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オススメ映画を紹介します(夏休み映画・3)

93○ユナイテッド93・・・何を言えば良いのだろう。いわゆる「9・11」を描いた映画なのですが、圧倒的な緊張感とハイジャックという状況下のリアル感が味わえます。日本では「ボーン・スプレマシー」で有名なポール・グリーングラス監督のドラマとも、ドキュメンタリーとも言えないこの作品。乗員乗客には俳優以外に、オーディションで元パイロットや元CAを選び、その上、事件当日に実際に勤務していた管制官が本人役で登場して、「本当のことを伝えたい」というメッセージが伝わってきます。パニック状態の管制室の様子やCNNのニュースは再現ですが、機上での出来事は、管制官との交信内容や、機内電話からの家族へのラストメッセージ以外は創作です。作戦実行を躊躇する犯人の姿が描かれたりもします。このような歴史的解釈の定まっていない事件を映像化するのは難しいと思いますが、見事でした。主演クラスのスター俳優は誰一人として出てこないので感情移入しづらいのか、隣りの女性客からは微かな寝息が聞こえてきましたが・・・。(☆☆☆☆☆)

Kiseki○奇跡の夏・・・この韓国映画にもやられました。脳腫瘍と闘う兄を見つける元気で明るい弟の成長を描くお子様映画と侮ってはいけません。ニュー・モントリオール国際映画祭で史上最年少で男優賞を獲得したパク・チビン君の演技に見事です。僕自身、兄のいる弟というのもありますが、病気の兄の看病に付きっ切りになる母親を振り返らせるための反抗してしまう嫉妬にも似た寂しさも、暗い家族の表情を少しでも明るくさせようと努力する様子も、「分かる」って思ってしまいました。両親役は日本でも公開された映画にも助演されていましたが、ここでも名脇役といった感じで上手いです。脚本はハン・キョッシュの「カル(tell me something)」を書いた方です。モデルが甥っ子ということもありますが、余りの作風の違いに驚かされました。間違いなく、泣けます。(☆☆☆☆☆)

America○トランス・アメリカ・・・性同一性障害の中年男(女?)が本来の姿を手に入れるための手術を1週間後に控えた時、突然にかつて一度だけ関係を持った女性との間に産まれた息子が現れる。二人の「父親探し」の旅の1週間を描くロードムービーです。下品で低俗な笑いを取るコメディ部分とホロリとさせるハートフルな部分とアメリカの得意とする要素が沢山あります。オスカー候補にもなった複雑な中年男を演じる「女優」フェリシティ・ハフマンの演技は素晴らしいし、愛を知らず屈折しているけど根は真っ直ぐな息子役のケヴィン・セガーズにも好感がもてました。しかし、性同一性障害の男性の息子が男娼で、養父との関係を知った母親が自殺してしまうという設定はどうなのかなぁ、と思いました。(☆☆☆☆)

Gedo○ゲド戦記・・・実はジブリ作品を映画館で観るのは20年振り、「風の谷のナウシカ」と「天空の城ラピュタ」以来なのです。以降の作品もTVで放送されれば観てはいるのですが、メジャーになりすぎて避けていたところがあるのです。今回は宮崎駿監督作品ではないこと、久し振りの少年少女の冒険活劇らしいことから観に行くことにしました。色々なメディアが酷評しているほどは悪い作品ではないと思いましたよ。確かにラストのオチは「何?」と思ってしまいましたが。吾郎監督がどこかのインタビューで「結局、父の作品と似てしまったが、それしか出来ないと分かりました」みたいなことを言っていましたが、何となく懐かしさを感じる作品でした。(☆☆☆☆)

Aitoshi○愛と死の間で・・・確か「東京国際映画祭」で上映していましたよね。平日の夕方で観に行けなかったのですが。夫婦の純愛がテーマで、業界では「今、会いに行きます」や「私の頭の中の消しゴム」に続く作品と位置つけているようです。アンディ・ラウ若いですよね。40代には見えない。妻を交通事故で失った外科医と、彼女の心臓を移植された女性の夫のデザイナー(日本に単身赴任中)の二役を演じています。救急救命士になった主人公は再び病魔に冒される女性に出会い、彼女の中に亡き妻を見出し、彼女を救うために奔走します。途中に「臓器移植により、ドナーの記憶を受け継いだ」という雑誌の記事が登場するのですが、死して尚も相手を思いやる愛の強さや深さを感じる映画です。(☆☆☆)

Thesun○太陽・・・不思議な映画でした。去年のベルリン映画祭で話題になった作品が漸く公開です。第二次世界大戦末期の昭和天皇と皇后、侍従など周囲の人々、マッカーサー司令官との関係をロシア人監督が描きます。主演のイッセー尾形は昭和天皇に全然似ていませんし、タキシードにつば付き帽でパントマイムのような動きをする姿はチャップリンそのものなのですが、他者との距離を置くための「あっ、そう」という口癖と共に、段々と昭和天皇に見えてくるから不思議です。桃井かおり、佐野史朗が共演。(☆☆☆)

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受信: 2006年8月14日 (月) 13時04分

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