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盲人は夢を見るか

10何年振りかに、原宿・竹下通りを歩く機会があった。当時はタレントショップが全盛で、いたるところに似顔絵付きの看板があったものだったが、今はHip Hop系やデスロリファッションの店があったりして街は変わった印象を受けたけれども、相変わらず若い街だった。

さて、原宿に来た目的であるが、「SHORT SHORT FILM FESTIVAL ASIA 2006」で韓国の俳優ユ・ジテが監督した「How does the blind dream (盲人は夢を見るか)」が特別上映され、ティーチインのためにユ・ジテが来日していると言うので、ラフォーレ原宿へ出掛けたのだった。

ジテ監督の映画は2作目で、釜山の短編映画祭で芸術賞を受賞した作品のジャパンプレミアになっている。上映時間42分間の中編作品で、短い時間の中に、ファンタジーだったり、コメディだったり、官能的だったり、マトリックスばりの特殊効果ありの不思議な映像が展開していく。

M0020113_05マッサージ業を営む盲人が、なじみの女性客から聞いたブラジルやサンバの話しから妄想の世界に入り込むというのストーリーなのだが、夢と現実の境がどこにあるのか分からないように出来ている。僕は全てがファンタジーだと受け取ることにした。

セリフは詩的(ポエティカルだし、リリック)な印象で、俳優陣が舞台出身の俳優(主演作の「オールドボーイ」の脇役)なので、そこを目指したそうである。OB出演以後、彼等の人気(ギャラ?)が上がってしまって、次の作品には出てもらえない、とジョークを言っていた。

ティーチインでは、ジテ君の本当に真面目な人柄が出ていた。友達との電話から盲人を主人公にした映画を撮ることにしたこと。男にとってファンタジーとはセックスだと思い脚本を書いたこと。ブラジルのサンバは自由の象徴として精神を解き放たせたかったこと。鈴木清順監督の「ツィゴイネルワイゼン」や「マトリックス」のオマージュを込めたこと。途中にゴキブリとの格闘シーンがあるのだが、ゴキブリをセックスの象徴にしたかったこと、セリフとセリフの「間」や編集の話などが、真面目に語られていた。

途中「俳優は他人の目から見られて演じをつけてもらった方が芸術として成立すると思うので、自分の監督作品には自身は出演しない」と言った発言があり、観客と一悶着あったりもしました。このフェスティバルに来ている人は、自身も製作に携わっている人もいるし、その場合は自分が出演せざるを得なかったりもすると思うので、「自分で自分を撮った作品は芸術ではない」と受け取られてしまったのかな?あくまでジテ君の意見なのになぁ。

最後に「中編作品は認知されにくいので、次は短編か、長編を取ってみたいと思う」と話していた。ジテの長編作品、観てみたいなぁ。もちろん、俳優としての新作の公開も期待してます。187120

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