品を受け取るのですが、結局、彼女にとっては初恋の人・ジェイソンへの愛が一番なのかなぁとも受け取れます。前作では絶命後に電話で会話するというシーンがありましたが、今回もウン・チューソン君が登場するラストシーンは意味深でした。

○十三の桐・・・中国の落ちこぼれ高校を舞台にした青春映画ですが、珍しいタイプの映画でした。『アジアの風』のディレクターがコンペ部門に推薦されたと聞いていましたが、コンペ出品にふさわしい作品かなと思いました。

フェンは、見た目も、性格も、行動も男の子みたいな高校2年生。中国人の女子学生って、三つ編みやポニーテイルの印象が強く、ショートの子もいないではないと思いますが、男の子みたいなツンツンヘアは珍しいなぁ、と思いました。『アラビアンナイト』とナイフが好きというのも変わっています。警備員をする父親と二人暮らしで、母親は封建的な考えの夫に嫌気が差し、夫の親友と暮らしている、という複雑な境遇にあります。彼氏のタオタオ、親友のチューチューと楽しく過ごす毎日も、新しい担任教師とモンゴルからの年上の転校生・パオの出現で一変してしまいます。

高校生の頃って、些細なことで友達が昨日と今日で違うってことは良くあることです。クラスで一番強かったタオタオが、パオとの直接対決を避けて、彼を罠にはめてみたり、担任の女教師の教員室に入り浸ったりすることに「卑怯だ」と言うフェンも、足に障害を持つ文学少女に(結果として)乗り換えるタオタオも自然に見えると思います。ラストの退学処分になったパオが引き起こす金持ちの息子の誘拐事件まで、飽きることなく観られました。

移動のため、ティーチインに参加できなかったのが、悔やまれます。

○八月的故事・・・『胡蝶』のヤンヤン・マク監督とティエン・ユアン主演の映画ということで期待していました。観終わった時にイメージビデオっぽいなぁと、肩透かしを食らったような感覚だったのですが、21分のTVドラマとして撮影した素材を捨ててしまうのはもったいないのでロングバージョンを作ったものだということで、納得しました。

伯父の洋裁店に1ヶ月間バイトに来た少女と、そこで働く地方出身の青年、得意先の娘で後のクラスメイトになる少女の三角関係を描いており、ショートバージョンは、違う視点(ロングバージョンでは脇役のクラスメイトの視点)から描いているそうなので、観てみたいなぁとも思いました。

Q&Aで「大きな事件が起こらない」という質問がありましたが、監督はそんなことはないと否定されていました。僕もイメージフィルムっぽいとは言いましたが、確かにセリフは少ないですし、語られるエピソードも多くはないかもしれませんが、それぞれの感情の動きは表現できていたと思います。特に、ティエン・ユアンの魅力は引き出せていたのではないでしょうか。

今回、『青春期』と2本観ましたが、『青春期』が都会に暮らす、非常にリアルな作品だったのに対し、本人は「センシティブ」という表現を使っていましたが、ノスタルジックな雰囲気のあるしっとりとした作品で、非常にかわいらしく撮れていました。ティーチインで現れた本人は大人っぽい印象の女性で、どの顔が本物なのか、非常に気になる女優さんです。

また、ピンオンを演じている藤岡竜雄さんも来場していましたが、ミュージシャンで現在は台北に住んでいるということでした。どんなプロフィールの方か存じなかったので、少し気になりました。

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