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釜山へ行こう・6 ~GOAL!・Kリーグ編~

さて、今回の釜山行きを決定づけさせた男をそろそろ紹介しないといけません。彼の存在を知ったのは昨年の2月。日本で生まれ育った彼は祖国の代表として、我等が藍色ではなく、白い敵国のユニフォームの中にいました。安 英学(アン・ヨンハク)。立正大学を卒業した後、新潟をJ1に昇格させる原動力となり、名古屋への移籍を決めたJリーガーは北朝鮮籍だったのです。

日本のメディアに対するスポークスマン的な役割も担った彼ですが、TVのドキュメンタリー番組では、合宿ではなかなか周囲に溶け込めない様子を取り上げられ、それでも監督からの信頼は絶対で、日本の勝利が決定ついた時も「頭をあげろ!」と中田ヒデの如くチームメイトを鼓舞する姿を観ました。元々マイノリティという存在に興味のあった僕は、日本で生きながら日本人ではなく、祖国に帰っても外人扱いされるという状況を、明るく笑顔で当たり前のように受け入れる彼の生き方に、目が釘付けになったのでした。

インターネットで「北朝鮮代表アン・ヨンハク、Kリーグ・プサンへ移籍」という記事を見た時、北の選手が南でプレイするという、普通なら有り得ない状況にドキドキしました。それ以来「彼に会いに行かなければ、頑張っている姿を見届けなければ」と思いが強くなっていったのです。彼なら、また一つ何かを乗り越えられるのではないか、と。

前置きが長くなりましたが、2日続けて総合運動場に向かいました。サッカーは野球場とは体育館をはさんで並んだ陸上競技場で行われます。トラックのある分、若干観づらいかなぁ、という印象でした。

Soccer1_1 地下鉄の駅から続く陸橋を渡ると競技場が見えてきます。プサンI'Parkの旗が翻り、2002年開催のアジア総合大会の聖火の横には、W杯Korea/Japan大会の23人の勇士たちの足型プレートが埋められています。日本でも活躍したホン・ミョンボ、イタリア戦でのシュートが波紋を呼んだアン・ジョンファン、マンUに移籍し、大活躍中のパク・チソンなど、意外に足が大きくないのに驚きました。(写真は、パク・チソンのプレイトです。)

Kリーグ自体は、W杯で主力選手が抜けていることもあり、現在は休止期間に入っていて、Samsong杯という日本のナビスコ杯のようなものが開催中です。今回は席の区分がないので「成人、W6,000」と戸惑うことなくチケットを購入できました。入口では選手の顔写真の入ったパンフとポスターがもらえます。「ポスター、日本に持ち帰るの・・・。」と思いつつ、折れないようにキレイに丸めます。

売店ではグッズ販売をしていました。ユニフォームがW48,000。少し痛かったけれど、思い切って購入してしまいました。服の上から着るのでXXLが良かったのですが、「HOMEはない、AWAYならばある」とのこと(当然やり取りは韓国語)でしたが、今日はHOMEだからHOMEでなければ意味ないとXLにしました。少し小さかったけれど着られないことはありません。隣りで購入していたのも日本人のグループのようでしたが、何かまけろと言ってキーホルダーを付けてもらっていたようです。気持ちは分かります。

Soccer2_2 選手が練習を終えて控え室に戻っていきます。スターティングメンバーの発表があって、旗を先頭に、ちびっ子達の手をにぎって、選手たちが入場します。ちびっ子と記念写真を撮影して、いよいよキックオフです。過度の演出のない、シンプルな感じが良かったです。

Soccer3_2釜山I'Parkは、ボボとソマリオという外国人選手がツートップで、英学君はボランチの位置にいます。日本の時と同様に国内選手扱いになっているようです。先ほど中田ヒデの名前を出しましたが、ポジションや守備的MFから一転攻撃参加するスタイルもですが、韓国代表選手がいないと言うことは、国内で現役の国家代表は彼一人しかいないわけで、仲間への指示の出し方なんかもヒデに通じるものを感じました。

Soccer4_2 サポーターたちは試合が始まる前から横断幕をセッティングしたり、着ているユニフォームが歴代そろっているだろうなと思えるほど様々で、地元チームへの愛着を強く感じました。韓国人というと歌って(「オ~、シャンゼリゼ~」がテーマ曲?でした)、踊って、ユーモアある発言というイメージですが、そのまんまの応援で非常に楽しく観戦できました。お疲れ様でした。

お互いにシュートはあるものの0対0の膠着状態。最後の最後に英学君のシュートチャンスがありましたが、残念ながら外してしまいました。試合は、そのまま終了。

Soccer5 サポーターへの挨拶では、誰よりも深く、長く、お辞儀をする英学君がいました。感謝の気持ち。普通の選手よりも背負っているものは大きいはずなのに、普段はポーカーフェイスでそんな素振りを見せない彼の本当の一面を見たような気がします。

それはそうと、韓国人サポーターの帰るのが早いのは、野球と同じでした。

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